片道30キロの通勤。
船橋の家の最寄り駅は北習志野駅。会社は神保町だったが東西線竹橋駅の近くだったので、乗り換え無しで一本で通える便利な場所だった。
しかし!
片道30キロ、約50分のオートバイ通勤を私は頑なに続けた🔥
修理でオーバーホールに出している時に仕方なく電車を使うこともあったが、東西線は辟易するほどの混雑ぶり。遠回りになるが、わざわざ東京駅から横須賀線に乗って津田沼までグリーン車の指定席に乗り、津田沼から新京成線に乗り換えて帰ったりした。まったくバカバカしい時間の使い方だが混雑した電車に乗れないんだから仕方がないね😭
そこまでしてオートバイに乗りたいのは、やっぱり楽しいからだ😆
距離が長くなった分、楽しさも増えたが、イライラも同時に増えたね〜。
出勤時間は10時〜10時半くらいの間で、結構アバウトな会社だったから、遅刻がどうとか言われることもなかったが、会社までの距離が遠くなっただけ、家を出る時間は早くなる。そうなると道路も渋滞する。
通勤経路は、296号から14号に出て東京に入る。ここからが大変でとにかく大渋滞だ。こっちはオートバイだから、すり抜けでガンガン飛ばしていくが、時々ミラーを擦ったりすることがある。
HONDA Fusionに乗ったことがある人ならわかると思うが、ミラーが車と同じ高さにあるから、際どいすり抜けだとミラーにぶつかるのだ。
「おい! ぶつけただろ! おい、こら!」
赤信号で止まった瞬間、窓が開いて私に向かってどなってくるおっさん。
こういう時は、聞こえないフリをするのが鉄則だ。
なぜなら、こっちはエンジンの音とヘルメットで聞こえないという理由が成り立つ。
そして信号が青になったら、逃げるが勝ちだ!
ある日、東京に入ってから、いつものように飛ばしていた。渋滞から逃れたい一心で、ついついスピードが出る。
両国橋を渡った瞬間、サイレンの音が聞こえた。ミラーを見ると白バイが近づいてきた。一気に逃げ切りを決めたが、運悪く信号につかまった。
白バイが横に並んだ。
「運転手さん、運転手さん!」
私は、いつものごとく聞こえないフリをしたが、サイレンを鳴らされたらそうもいかず、
「はい、何か?」
「今ね、70キロ出てましたよ。危ないでしょ」
「え? ということは、おまわりさんも70キロ以上出して私に追いついたってことですよね?」
「………」
「お巡りさんこそ、危ないんじゃないですか?こんな渋滞してる道で」
う〜ん、と唸る警官。
そうこうしているうちに、信号が青になり先頭にいる私たちに後続車からクラクションが激しく鳴った。なんと言っても通勤時間帯だけに、みんなイラついているのだ。
「今回はいいですから、安全運転でお願いしますよ」
「お巡りさんも安全運転でよろしくお願いしますね」
と私は手で合図して、発進した😅
思い起こせば、屁理屈もいいとこだよね。
だけど、あの警官、真剣に悩んじゃって唸ってたから。
速度違反を追いかけることに疑問を持ってたのかもしれない。
オートバイではいろいろな出来事を経験したなー🤔
そして、今も変わらずHONDA Fusionで通勤している…。
船橋での生活も慣れてきた頃、サビ猫LANAが、頻繁に食べたものを吐き戻すようになり、ちょっと心配な日々が続いていた。
以前から、他の子たちに比べて吐くことが多く、でも吐いた後は平気な顔でまた食べたりしていたので、あまり気にしていなかったのだ。
ところが、船橋に引っ越してから、元気がなくなったような気がして、一度きちんと検査をしてもらおうと思った。
そして、私は自転車で行ける距離の病院を見つけてLANAを連れて行った。
この日から、LANAの病院との葛藤が始まったのである…。
To be continued......