第5回
レプリカ製作開始! 造形大の木工室はスゴイぞ!
2004年2月23日 (東京造形大学 木工室にて)
いよいよ始まりました!
朝から田中君と家田佳也さんで作業を開始。
私は午後3時に大学到着。まずは、校内のカフェでワークショップの打ち合わせ。
家田さんとは今日初めて会う。ショートカットが良く似合う笑顔がステキな女性だ。
ベビーフェイスで年よりずっと若く見えるが、自分の意見をテキパキと話す芯のしっかりした人だ。
家田さんは学童やデイケアセンターで、おもちゃ作りを教えたり、一緒に遊んだりする活動を行っている。その経験から今回のワークショップに関して、様々なアイデアを出してくれた。最初に私が出したワークショップ案から、あっという間に想像力豊かな内容に膨らんでいく。
二人から次々と出されるアイデアを聞きながら、「針がね」ワークショップが無限大に広がる可能性を確信した。
さて、レプリカ製作の進行具合はいかに!
初めて案内される木工室。ドキドキしながらドアを開けると……
高い天井の広々とした空間にあるわあるわ、機械がいっぱい(機械好きの私にとってはたまりません!)。
まるで工場のような風景に圧倒されながら、材料、工具、機械の説明を二人から聞く。
製作工程は、厚さ50ミリのスタイロフォーム(発泡スチロールより目が細かい建築材)を、各パーツに切り分け、胴体や頭などは数枚重ねて接着する。
その後、ジェッソ、モデリングペースト(パテのようなもの)を上から塗り、ヤスリで削って形を整える。表面を滑らかにした後、エアガンで塗装。各パーツを接着して完成だ。
ところが、加藤裕三の設計図から微妙なカーブを表現するのはが難しいというのだ。
加藤の作品はそれぞれ設計図が残っているが、丸みのある可愛らしい造形は加藤が木を削り出してできたもの。
計算では出せない曲線なのである。しかし、加藤の作品は可愛らしい「丸み」が命だ。
そこで田中君と家田さんは、作品の写真をトレースして実寸の型紙を作ることを提案。
次回の作業までに家田さんが型紙を作ってくることになった。
さぁ、次回はどこまでできるのか?
To be continued……