Harley-Davidsonの記憶
第9シリーズAre you gonna go my way に入って、まぁまぁ新しい記憶なのに、時系列がバラバラなことに気づいた。
2006年は、いろんなことを同時進行していて、それらが独立して記憶に残ってるようだ。
別人格の5人くらいの私 が同時にこなしていて、記憶は鮮明なのに脳内の2006年フォルダからはみ出してしまっている。
7月「マカマカの地球歩き2マカマカ南極へ行く」出版
7月 みつ子、病気発覚
9月「白いおばけのスー」第2弾書籍 制作スタート
10月 お嬢DON、体調悪く入院・通院
これらは時系列を無視して、それぞれをまとめて記録しようと思った次第。
その前に、2007年6月に待望のHarley-Davidsonをゲットして走り始めた頃の記憶を綴りたい。
Harley-Davidsonを購入したことは、大変な事件だったから記憶も鮮明だ。
なんといっても、20代からの夢が23年を経て成就したからだ🙌
'88 XLH883 SPORTSTAR
最初は、遠出するのが怖くて、近所をぐるぐる回るだけで満足していた。
横須賀近辺、横浜、東京、調布・深大寺、千葉・館山と、少しずつ距離を伸ばしていき、1年後くらいには、仕事で東京に行く時にも乗っていくようになった。
そんなある日。
打ち合わせで、大崎まで行く途中の出来事。
国道16号から、国道1号に入り、川崎を抜けて、多摩川を渡る。
真っ直ぐ走ると、大井町の立体交差の陸橋を渡る手前の大きな交差点。
青になると、長い直線の上り坂を、思い切り加速して陸橋にかかったところで、さらに加速するのである!
これがなかなか痛快で、たまらなく気持ちいいのだ!
すると、陸橋の真ん中あたりまできたとき、ミラーに赤色灯がチラチラと見えた!
あ〜〜〜〜〜、またかよ!
白バイだ。
HONDA FUSIONで捕まった時のことが脳裏をかすめた。
私は減速して脇に停めた。
「運転手さん、ここじゃ危ないから、橋を降りたところで、停まって」
「はい」
白バイの警官が降りて近づいてきた。
「運転手さん、メーターは、マイル表示かな?」
「え? いえ、キロだと思いますが」
「どれ〜? あ、ほんとだ、キロだね。Harleyは時々マイル表示のメーターついてるから、てっきりマイルだと思ったよ(笑)あのね、今、88キロ出てたのね。スピード違反ね」
「え〜〜〜〜〜〜? そんなはずありません! 私、大型免許取ったばかりで慣れてなくて、練習してるところなんです、そんなスピード出すわけないですよ!」
私は大袈裟に白々しいウソでごまかした。
「運転手さん、メーター見てた?」
「え? 見る余裕なくて…、前見るので精一杯でした」
「やっぱりね。だって僕、あの角に停まってたんだよ。絶対見えたと思って。それで加速したから、てっきり逃げたと思ったの(笑)」
「え? そんな〜。私まだ練習中なのに、88キロなんて出てませんよ。その機械、壊れてるんじゃないのかな…」
「じゃ、ちょっと確認してみようか。並走してメーター見てみるよ」
というわけで、白バイおまわりさんと、しばらく並んで走ったのである。
なんか、妙な光景…。
「大丈夫、大丈夫、壊れてないね。しっかり作動してます!」
「そうですか? 私、88キロも出してたなんて、信じられません!」
「しっかり練習して、メーターも見るようにしてくださいね!」
「はい!」
私は、晴れてHarleyで、スピード違反の切符を切られたのである🤣🤣🤣
なんとなく誇らしい気分😃😃😃
あの、両国橋で屁理屈並べた私とは段違いの進歩である!
大型免許を持っているというだけで、心に余裕ができたのかな。
人と接する時、自分が攻撃的だと相手も攻撃的になる。
この時の私は、謙虚に素直に白バイおまわりさんの話を聞いていた。
白バイおまわりさんと並んで走った時、心なしか楽しんでいるように見えたし、私もちょっとウキウキしていた。
白バイに乗ってるからには、オートバイが好きに違いないんだよね。
だからオートバイ仲間って感じで、スピード違反の切符は切られたけど、爽やかな気分だったことを覚えている。
やっぱり、オートバイはいい。
今はHarleyを手放してしまったけれど、いつかまた乗りたい。
しかし…問題は年齢だ。
還暦過ぎて、いくつまで乗れるだろう…
元気なうちに、Harley復活を考えなくっちゃね!