I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Believe ☆ Making of カトウくんのおまけ展①

制作中の加藤裕三

 

私が編集者として企画制作した書籍は必ずと言っていいほど多くの人々を巻き込んだ。

その最たる本が「カトウくんのおまけ」である。大阪、有馬、東京、なんと多くの人たちを巻き込んだことか。

 

そして「カトウくんのおまけ」展では、東京造形大学の教授と学生たちを巻き込み、突進していく…。

 


Believe 船橋編14で記録した、巨大レプリカ制作のひとコマは、記憶が曖昧で中途半端だったが、探していたメイキング記録をついに見つけた!

 

 

neocats.hatenablog.com

 

当時の出版社のホームページ上で連載していたレポートだ。詳細が記録されていて、なかなか面白いので、ここに再掲しておこうと思った次第👍

というわけで、20年前のメイキング連載第1回!

*当時から連載モノを書くのが好きだったんだね😆


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第1回 

東京造形大学「玩具・遊具研究ゼミ」との出会い

 

有隣堂ギャラリー「カトウくんのおまけ」作品展の企画は2003年9月から始まったのだが、諸問題が重なり足踏み状態が続いていた。内容の具体案が一向にまとまらないのだ。そんな暮れもおしせまったある日、編集部スタッフWが読売新聞の切り抜きを持ってきた。

『学生手作りのおもちゃ展 東京造形大 積み木、パズルなど65点』

という見出しの記事。若い女の子がおもちゃで遊ぶ楽しそうな笑顔の写真には、そそられるものがあった。

 

“これだっ!”と思わず膝を叩いた私。

“でしょ?”と微笑むW。

 

翌日さっそく、Wと一緒に吉祥寺へ向かった。ガラス張りのギャラリー内は、わんさといる来場者で大盛況ぶりが伺える。会場に入ると真冬の最中というのに熱気ムンムン。若い学生たちのエネルギーを肌で感じる。木、布、流木や石、あらゆる素材のおもちゃがズラリと並ぶ。どれも、触って動かして遊べるおもちゃだ。

 

 

これは「玩具・遊具研究ゼミ」のゼミ生たちの作品展で、その指導にあたっている同大学の教授・春日明夫氏も会場に詰めていた。私たちは春日教授に企画展協力の依頼をするため話を切り出すと、

 

『あ、あの水色の本ね。加藤裕三さんの本でしょ? 読みましたよ。私も生前、何回かお会いしてましてね。加藤さんの人柄が丁寧に書いてあるいい本ですよね』

 

と、ハイペースで話が進む。加藤裕三のことも知っている、学生たちにも本を貸し出して読ませているという。何らかの形で協力することは可能だと、春日教授は二つ返事でOKしてくれたのだ! 

 

これはのっけから“鬼に金棒”(早すぎるか)。

 

3ヶ月も硬直状態だった「カトウくんのおまけ」作品展企画が、東京造形大学の春日明夫教授と「玩具・遊具研究ゼミ」との出会いから、その後、急展開することになる……。

 


To be continued……

*この連載は1日2回更新します*