2022年12月4日、
YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2022 開催。
私は、京急電車に乗ってパシフィコ横浜に向かっていた。
渡米して久しく日本に帰ってこなかった、懐かしい人に会いに…。
会場に着くと、すでに熱気でムンムンしている。
真冬の寒さはどこへやらという感じ。
そう言えば…。
私がこの人と初めて会ったのも、パシフィコ横浜で開催されたHOT ROD CUSTOM SHOWの会場だったのだ。
思い返せば、もう21年も昔のこと…。光陰矢の如しとは、このことか。
カスタムビルダー・木村信也
私が編集者として初めて手がけた書籍「見返りにっぽん」の発想の原点となった人物である。
思い出深い書籍であることは言うまでもなく、木村氏にとっても初の一般書籍での露出で、新鮮だったという。
私は木村氏の日本文化との関わり方に大いに感銘を受け、取材を申し込み、そして制作中には多大なる協力を得た。
日本を離れ活動拠点をアメリカに移した木村氏の選択は至極当然ではあったが、何とも言えぬ寂しさでいっぱいになった。
しかしアメリカで活躍する木村氏のニュースを見るたび、そのパワーのお裾分けをしてもらっていたのも確かである。
木村氏が製作したカスタムマシン、BMW「The Wal Mk II（ザ・ヴァル・マーク・ツー）を出品するため、日本に戻ってくることを知ったのは、11月も過ぎた頃だった。
11月と言えば、ブログを書き始めて間もない頃だ。
還暦を意識した時、ふと頭をよぎったこと。
私は、あと何年生きられるだろう？
そうだ、会いたい人に会えるうちに会っておこう
会場に着き、わんさと詰めかけている野郎どもをかきわけ、私はBMWのブースを探した。何のことはない、一番目立つところにあるじゃないか！
何人かでかたまって座っている中に、木村氏の姿を見つけた。
思わず懐かしさで笑いが込み上げてきた。
木村氏の目の前に立った私の顔を見ながら、木村氏は少し考えてから、
「ユカちゃん？」
「あっははは〜〜〜久しぶり〜」
まるで10年の歳月が一瞬消えてしまったような、そんな再会だったのである。
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年月はあっという間に過ぎていく。
年を重ねると、時間経過の速度が上がっているようだ。
還暦ブログを始めた頃も、きっと半年くらいでまとめられると思っていた。
それなのに、１年も連載してしまった。
まったく信じられない！
毎日更新を目指して、時には２本アップすることもあったり。
紙焼き写真を引っ張り出してスキャンして、劣化した色をPhotoshopで調整したり、その当時の思い出の曲をYouTubeで探したり。
そんなことをしながら、文章を編集して連載してきた。
その当時の気持ちを書き連ねていると、一瞬にして時代を飛び越えて、16歳になったり、28歳になったり、38歳になったり。
その時の私が目の前に蘇るのである。
笑ったり、泣いたり、苦しかったり。
当時を追体験する不思議で面白い試みだった。
今日で、還暦ブログは完結です。
ここまでお付き合いくださった皆さま、猫とROCKと愛に共感していただいた皆さま。これまで本当にありがとうございました。
あ、でも、はてなブログは続けます〜
明日からはリアルタイムの記事、野生猫🤣KIRIKOのことなど、投稿していこうと思ってます。
これからもよろしくお願いいたします！
Walk on そして還暦を迎えるまで（完）
