I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

☆海外旅行デビュー・ケニアへの旅①

Crime of Love ケニア編①で書いた通り、私は30歳で初の海外旅行、飛行機に乗った。

 

 

 

neocats.hatenablog.com

 

ケニアに行くためには予防接種、パスポートの準備、一眼レフカメラ、望遠レンズ、サファリのための装備など、全てを揃えなければならなかった。

Hがアメリカ滞在が長く、英語が堪能だったことで、悲願のケニア旅行が実現したのであり、今も感謝しています!

 

さて、旅行初日。

インド・ボンベイでの6時間トランジットでの摩訶不思議な体験。

6時間も空港内で過ごすことになったのは、少しでも旅行代金を節約したかったからだ。

なるべく長くケニアに滞在したい、というのがあった。

6時間も何して過ごそう、あ、とりあえずタバコでも吸いに行くか、と思ったらタバコがきれてる。

予備は全部スーツケースに入れたので、手元にはない。

それで、Hと一緒に免税店にタバコを買いに行った。

 

すると…。

「はぁ?何でだよ! 1カートン100ドルって? 何言ってんだよ!」

Hは、明らかに爆発寸前で、英語でまくしたてている。

「はぁ?もう閉店後だから、値段が上がったって? 何寝ぼけたこと言ってんだよ!」

おい、コイツら、こんな馬鹿なこと言ってるぞ。どうする?タバコ1カートン100ドルって、聞いたことない。それでも買うの?」

「だって…。吸いたいからしょうがないじゃん。買うよ」

 

私たちが言い合ってる間に、免税店のインド人は、店じまいを始める。

買うんだったら、100ドル。100ドル出さなきゃ売らない、と言われる始末。

日本人だと思って、ふっかけてきたのだが、結局100ドルで買う羽目になり、そのあとのHの機嫌は最悪になる。

「だいたい、お前がタバコを吸ってるのが悪い!」

八つ当たりをされ、私はただただ恐縮するのみ。

さらに、今度は空港のスタッフが、トランジットはパスポートを預かる、と言いに来た。

「はぁ?そんな話聞いたことないぞ。パスポート取り上げるのか?」

Hは、空港スタッフにまくし立てるが、問答無用で私たちのパスポートは取り上げられてしまう。返してくれるのか?と何度も質問するが、返す、返す、と言うだけで、全く信用できない雰囲気。

 

なんだか出発早々、険悪な雰囲気な私たち。

 

私はトイレに行きたくなって、女子トイレに行った。

ここでも、度肝を抜かれるのである!

5人くらいのインド人の女性たちが、トイレの入り口の床に座り込んで、食事をしているのである!

 

「!」

 

1人の女性が、にこやかに私のそばにきて、トイレに案内してくれるのだが、こっちは2ドル、こっちは20ドルね、と説明するのだ。

もうおわかりだろう。

2ドルのトイレは、ぐっちゃぐっちゃのすごいトイレで、20ドルのはきれいとまではいかないが、普通のトイレである。

私は、いったんHのところに戻って説明すると、

 

「お前がトイレに行きたいなんて言うから、こんなことになる!」

 

とまくし立てる始末。ていうか、生理現象だもんね、仕方ないよ。

 

で、私は、20ドル払って普通のトイレで用を足し、ドアから出るとインド人の彼女が、トイレットペーパーを片手に、にこやかに控えている。手を洗ったあと、このトイレットペーパーで拭けというのである。

言うがままに手を拭くと、彼女はまだ私のそばから離れない。

 

あ、そうか、チップか。

 

財布の中を見ると、20ドル札しか入ってないのだ!

小銭なんて持ってないし。

あー、また20ドルか。

私は渋々、20ドルを渡した。その時の彼女の顔ときたら!

 

この日本人は馬鹿か?と言わんばかりに満面の笑み。

 

トイレ入るだけで40ドルって、あり得ないでしょ。

タバコに100ドル。あー😔😔😔

 

それ以来、Hのインド人嫌いが始まり、差別用語のオンパレード。

私は、それを聞き流し、まぁまぁ、となだめる旅の始まりだった…。