冒頭の写真は……。え〜と、この子、誰???😅
さて、
1995年5月。
Newface みーちゃんが加わった。
しかし…。
お嬢DONは、Newfaceの無作法を許さなかった。
みーちゃんはスラッとした体型、小顔でスタイルが良く、美形の猫。
1歳未満だったが背は高かった(人間で言えば)。小ぢんまりしたLANAより、大きさで優位に立ったみーちゃんは、LANAを攻撃するようになる。猫ルールでは新参者は下位。年齢にしてもLANAの方がお姉ちゃんだ。しかし、ルールを無視してLANAを追いかけまわすみーちゃん。
堪忍袋の緒が切れたのは、お嬢DON。
みーちゃんがLANAが追いかけ、ケンカが始まる。
するとDONは、みーちゃんの頭を思いっきりぽかんと殴るのだ。
耳ペタになるみーちゃん。DONには逆らえない。
もちろんだ。そこはしっかりおさえてるって。なんともね😅
しかし、みーちゃんのLANAいじめは続くのである。
5月半ば。
なんとなくみーちゃんのお腹周りが太ったような…。
よくよく見ると、乳首の周りが膨らんでいる!
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
まさか!
まさか、また?
私は、これまでのみーちゃんの必死な姿に合点がいった。
どうしても食べなければという本能からの行動だったのだ。
どこか安全な場所を確保したくて、うちを選んだのだ。
私もHも、ここまで来たら4匹も5匹も6匹も同じだ〜。
と、開き直ってみーちゃんの世話をすることにした。
LANA が出産で使った猫ちぐらとダンボールの産箱を奥の部屋のクローゼットに用意。
何度か誘導して、大丈夫なことを確認。
しかし、どうも本人の自覚が足りないようなのだ。
走り回ったり、椅子やテーブルにジャンプしたり、今まで通り暴れている。
お腹が重くなってくると、ジャンプしても失敗してテーブルの角にお腹をぶつけるようになった。
みーちゃん! ダメ!
みーちゃんを制止するのに、私はお大忙し。
とにかくじゃじゃ馬娘で、じっとしてない。
ある日の朝。
ふにゃっ! ううう…
みーちゃんがいきなりうづくまった。
陣痛だ!
「みーちゃん、こっちにおいで! こっち!こっち!」
私は叫びながら、一番奥の部屋にみーちゃんを誘導。
みーちゃんは、素直に私の後ろをちょこちょこついてきて、自分から箱に入った。
LANAは、夜中にこっそり産んだので、リアルタイムでお産を経験できなかった。
しかし今回は、まさにリアルタイム!
私は閉めたクローゼットのそばで静かに様子を伺う。
みーちゃんは、苦しそうな声を出している。
しばらくして隙間から覗くと、1匹は生まれている様子。
ちっちゃいふわふわしたものが動いている。
30分おきに生まれてくると本に書いてあったが、1匹生まれてすでに1時間が経過しているにもかかわらず、2匹目がまだだ。
私は、ダクタリ大宮病院のT先生に電話した。
「1時間以上たってるんですけど、2匹目まだなんです。苦しそうなんですけど」
「う〜ん、もしかしたら、逆子かもしれませんね。それから、へその尾が絡まってるか。その場合だと、死産になる可能性があるから、難産になりますね」
難産…。
苦しそうに唸っているみーちゃん。
また覗いてみると、小さいフワフワしたものが増えている。
子猫を一生懸命毛繕いするみーちゃん。
でも、鳴いているのは、1匹だけのような気がする。
確認のために、みーちゃんにご飯のお皿を見せて外に誘導した。
みーちゃんは、子猫を気にしながらも空腹に耐えかねて出てきた。
私は素早く猫ちぐらの中から子猫を全部出した。
すると…。
最初の一匹は三毛猫、元気よく鳴いている。
しかし、残り2匹は…
三毛が1匹、白地に黒の斑点が1匹。
2匹ともきれいに毛が生え揃っていたのに、息をしていなかった。
死産。
みーちゃんは、死んでいることもわからずに、一心不乱に毛繕いをしていたのか…?
2匹を外に出し、1匹だけを猫ちぐらに残して、みーちゃんを戻した。
お産までの間に、乱暴にお腹をぶつけたり走ったり、ジャンプしていたことが原因だったのかもしれない。もっとしっかり監視しておくべきだった。
生きていたらどんなに可愛い子猫だったかと思うと私は悲しくてたまらなかった。
しかし、1匹だけでも無事に生まれてきてくれたことに感謝。
みーちゃん頑張ったね!
奇しくも、この日は私の誕生日、6月3日。
特別な絆を感じる子猫の誕生だった。
To be continued…