I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

☆Catwalk 4 BOSS編

 

 

武勇伝その3

怒涛の1995年の記録が終わったところで、ホッと一息・猫コラム😅今回もボス武勇伝。BOSSが3〜4歳くらいの頃のエピソードだ。

 

私が住んでいた下目黒。目黒川のそば、近くに目黒不動尊があり、最寄りの駅は目蒲線の不動前(今は目黒線)。下町情緒のある街だった。

 

マンションの周辺には、猫たちがたくさんいて、猫に優しい街でもあった。その分、野良猫も多くて、テリトリー争いは熾烈だったのだ。

 

BOSSはかなり広い範囲のテリトリーを確保していたと思われる。マンションの中庭全域、マンションの周囲はもちろん、ずいぶん遠くまで行ってたもんね。

マンションの中庭は、BOSSの天下、ここを通過するにはBOSSと闘う必要がある。

私は、猫の威嚇の声が聞こえてくるとベランダに飛び出したものだが、そのうち慣れてしまって放っておくようになった。

 

どんな動物(人間も含む)でも共通なのは、弱い奴ほど吠えるのだ。しかし、BOSSはケンカの時に威嚇しない。する必要がないからだね。

 

BOSSのケンカ殺法は、無言の威圧感で相手を倒す✨

 

テリトリーに野良や新参者が入ったら、サッと走り込んで行く手を封じる。

相手の真ん前にどかっと座り、じっと目を見て微動だにしない。

 

相手は、「フゥ〜!シャ〜!」と威嚇して、尻尾をタヌキみたいに太くして立ち上がる。自分を大きく見せるためだ。

 

BOSSは一言も発せず、ただじっと相手を見据える。

 

相手は、パンチをしようと片方の手を振り上げるが、タイミングを図るだけで振り下ろせない。さらに威嚇する。

 

BOSSは微動だにしない。

 

相手は威嚇しながら、一歩後ろに下がる。

 

BOSSは同時に一歩前に進む。

 

相手は、ゆっくり後ろを振り返り(ここで素早く動くとパンチが飛んで来るので、スローモーションのように動く🤣)逃げ道の確認。そして、またゆっくりと前を向き、後退りする。

次の瞬間、空振りのパンチを繰り出し、方向転換して走り出す。

 

BOSSは、タイミングを逃さず、相手のお尻を思いっきりパンチして弾丸のように追いかける。

 

しばらくすると遠くで「ぎゃ〜」というさっきの猫の悲痛な声が聞こえてくる😂

 

そして、ブロック塀の上を歩いて帰って来るBOSS。

堂々とした歩みで、尻尾をピンと立てて、誇らしげな顔で帰ってくるのである。

 

私は、BOSSのケンカには全くの不安を感じることがなかった。ま、時々、顔や胸の辺りにケガをしてくることもあったが、むしろ病院に行くのが好きだったBOSSは、それさえも楽しんでいたようだ。

 

立派な体格、きれいな顔、真っ白な毛並み、文句なしのキングだった✨

 

 

性格は犬そのもので😆一緒に散歩もした。リードなんか必要ない。私の横を一緒に歩くのである。散歩に遭遇した近所の人は、

 

「まぁ、きれいな猫ちゃんね〜。」

 

小学生の男の子たちは、

 

「でっけー猫!今まで見た中で一番でっけ〜」

 

と、ニコニコしている。BOSSと会った人はみんな幸せそうだった。

 

近所のコンビニに行く時は、店には入らず、外でちょこんと待っている。私の姿を見ようと首を伸ばしたりして。

ね、こういうワンちゃんいるでしょ?スーパーの前で飼い主さんを待ってるワンちゃん。あれにそっくりよ。

 

BOSSは家族を守ることが、自分の役割と認識していたのだ。

ちょっと病弱なお兄ちゃん、可愛い妹、そして私。

みんなを守ろうと一生懸命だったんだな。

 

BOSS、おまえはホントに自慢の猫だったよ✨