第15話 Schusse auf Rex（原題）
レックス誘拐（シーズン１最終回）
※写真はこのエピソードと別のタイトルです
これは私のRexベスト５に入る印象深いエピソードだ。
冒頭お約束のRex＆モーザーのドタバタシーンも秀逸！
引っ越し前の大掃除をしているモーザーはRexに、風呂場に干してある布巾を持ってこいと叫んでいる。
Rexはというと…、リビングのソファに座りテレビに夢中。
何に、そんなに夢中になってるかって？
それは、チンパンジーやパンダが擬人化されたドラマなのだ。妙な番組なのよね…これが。
※しかも、このテレビ番組はシーズン３にも登場。Rexお気に入り番組として録画したみたいなのよ！
掃除を手伝ってくれないRexにしびれを切らしたモーザーは、テレビをブチッと消してしまう。
そしてタラタラとイヤミを言うが、Rexは大あくび。
モーザーがうるさいので、仕方なく風呂場の布巾をくわえてキッチンの入り口にポイッと布巾をおくとそそくさとリビングへ戻り、リモコンでテレビのスイッチをつけて（リモコンも操作できる！）ドラマの続きを見るのである。
事件はナイトクラブのオーナーが射殺され、以前も同様の事件が発生していたことで、マークしていた容疑者を駅で逮捕するのだが、次の朝、容疑者の黒幕はRexを誘拐して、容疑者を釈放しなければRexを殺すとモーザーを脅迫するのだった。
誘拐される朝の風景が非常に美しい。
早朝のウィーンの街角。
伸びをしながらアパートの入り口から出てくるRex。朝日が眩しい。
いつものように焼きたてのヴルストゼンメルを買うため、嬉しそうに走るRexの姿が、この後起こる悲劇を連想させて胸が苦しくなる。
しかも流れるBGMは、ゴスペルソングの『Oh! Happy Day』なのよ！
袋に入ったヴルストゼンメルをくわえて、軽快に走るRex。
Rexの目線で街の様子が揺れながら映る。そう、いつもの普通の風景、でもこれが最高にHappyな毎日なんだな～と再認識させてくれる場面。モーザーと一緒に暮らすこと、ただ一緒に暮らす幸せ…。
しかし、その幸せが一瞬にして壊されるのだ。
アパートの入り口に入ったRexは異変を感じ、立ち止まる。
待ち伏せしていた誘拐犯がゆっくりと現れRexに銃弾一発。
もがきながら、力なく倒れるRex…。
誘拐犯が車で連れ去った後、入れ替わりにモーザーがRexを探しにその場に来るのだが、そこにはヴルストゼンメルが入った袋が無惨に転がっていた…。
シーズン２で、モーザー＆Rexは郊外の古い一軒家に引っ越す。この写真はRexのお部屋の風景。自分の部屋がある犬ってすごいよね。おすまし顔のポートレートだって飾っちゃってるし…
モーザーの追い詰められた表情も良かったね～。
誘拐犯を追い詰めて銃を向けながら鬼気迫る表情で近づく姿も男気溢れてて最高。
Rexのためなら命を捨てる！と言わんばかりの迫力、モーザーとRexの絆の強さに魅せられたエピソードだったね。
今回だけは（笑）モーザー、シュトッキー、ヘララーの3人の刑事が大活躍でした！
