MOOK制作。
「天才バカボン幸福論。夜の次は朝なのだ。」「もーれつア太郎 ココロに花が咲く言葉―赤塚不二夫で元気になれ!」を出版した、主婦之友社の企画でMOOK制作に携わった。
当時から根強い人気があったおまけ付きMOOK。
おまけ目的で購入する女性読者をターゲットにしたもの。
私はデザイン全般を担当して、2010年に2冊、2011年に2冊担当した。
Sanrio Lovers! '70s (主婦の友ヒットシリーズ)
2010年10月
70年代サンリオキャラクターが登場するこのMOOK。
私の世代にとって、非常に懐かしいキャラクターが続々と登場する。
デザインにもおのずと力が入って、我ながら素敵なMOOKに仕上がったと思っている。
この時のおまけは「リトルキティミニチュアコレクション」復刻版! カップ&ソーサーやティーポットなど4つが付録についている(冒頭の写真)。
インパクトの強いMOOKだったね。
SanrioプレゼントBook―Happyクリスマス&ニューイヤー!
2010年11月
間髪置かずに制作に入ったクリスマスのMOOKだ。
おまけが3種も付いて、なかなか豪華なMOOKだったよね。
この頃になると、おまけといえどもクオリティが低いものをつけるわけにいかず、商品開発をしている担当者は大変だっただろうな〜。
私はおまけのうちの手帳のデザインも手がけたが、表紙は可愛いけど中身が…という不評もあって反省した🥲
そして…。年が明けて、2011年1月。
サンスター文具株式会社から、マカマカ絵本シリーズの翻訳本の話が舞い込んだのだ!
とうとうマカマカが世界にはばたくことができる!
私は、狂喜乱舞した。中国語で翻訳出版する話である!
サンスター文具本社に打ち合わせに行き、出版社の担当者と話をした。
彼女は日本語が堪能で、非常に好感が持てる人物だったし、マカマカのことも気に入ってくれていた。
さらに、キャラクターグッズの販売も視野にいれての企画で、これは幸先のいい年になると思ったのである。
ネックは、印税だった。
中国での書籍の価格は日本に比べると格段に安い。
そのため印税額も安くなる。
その交渉で何度もやりとりをした。
マカマカ絵本シリーズの初翻訳出版に向けて、私は前向きに取り組んでいたのだが…。
2011年3月11日。
東日本大震災勃発。
この日を境に、私の人生は大きく変化するのだった…。
Through the Never(完)