I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

☆海外旅行デビュー・ケニアへの旅③

 

冒頭の写真は赤道上での記念撮影。
北半球と南半球の境界線だ!
すごいねえ!


さて、サファリツアーで動物たちを一心不乱に撮影していたノーテンキな私とは違って、Hは夫としての責任感、トラブルにならないようにと、さまざまなことに気を配り、多少ストレスフルな旅だったかもしれない。
英語が通じるとは言え、一歩間違えば危険な国だ。さらにアメリカ生活が長かった彼にとって、常識が通じないケニアという土地には、常にキレていた。

例えばレストランでのディナー。
礼儀正しいウェイターに案内された席は、どう考えても「?」。
厨房の出入り口の近くで、従業員でわさわさと落ち着かない。

Hはウェイターを呼んだ。

 

H「ねぇ、あっちの真ん中の席、空いてるけど、リザーブなの?」

W「はい」

H「じゃ、あっちは?」

W「あっちも」

H「……」

 

「なんだよ、あいつ。日本人だと思ってバカにして」

Hから、思わずこんな言葉が出たのには、理由がある。

当時、ケニアに観光に来る日本人は、少なかった。
この時も、私たちくらいだった。しかも若い。
旅の間、いろんな場所に移動したが、とうとう日本人には1人しか会わなかった。
しかもバックパッカーの男性で、いかにもサファリ慣れしてる感じ。
周囲の観光客は、ほとんどがフランス人か、アメリカ人の高齢者。悠々自適な老後を楽しんでいる雰囲気で、私たちはそんな外国人から見たら孫のような年頃でアジア人。なんとなく奇異な目で見られている感じがしていた。

 

そうこうするうちに、フランス人やアメリカ人の客がレストランに集まってきて、彼らはHが指摘したテーブルに案内されている。そして、私たちは忘れ去られてしまったように、オーダーも取りに来ない。あとから来た外国人の客のオーダーはすぐに取りに行ってるのに…。

 

「もう勘弁ならん!」

 

Hは怒りを露わにして、ウェイターを呼んだ。
そして、穏やかに冷静に何かを言った後、笑った(!)。
私は彼の英語が聞き取れなかったし、聞くのも怖かったので黙っていた。
ウェイターは一瞬嫌な顔をしたが、その後は、普通にオーダーを取り、普通に料理を運んできた。
*いま思うに、彼は穏やかにウェイターを脅したんだろうな…そういう感じだった。

 

Hと知り合ってから常に不思議だったこと。
彼は滅多に怒らない。いつも冷静。
なのになぜか英語で話し始めると、怒ったり笑ったりが激しくなる。
ちょっとした二重人格者のようで、私はそんな彼を面白がっていた。
彼が激しく怒った姿を初めて見たのも、ボンベイの空港でだったし。

 

 

neocats.hatenablog.com

 

レストランだけではなく、ロッジの部屋でもこうだ…。
風呂のお湯の蛇口を捻ったら、茶色のぬるま湯がドット出てきた!
いつか透明になるのかなと、バスタブにず〜っと流し込んでいるが、ずっと茶色のまま。
Hは、スタッフを呼んで文句を言うが、ぬらりくらりと拉致が開かない。
結局、Hはシャワーだけ浴びて済ました。

 

「ねー、平気なの?こんなお湯で」

 

普通にバスタブに浸かる私に呆れるH。
私は、ケニアってこんなもんでしょって感じで、あまり腹も立たなかった。

 

「君って、ケニアに土着してるというか…なんていうのか…」

 

と、Hは不思議がる。


しかし怒ってばかりかと思えばそうでもないのだ。

夕食後のホテルのロビーでは外国人と雑談したりして快活だ。
とてもスマートに彼らと話して溶け込んでいた。
私は、そんな彼を羨ましく思ったものだ。

 

新婚旅行でお互いの知らない部分が見えて成田離婚なんて言葉もあるが😅私は、逆にHが英語で話す姿や喜怒哀楽が激しくなる彼が結構好きだった。日本語の彼は、あまりにも優等生っぽい。

 

今更だけど、私たちはどこか英語圏に引っ越したら、うまくいったのかも😂
私は多少おとなしくなり、彼は本心をバンバン出せちゃう人間。
このバランスがうまくいく秘訣だったのかもな〜。

 

なんて、今さら言っても遅いか🤣🤣🤣🤣🤣
とりあえずは、成田離婚しなくてよかったね〜