I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

☆Memories 4

電子書籍化された単行本の表紙

 

40年の封印を解き、あの場所に佇んだ時、私は祈った。

 

神さま、

あの時の17歳の彼と16歳の私の姿で、きっとまた会えますように。

私はまだ彼に“ありがとう”と言ってない。

たくさんの愛をありがとうって。

この一言を伝えたいだけなのです。

きっと、天国で。会えますように。

 

………………….

 

私とNが夢中になったもの、トムとジェリーのほかにもう一つある。

 

 

少年漫画の

ハイティーン•ブギ

 

暴走族のリーダー・翔と、秀才だが不遇な少女・桃子のストーリー。

 

小学館から1979年に単行本化していた少年漫画だ。

私の記事の、少女漫画に学ぶシリーズにまとめようとも思ったが、ジャンルが違うのでやめた。

 

 

neocats.hatenablog.com

 

 

もっと言えば、この漫画は私にとって特別なものだから…。

 

「俺たち、翔と桃子みてぇだな(笑)」


そう言って、私たちは笑った。
彼が買ってきた単行本を私が借りて読んだり、彼の部屋で一心不乱に読んだりしてた。おそらく、3巻くらいまで読んだ記憶があるが…、定かではない。

しかし、Nが去った後はその先のストーリーさえ封印したのだ。

 


今夏、ようやく電子書籍化されたことで、Kindle Unlimitedで無料で読めるようになった。

なんと!26巻まである!

私は記憶を辿るため、今読み続けているのだが…。

ストーリーの進み具合が、遅々として若干たるい。

しかし、あの頃、私たちがこの漫画に傾倒した理由は、私たちの境遇と似ていたからだろう。

 

Nが私にプロポーズした言葉。

 

「俺の子どもを産んで欲しい」

 

漫画の中で二人が子ども(実は翔の子どもではないのだが)を育てるシーンや、

生まれるまでの小さなアパートで暮らす風景が、彼には幸せになれるゴールのように思えたからだろう。

翔は小さな子猫も飼っていて、私が猫を飼いたいと思った理由にも繋がる。

 

様々な苦境に立ち向かいながら、二人は愛という大きな盾で闘って生きていく。

私たちはそんな夢を描いていたのかもしれない。

 

Nが去った後、私は2羽のインコを飼った。

オスは翔、メスは桃子と名付けた。

翔と桃子はあまり仲良くなかったが、それでもなんとなく心が和んだ。

 

しかし、翔が病気になって先に逝ってしまい、その後を追うように桃子も逝った。


私は、2羽をG岳の頂上に墓を作って埋めた。

今もあるだろうか…。


2羽は今、天国で一緒にいるね。

私たちもいつか、

そこに行って一緒に暮らせればいいな。もう少し待っててね。

 

インコの翔と桃子…。