REXシーズン3 #14
第14話「生き埋め」
Lebendig Begraben(原題)
今回のエピソードは、いつもの脚本家・Peter HajekとPeter Moserコンビの他に、Bernhard Sch?rflがクレジットされていたことが気になり、調べてみると本国では、これが『シーズン4第1話』になってるんだね。日本のシーズン4第1話は、Gedeon Burkhald が、REX2代目相棒として登場するエピソードに変更されてるってわけ。
そのためか、ちょっと感じが変わった気がする…。
事件は、帰宅途中の少女・イザベラが誘拐されるところを目撃した花屋の女性が、銃で殺されたところから始まる…。
さて、モーザー&REXの朝の風景は健在。
ローブを羽織ったモーザーが鼻歌交じりでバスタブにお湯をいれている。入浴剤を入れて泡を立てている途中で、やかんの「ピー」という音が聞こえて、慌ててキッチンへ。
REXはモーザーがいなくなったスキに、入浴剤のボトルをくわえてバスタブ
にいれる。と思ったら、ボトルのままバスタブに落っことしてるよ!
REXはちょっと前に植木の水やりをマスターしたのだが、それがマイブームになっているようで「液体を何かに注ぐ」という行動にハマッているみたい。ま、確かにね、何か一つできるようになるとやってみたいものよ。
ついでにバスタブにも入り、泡だらけでパニックになってるREXに呆れるモーザーでした…。
入浴剤をたっぷり入れた朝風呂に入ったREXとモーザーは「春のライラックの香」で爽やかに出勤。
クリスチャンもヴルストゼンメルの袋を持って出勤。
でも、REXにはあげないの。前回のバーベキューパーティのことを根に持ってるんだな。
クリスチャンがREXに背中を見せた途端、REXが突進、またもやぶっ倒されるクリスチャン。
REXはヴルストゼンメルの袋を奪って、自分の席に戻る。
「レックス…、勘弁してくれよ~」
と泣きが入ったクリスチャンにREXは、
「う~ん?(何か言った?)」と、一瞥するのである(笑)。
この時のREXの顔…。どう見てもオヤジでした…。
今回の事件は、やりきれない事件だった。
犯人はイザベラの親友・パウラの父親。パウラの父親は車関連の零細企業で、経営不振に陥っている。妻は病弱。家族のためにお金が必要なのに、どうにもならず、富豪の娘・イザベラを誘拐する。
だけど、よりによって娘の親友を誘拐することもないんじゃないのか?
それほどせっぱ詰まってたということか…。
パウラの父親はイザベラを拉致した後、砂利集積場に穴を掘って埋めたドラム缶の中に彼女を入れて監禁するのだ。
モーザーたちは花屋が殺された現場に残された、イザベラの体操服のバッグを手がかりに彼女が誘拐されたことを突き止め、捜索を開始。
犯人に気づかれないように身代金受け渡しで張り込むが、犯人は射殺されてしまう。
イザベラの居所がわからないまま、捜査は難航する…。
今回は、REXのクリスチャンいびりがダブルで登場!
例の如く、ヴルストゼンメルを買ってオフィスに戻るクリスチャン。
REXは「ワン!」と言ってクリスチャンに飛びつくのだが、
「お前はさっき4個も食べたじゃないか! ダメだ!」
と言われてしまう。
というか、ダイエットはどうなったんでしょうか(笑)。
さすがにバツが悪かったのか、今度はこっそりいじわるをするREX。
出ました! 赤いジョウロ! マイブームですよ!
クリスチャンが座って、靴を脱いだのを見たREXは赤いジョウロを持ってきて、靴の中に水を入れちゃう!
そうとも知らず、靴の中に足を入れて、びっくりするクリスチャン。
そのスキにREXはヴルストゼンメルを盗むのだ。
どうやっても、REXには勝てないクリスチャン…。哀れ…。
しかし、今回は哀れなクリスチャンだけではなく、別の一面も見せてくれた!
イザベラの監禁場所をパウラから聞き出す大役をこなしたのだ! 父親がイザベラを誘拐した犯人だと知った傷心のパウラを、クリスチャンは人形を使ってパウラと会話するのである。
声色を使って人形を操るんだけど、なかなか上手だったね~。
そう言えば、クリスチャンは元・青少年課の刑事だったから、子どもの扱いに慣れてるってことなのかな…。
パウラの証言から砂利集積場が判明し、ここからはREXの仕事。ほどなく、イザベラは救出され一件落着だね。
今回は事件解決のREXの活躍は少なくて、クリスチャンいびりに集中してたところが珍しい展開だった。その代わりに、鑑識、科学捜査、ハイテク機器が活躍したような感じ。
しかし、REXが活躍してくれないと物足りないことは確か。ま、それなりに楽しかったけど…。
次回に期待!