2014年4月21日。
私は、浜松町にある株式会社Pに派遣社員として通い始めた。
ここは、株主総会用の決算資料を制作する会社で、主に原稿の校正チェックの仕事だ。
ようやく2ヶ月弱の仕事が決まったことでほっとしていた。
しかし4月17日にみつ子を亡くし、調布の深大寺動物霊園に連れて行ったばかりの私は、放心状態のままだった。
心は怒りと悲しみで他の感情が入り込む余地はなく、ただ漫然と仕事をするだけだった。
幸い、数十人単位で黙々と仕事をするため、人間関係がどうとかという問題が希薄な会社だったので、気が楽だった。
ある日、私宛に内容証明郵便が届いた。
開かずとも、差出人は誰かすぐにわかった。
つだ動物病院である。
みつ子の処置費2日分未払いの催促だった。
それまでも何度も電話、留守電があったので、すぐにわかったのだ。
そんなにお金がほしいのか!
みつ子を殺しておいて!
守銭奴!
懲りないヤブ医者め!
私は、つだ動物病院の執拗な処置費の催促に心身ともに衰弱していった。
結果的に、私は断固支払わないと伝え、これ以上しつこくするなら、裁判で慰謝料を請求する、と断言した。
それ以来、連絡は途絶えた。
しかし、つだ動物病院の嫌がらせのような行為によって、私の精神は崩壊した。
派遣先では何事もないように仕事を続けたが、その反動がひどくなり、解決の手立てが思い浮かばず、心療内科の病院に通うことにした。
しかし、事務的に話を聞いて薬を処方するだけの医者に怒り狂い、病院の待合室においてある物を投げたり、ドアを蹴飛ばしたりして怒りをぶつけた。
もう、ダメだ。
こんなことしてても、悲しいだけだ。
どうすれば…。
その時だ。
神に助けてもらうしかない。
そう、心に浮かんだのである。
Lennyは神の歌をいつも歌っていたじゃないか。
BONOも神の歌をたくさん歌っていたじゃないか。
彼らの歌を聴いていながら、なぜ今まで神に頼ろうとしなかったのだ?
いや、BOSSが失踪した時、私も元夫も神に祈って、BOSSを見つけたのだ。
あの偶然は、偶然ではなかったではないか!
そうだ!
聖書を読もう。
聖書に答が書いてあるかもしれないじゃないか!
と言って、どこに聖書が売っているのか見当もつかず、思わずYahoo!オークションで買ったのがこれだ。
ギデオン協会の新約聖書
ホテルによくおいてある聖書だよね。
聖書といえば、これしか思い浮かばなかったから。
そして、同時に購入したのは、創世記(旧約聖書の第1巻)
アダムとイヴのストーリーが神話なのか事実なのか。
そんな興味で読み始めた2冊の聖書。
2014年7月4日のことだった。
To be continued…..