2007年6月に「マカマカ タスマニアへ行く」を出版した1ヶ月後。
「マカマカの地球歩き」スピンオフ作品「マカマカ水族館へ行く」を出版した。
2007年は、立て続けに2冊出版したのだ。あ〜、あの暑い夏を思い出すよ😂😂😂
経緯はこうだ。
2006年7月に出版した「マカマカ南極へ行く」を、全国の動物園、水族館に営業をしていくうちに、横浜・八景島シーパラダイス、京急油壺マリンパーク、鳥羽水族館、この3館が継続的に絵本を販売してくれるようになった。同時にサンスター文具のマカマカグッズも扱ってくれることになり、私が代理店として取引するようになったのである。
特に、横浜・八景島シーパラダイス(略称・シーパラ)の売上は好調だった。
私の自宅から近いこともあって、HONDA FUSIONの後ろにグッズや書籍を積みこんで、自ら納品に行くようになった。*私がシーパラに納品に行くのが楽しみだったのは言うまでもない。帰りは水族館の動物たちを眺めて帰ってきたのだから😃
そんな時、シーパラの広報部長H氏から水族館に新しい施設ができることを聞いた。
翌年の2007年、夏オープン予定というのだ。
これまでにない、水族館史上、初の試みとなる施設であり、オープンに際しては大々的なキャンペーンを行うという。
そこで浮上したのが、シーパラを舞台にした絵本企画だ。
しかし、タイアップ企画本は、一般書店で扱えるかどうかがネック。
シーパラがどれだけの冊数を買取してくれるかにもかかってくる。
まとまった買取冊数があれば赤字にはならないし、出版社もゴーサインを出すだろう。
しかし水族館での書籍販売実績は、それほど多くはないのも確かだ。
ショップの売れ筋は、ぬいぐるみや雑貨が中心であり、書籍の売上はほんのわずか。
「マカマカ南極へ行く」の売上がいいと言っても、月10冊は売れてはいない。
H氏としては、この新しい施設を絵本に取り入れて宣伝効果を狙いたいから、一般書店での販売は必須だ。
出版社としては赤字は出せないので、シーパラの買取冊数を1000冊と条件を出した。
さらに、マカマカはサンスター文具のキャラクターだから、マカマカグッズの取引も交渉しなければならない。
マカマカを大きく売るためのチャンスでありながら、私の営業力がどこまで通用するか?
いや、ビジネスの話だけではない!
最も重要なことは、絵本のテーマである!
ハワイ生まれのアフリカゾウ・マカマカが、
なぜ、日本の水族館・シーパラに行かなければならないのか?
これが一番重要な問題なのである!
マカマカシリーズ第3巻の舞台は、すでにタスマニアと決定していたのだ。
なぜ、タスマニアから日本の水族館に行かねばならないのだ?
私は「マカマカの水先案内人」である以上、この重要な問題をクリアしなければ、先には進めない。
どうしたものかと、悶々とする日々が続いたのである…。
To be continued…..