1998年6月。
BOSSが居なくなって無気力になり、世界はモノクロで、家に帰れば泣いてばかり。
BOSSの存在があまりにも大きくて、私の心に空いた穴を塞ぐには、時間が必要だった。
何かしなくっちゃ。
私は心の空白を埋めるように、何かを探した。
そうだ! 英会話を習おう!
私は、NYでもっと英語が話せたら…と後悔していたので、英会話をもう一度きちんと習おう!と思っていた。
そして、ネイティブの英会話教師を見つけて、習い始めた。
しかし。
どんなに取り繕っても、私の精神は崩壊し、これ以上無理だと感じた。
そして、友人Yに紹介してもらった心療内科を受診。月2回のカウンセリングを受けるようになった。
ある日、クリニックの受診日と英会話レッスンが重なってしまったので、英会話の先生にキャンセルの電話を入れた時のこと。
電話に出たのは、ルームシェアしていた知らない男性。先生が住んでいたのは東小金井の外人ハウスと言う古いアパート。ルームシェアしている外国人がたくさん住んでいた。
※吉祥寺界隈には外国人が多く住んでいて、外国人専用のシェアハウスがたくさんあった。
電話に出た彼には、どうやら日本語が通じない。私は先生の名前を言って在宅か尋ねると、外出中だと言う。
伝言を頼むと、なぜレッスンをキャンセルするのか?と、逆に質問されて、答えると、また質問する…。
こんにゃく問答(ではないが😅)が続き、なぜか会話が成り立っている。
「You can speak English good!」
私は、この謎の外国人 "J " に会ってみたいと思った…。
To be continued….