さて、4月26日発売「ラグビー流 人財成長」(日経BPムック)を入手するまでの顛末をくどくど書いたが、肝心の本の感想です👍
このMook本は、スポーツとしてのラグビーというより、もっと間口の広いテーマで構成されたインタビュー集だ。有名選手だけではなく、さまざまな形でラグビーに携わる人たちが登場し、それぞれの立場で語る。ラグビーというスポーツが人生全てに通じるというのである。
選手にはそれぞれの役割があり、彼らを支える人々にも役割があり、双方が支え合ってようやく一つのチームになる。そこには現代に通じる多様性が存在しているという。
スター選手が一人いても決して勝利を手にすることはできない。
全てが好循環してこそ、初めて勝利が見えてくる。
ここに登場する人々のインタビューを読んで気づいたことがある。
チームワークの大切さ。
私は、チームワークの経験が希薄だったと気づいた。
常に一人で決断し、相手の存在が希薄、利他と利己の両立などということに無頓着だった。
これは悲しむべきことだろうか?
いや、だからこそ、
今、ラグビーと出会ったのではないか?
そう思えてならない。
ラグビーファンなんて、私の性格から考えれば不可思議だ。
スポーツは見るより実践、見てるだけなんてつまらない…。
そんな私がラグビーに魅せられた理由。
それは、今まで希薄だったチームワークの輝きだったのではないか?
そして、目の前て展開するチームワークを目の当たりにすることで、たくさんの気づきを得るためでは? この本を読みながら、そんなことに気づいた次第だ。
あまりにも多くのことが欠落している私にとって、ラグビー観戦は新しい発見の場である。
先日の東芝ブレイブルーパス対サンゴリアス戦で、私の席の周りは東芝のファンばかり。
私はひとり黄色のサンゴリアスのシャツを着て小さくなっていた。
東芝優勢で進む試合展開に、どんどん気分は落ち込む。
すると、隣の東芝ファンの女性二人が、楽しげに私に声をかけてくれた。
あまりに落ち込んでいる私のオーラが暗くてたまらなくなったのかもね🤣
それからは気分も高揚し、お互いにチームを応援しながら笑い合った。
なんてことはない話かもしれない。
しかし、独り慣れしてきた私にとって、見ず知らずの対戦相手のファンと笑い合えることの驚き。そして、ラグビーを通じて何かを吸収していく経験が心地いい。
まだ全てを読んではいないが、このMook本には興味深い有名な選手のインタビューやレフリーや通訳の方、多種多様な人々が登場する。
なかでも、埼玉パナソニックワイルドナイツ/ロビー・ディーンズ監督が語った言葉に心が揺れた。
「……そこまでチームがともにシーズンを歩んだ経験に価値があります。思い出、友情、人間関係は記憶として残ります。トロフィーはものに過ぎず、それ自体に価値はありません。チームに関わるみんなの記憶に残ったものが大切で、すべての体験に意義があります。このように、ラグビーから学べることには際限がありません。いわば、人生そのものだと思います」
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。