I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Crime of Love NY編①

 

 

1996年7月。

私はニューヨークにいた。

 

Alive worldwide tour 1996-1997 also known as the Reunion Tour

MSG(マジソン・スクウェア・ガーデン)での4Days(7/25,26,27,28)を観るために。

1995年1月31日に武道館でKISSコンサートを初体験して、14歳の時に憧れたKISSのNYライブ。とうとう、NYの地に辿り着いた。

 

neocats.hatenablog.com

 

27年前の感動をいざ文章にしようとすると、何から書いていいのか混乱している。それだけ強烈な思い出。溢れ出す記憶をどうまとめたらいいのか…。

とにかく、今日はライブの感動だけを記録しよう。旅の思い出も、もちろんたくさんあるし、恐い思いもちょっとしたし😂海外旅行体験は別にまとめておこう。

 

そもそも、私がなぜKISSのNYライブに行くことができたのか?

英語もろくに出来ないくせにMSGのチケットをゲットしたのか?

ホントに今考えても無謀の極致だよね。

それもこれも、近畿ツーリストのパッケージツアーのおかげ。航空機、ホテル、4日間のチケット、ぜーんぶ面倒みてくれたわけ。こういうツアーがあるのも初めて知ったけど、旅行代金はそれなりにかかったよね。私、一人だったら、決して行けなかったよ。

 

そして、

「行ってくればいいよ。NY MSG」

と、Hが背中を押してくれたからである。

 

彼は、アメリカ・リングリングサーカスでクラウンとして活躍した時代にMSG公演もおこなっている。きっと、私にもMSGを体験してもらいたかったのかもしれない。

KISSのライブなんて、しかもNYなんて、反対されるかもと思っていたのにね。

本当に感謝してます。

 

neocats.hatenablog.com

 

さて、ライブだ!

チケットは4日間、まんべんなく振り分けられていたようだ。

アリーナの良い席、普通の席、スタンド席の前の方と後ろの方、そんな感じ。

でもやっぱり記憶が強烈だったのは、アリーナ席の前の方。

多分、前から20番目くらいで、ほぼ中央、若干左寄り。つまりはGene側だね。

私は一人、ライブが始まるのをまっていた。

周りは白人のデカイ男性ばっかり。刺青入れてる怖そうな男性。

アリーナ席って言っても、まわりがこんなデカイ男どもじゃ、見えないんじゃないのか?そんな心配もしていた。

 

そして…。

 

会場が真っ暗になり、いつものアナウンスが!


All right New York!!

You Wanted the Best!?

You Got the Best!

The Hottest Band in the World,

KISS!!

 

ウォーという歓声とともに、総立ちになるアリーナ。

花火の煙がむせるようで、しかも、熱風が流れてくる!

 

そして、Deuceのイントロ!

 

大好きなんだ、この曲。

KISSは、メンバー4人が全員ヴォーカルをとる。

私はGeneの曲は特別好きだ。

Deuceもそう。

 

そうこうするうちに、興奮し過ぎた客がイスの上に立ち上がり始めた。

アリーナ席はパイプ椅子!

そこに立ち上がって、ギシギシ言わせて飛び跳ねてる。私はあらかじめ8センチのチャンキーヒールのサンダルを履いてきたが、案の定、全く見えなくなってしまったではないか!

この状況を脱却するために、危険なパイプ椅子の上に乗るか?

 

わーん、嫌だなー。こんな不安定な椅子の上に立つの…。

 

しかし、Geneを見るためには仕方ない!意を決して、私はパイプ椅子の上に乗った!

あー、やっと見えた!

キャー、ジーン❤️

と叫んだ時、私はバランスを崩した!

 

ああっ!!

 

倒れそうになった時、私の左隣に居た刺青兄ちゃんが、ガッと支えてくれたのである!

 

「You okay?」

 

私は、心臓がバクバクだった!

ここで倒れたら大ケガをするし、せっかくNYまで来たのに台無しになってしまう!

刺青兄ちゃん、ありがとう😊

 

「Thank you!」

 

刺青兄ちゃんは、その後も私を支えてくれていた。たしかに私が倒れたら、ドミノ倒しだもんね。

だけど、私はこの時初めてアメリカ人男性の逞しさを肌で感じたのだ。

日本人だったら、こんな風に自然に女性を助けることはないだろう。

ごくごく自然なのである。

私が女性であることを認識できる世界とでもいうのだろうか。

この件はまた別の機会に言及したい。

 

さて、この興奮し過ぎたNYのKISSARMY(KISSファンの総称)たちは、かなり危険な状況になっていた。

Deuceを歌い終えた時点で、メンバーがステージから下がってしまった

 

え〜?😭😭😭

 

この状況ではコンサートを中止しなければならないのでイスから降りろ、というアナウンスが響く。

騒つく会場内。

渋々イスから降り始める観客。

私はホッと胸をなでおろした。

これが続いたんじゃ、疲れちゃってどうしようもないもんね。

 

そして、ライブが再開!

 

私はこれまで観てきたKISSのブートビデオのシーンを、今、まさに体験していると思うと感動で泣いていた…。

ぜひ1曲目のDeuceを観てね!

DeuceだけのYouTubeもあったんだけど、画質がわるかったので、フルバージョンのこちらを貼りました。


www.youtube.com

 

私はNYで、単なるKISSのファンではなく、KISSARMYになったのだった…。

 

To be continued....