I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Through the Never 書籍制作編①

 

本の仕事。

 

METALLICA熱にうなされながらも、イベントと書籍企画制作は続けた。

2006年に起業して、マカマカ絵本シリーズと白いおばけのスー第2弾を出版後の2008年には、書籍企画を出版社に持ち込むことよりも、イベント制作に重点を置いていた。しかし、それでは事業として成り立たない。

そんな時に書籍編集の仕事をくれたのが、株式会社サンリオで、キティ関連の仕事を一手に手掛けていたK氏だ。K氏は白いおばけのスーのセコムキャンペーン制作時に知り合った方で、才色兼備の素晴らしい方だった。詳細は割愛するが、K氏から多くの仕事をいただき、当時の私は窮地を乗り切ったのである😭


今回は本の仕事、2008年〜2010年にかけて私が携わった書籍関連の仕事を記録する。

 

 

ライフスタイルwoman360°
2008年3月発行

 

 

これはエコキッズイベント制作と同時進行した女性の防犯に特化した書籍で、セコム株式会社が監修。なかなか面白い本で、4匹のキャラクターが登場する。

最初に自分の生活環境、性格などを判断するチャートからスタート、自分のキャラクターの項目を読んで、自分に合った防犯対策を学ぶ内容。キャッチーなイラストを生かし、青山ブックセンター本店などの書店で、イベントを開催。セコムさんの安全教室も行って充実した内容だった。

 

 

キティちゃんのこうつうあんぜん

2009年3月1日発行

 

キティちゃんのみぢかなきけん おでかけ編

2009年3月1日発行

 

キティちゃんのじしんがきたらどうするの? 

2009年8月1日発行

 

キティちゃんのあんぜん絵本シリーズ3冊。

セコム株式会社の監修で、私は担当編集として携わった。
キティちゃんとポプラ社、そしてセコム。
子どもの防犯絵本としては最強の組み合わせだったね。

2005年〜2006年に出版した子どもの防犯書籍白いおばけのスーを、低学年用に編集した絵本とも言える。
キティちゃんが主人公で、さまざまなシチュエーションが登場。

展開も面白くて、読めば必ず身に付くはず。

そして、なんと言っても、キティちゃんのイラストが可愛くて楽しかったな〜。
特に3巻の防災ずきんを被ったキティちゃんが、めちゃくちゃ可愛い!

 

 

天才バカボン幸福論。夜の次は朝なのだ。
2010年3月10日発行

 

これは、非常に思い出深い仕事。
私は、初めて表紙/カバー、そして全ページのデザイン、つまり装丁の仕事を担当した。
前述のK氏が企画担当し、担当編集は主婦の友社の敏腕編集者、そして赤塚不二夫事務所のスタッフ、優秀な面々が集結しての制作。


この時、私はどうしても挑戦したかったことがあった。


それは、従来のカバーの用途を無視すること。

カバーは本来書籍の顔となるのだが、あえて脇役にして帯の幅を広げて、こちらをメインに。

そして、カバーには別の意味をもたせたのだ。書籍のプロローグとも言える、天才バカボンの漫画を両面に印刷。このカラクリは帯を外さなければわからないし、さらにはカバーを外さなければ裏面の印刷にも気づかない。
掲載したのは、天才だったバカボンのパパがバカになってしまったストーリー。

電子書籍じゃ、こういう遊びはできないよね。

 

帯がついてる状態(右)と外した状態(左)

カバーの裏面の印刷(表側)

カバーの裏表紙側

 

 

しかし残念なことに、amazonでは、復刻したKindle版しか購入できない。

どこかの古本屋で見つけたら手に取って見てほしい。

制作時、この表紙のアイデアは単なる経費の無駄ってことで却下されるかも…と不安だったが、この無駄な努力こそバカボンのパパの哲学!と主張して、全員一致で決定! 

嬉しかったね。

デザインの仕事の中では、最も楽しかった仕事。
そして、冒頭の画像は、書店用看板のデザイン。
ビジュアル関連をトータルで担当させてもらった貴重な仕事だった。

 

そして、第2弾企画、同じメンバーでもーれつア太郎の書籍!


もーれつア太郎 ココロに花が咲く言葉―赤塚不二夫で元気になれ!
2010年6月2日

 

この本でも、装丁を担当した。

カバーや帯、表紙に遊びを入れて、本文ページは前回よりも大胆な誌面になっている。

 

赤塚不二夫の2作品の書籍制作に携わることができたのは、まったく貴重な経験だった。

子どもの頃から親しんできた赤塚不二夫作品を、客観的に読み直し、その奥深さを発見。

まさしく哲学。

 

まだまだ続く、書籍制作の仕事編〜🙌

 


To be continued….