そして、大阪へ。
2002年6月頃から、私は加藤裕三のホームページをまとめていたウェブデザイナーのK氏に連絡を取り、何とか書籍企画が実現できないか相談をした。
そして、大阪でK氏とともに加藤氏の姉・Mさんも同席して話をすることになった👍
加藤氏の作品集は「グリコのおもちゃ箱」として、大阪の出版社・アムズ・アーツ・プレスから2002年1月に出版されていて、コーディネイトを担当したのがMさんだったのだ。加藤氏の作品をすべて管理しており、自身もデザイン事務所を経営、姉弟ともにデザインに携わる芸術家の血が流れていることに納得🤔
英語版も同時に出版された。
早逝した芸術家の追悼本として出版された「グリコのおもちゃ箱」と差別化するためにも、あくまで加藤裕三の芸術家としての軌跡を丁寧に追うことをテーマにした。
K氏とMさんは趣旨に賛同してくれて、ようやくGOサインが出たのである🙌
さて、問題は執筆者である😮💨
さらにカメラマン、デザイナーも。
以前のように、社内で完結するのは無理だ。
弱小出版社だけに多くのギャラ、印税を支払うことも厳しい。
そこを理解してもらった上で、大阪での人選に協力してもらうしかない。
幸い、K氏、Mさんも十分理解してくれて、そして加藤氏と友人だったライター、吉田光夫氏を紹介してくれた。
デザイナーはK氏、カメラマンは加藤氏と友人だった方の息子さん・F氏。
すべて加藤氏と近しい関係だった人間が集合したのである!
どんな書籍になるのか、未知の世界へと踏み出した私は、加藤裕三がおもちゃデザイナーとして歩んだ軌跡を書籍として形にできることへの期待でいっぱいだった…。
ここで紹介した画像は、グリコのおまけデザインのための木製プロトタイプである。プラスチック製のおまけになっても木の温もりを残すデザイン。
素晴らしい作品たち。
加藤氏は、1987年から6年間でグリコのおまけのデザインを約270点制作、そのうち150点が商品化された。
To be continued.....