I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Believe ☆ Making of カトウくんのおまけ展②

 

My iMac データ復活!

 

昨日のiMac壊滅騒動、本日、会社の最新 iMac Venturaで、データ保存。

なんとかブログ記事用の原稿は救出。

前回宣言した通り、1日2回更新ができそうなので、お付き合いください😀

 

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第2回
春日明夫教授とクリスマスイブ?

2003年12月24日 (新宿 某喫茶室にて)

 

夕暮れどきの新宿の街。

若者たちが浮き浮きと歩く姿に、私の気持ちが重なる。何かワクワクするような気分。企画が本格的に始動したこと、これから始まる予測不能な展開、期待と不安で胸が高鳴る。

 

春日教授は今期最期の授業の後、作品展打ち合わせのため新宿に出向いてくれた。

私は企画展のアウトラインを説明し、教授は造形大とのコラボレーションの可能性を話してくれた。


私が最も危惧していた点は、加藤裕三の小さな「おまけ」作品とは裏腹に、広い有隣堂ギャラリーの会場だ。

あの空間に加藤の「おまけ」作品は小さすぎる。

 

教授は「おまけ」の特大レプリカを会場に展示することを提案。

 

軽い発砲スチロールで制作するなら大変な作業でもないし、コストも最小限に押さえられる。授業の一環として取り入れることによって、ゼミ生たちにも良い経験になる。

また展覧会のいわゆる裏方の作業は、やがて彼らが社会人になったとき大きな「力」になるはずだ、という。


さらに春日教授は「モノづくり」を勉強してきた彼らが希望する就職状況が厳しい現実を語った(これは今から20年前の話だ。今はもっと厳しくなっているに違いない)。

そんな状況で、企画に参加することは学生たちにとって大いにプラスになると。

なかでも印象的だったのは学生たちを思いやる温かい言葉だった。


「私は学生たちと4年間、卒業までつきあうわけですが、最初の頃はね、そこらを歩いてる若い子みたいに何も考えてない、ぼ〜っとした顔をしてるんですよ。でもね、このゼミに入ってきた子どもたちの顔はみるみる変わっていくんです。卒業する頃には、1年生のときとは全く違う顔つきになって。いい顔になるんですよ。そういう学生たちが少しでも希望の仕事ができるようになってもらいたい」

 

東京造形大学の若者たちと出会ったことで、私は「加藤マジック」が健在であることを確信した。

 

「加藤マジック」……、それは、加藤裕三お得意の「人」と「人」を出会わせて、想像できないような「新しいモノ」を創り上げてしまうことだ。

 

生前、加藤裕三は様々な人々を結びつけ、面白いコトやモノを創ってきた。

加藤はもう存在しないが、その魂は健在だ。

そして、今、再び……。

 

To be continued.....