I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

It ain’t over ‘til it’s over みつ子 編④

 

2014年2月。

私は香港から帰ってきてからというもの、仕事探しに明け暮れていた。

香港に行く前に、派遣されていた新横浜のデザイン事務所を辞めて、スーパーのバイトも辞めてしまって、何も仕事がなくなってしまったからだ。

 

neocats.hatenablog.com

 

マカマカのYouTube動画の再生回数が芳しくなかったので、広める方法を考えると同時に、派遣会社の登録を増やして、いろいろなところに面接に行ったりしていた。しかし場所が遠かったり、条件が合わなかったり、なかなか決まらない。

ある日、自費出版を主体としている出版社を紹介されて、書類段階でほぼ決定だと担当者から太鼓判を押されたのに、なぜか落ちた。

面談では感触も良く、ようやく仕事にありつけると思っていたのにね。

年齢が問題ではないと言われたが、50歳を過ぎてしまった人間を雇うのは、面倒だったんだろうな。素直な若い人の方が、使いやすいからね😅

 

 

この年はひどく寒い冬だった。

横須賀でも、大雪になって吹雪いてしまう始末。

珍しくて写真を撮った。前の年にも写真撮ってたよ。

とにかく横須賀は温暖な土地だったのに、いつの間にか大雪が降るようになってしまったのだ。

 

そんな寒い冬だったので、ある時から、みつ子は母の部屋で過ごすようになったのだ

私は、毎日仕事探しで外出していたから、部屋が冷えている。

母と一緒にいる方が、食べたいものも出してくれるし、自然なことだったのだろう。

仕事がみつからない私は神経がギスギスしていて、そんな雰囲気も伝わっていたのかもしれない。

そして相変わらず、「特発性てんかん」の投薬治療を続けていたみつ子。

 

neocats.hatenablog.com

 

ある日、薬をもらいにつだ動物病院に行った時のこと。

2週間ごとの2種類の薬代は、1万円弱。

その日は、どうしても支払いができなくて、来月まで待ってもらえないかとお願いしたのだ。

うちの猫だちは病院通いが多かったので、大変な時はあとで支払ったり、分割にしてもらったりしてきた。

TSUNやBOSSの時は本当に大変で、入院費が2週間ごとにかかってしまうので、分割にしてもらって支払っていたのだ。

 

しかし、みつ子の薬のことで後払いをお願いしたのは、この日が初めてだった。

本当に厳しくて、悔しいけど、どうしても払えなかったのだ。

でも、来月になればキャラクター契約料が入る。なんとかなる!

*当時、セコム株式会社とHILOKO氏のキャラクター契約をしていたので、契約金が入ることになっていた。

 

院長先生は、少し嫌な顔をしたけれど、承諾してくれた。

 

私は、帰り道、自分が情けなくて嫌になった。

みつ子のお薬の支払いができなくて、院長先生に嫌な顔をされて。

でも、私はみつ子の病気で、ずっとこの病院に通ってきた。

お嬢DONの点滴で、毎日通った時も。

これまで一度だって支払いを待ってくれと頼んだことはなかった。

もうかれこれ、この病院にはお嬢DONの時から8年も通っているのだ。

少しくらい、事情を察してくれてもいいはずなのに。

勝手な言い分かもしれないし、きちんと支払いできる人にとっては、非常識な考えと思われるかもしれない。

 

しかし、私はこれまでいくつもの動物病院に通ってきて、支払いのことでお願いをして、嫌な顔をされたことは一度もなかった。

それだけにこの日は、納得できない気持ちと情けない自分とがぐちゃぐちゃになって、心が折れた。

 

派遣先の新宿で満開の桜を撮影

 

3月に入って、雑誌や専門誌などの校正の仕事が単発で入るようになって、少しだけホッとしていた。しかし、単発の仕事が終わった後は、また次の仕事の心配をしなければならない。

マカマカのキャラクター契約で動くこともあろうかと、仕事の条件を単発の仕事に絞っていたせいもある。

落ち着かない日々が続いていた。

そんな時、ようやく2ヶ月間の仕事が決まったのである。

株主総会用の資料作成を一手に引き受けている出版社での仕事だった。

4月中旬からの仕事。

どの会社よりも時給がはるかに高い。

それだけに専門的な仕事が要求される仕事だったのだ。

 

仕事が決まって、ようやく心も落ち着いてきた頃…。

 

 

みつ子の体調が良くない日が続いていたのである。

喘息みたいに、ぜぇーぜぇー言って、苦しそうに息をしているのだ。

母は心配して、夜中じゅうオイルヒーターをつけっぱなしにして、みつ子の様子を見ながら、眠れない日を過ごしていた。

 

みつ子はうずくまって熟睡できない様子。

 

「みっちゃん、明日までがまんだよ。明日、病院で点滴してもらおうね!」

 

しかし、またもや、うちの財政状況は厳しかった。

だけど、そんなこと言ってる場合じゃないんだ。

嫌な顔されても、明日の治療費は支払いを待ってもらおう!

 

それは、4月15日の夜だった…。

 

To be continued….