第13話 Bring mir den Kopf von Beethoven(原題)
楽聖ベートーベン
このエピソードは、冒頭、ウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedho)が、殺害現場として登場する。
埋葬されたばかりの人の棺桶に、殺された墓職人も埋められていたという殺人事件がきっかけで、ベートーベンのお墓が荒らされているのが発覚、ベートーベンの頭蓋骨が盗まれていたことがわかったのだ。
怪しい人物がウィーン中央墓地をウロウロしていて、どいつもこいつも犯人に見える…という展開で、ベートーベンの本物のお墓が映像に出てくるのも興味深く、広がる風景に釘付けになった。
ヨーロッパの墓地は、明るくてすごくきれい。
ジメジメしたイメージがなく(風土が乾燥しているから?)墓石もきれいだ。
ここは観光地としても有名で、映像の中でもアジア系の観光客が、たぶんモーツアルト?のお墓の前で記念撮影をしている場面も出てくる。
お得意のウィーン観光案内エピソードの一つですね~。
捜査はいつものごとく、Rexが犯人の決めてとなる証拠の「ミントの包み紙」を発見、その犯人はベートーベンの頭蓋骨を持ち逃げした男に殺されてしまうが、その男を追い詰め、放り投げられたベートーベンの頭蓋骨を見事に空中キャッチ、犯人逮捕&文化遺産の確保を同時に成し遂げたわけです。今回もすばらしい活躍ぶりのRex!
私が大好きなシーンは、証拠の「ミントの包み紙」と犯人が繋がった時、モーザーがRexに
「よくやった!すごいぞRex!あとでご褒美をいっぱい買ってやるからな!」と言うところ。
ご褒美おねだりで、Rexは色とりどりのお菓子が並べられている公園の屋台に飛びつく。
Rexは「はやくはやく! これ買ってよ~」ってワンワン吠えている。
その時のモーザーの顔が何ともいえないのだ。優しい顔するんだよね~。
子どもを見るお父さんみたいな、やれやれって顔になっちゃって。
すごい仕事をした後で、ご褒美のおねだりが「お菓子」というのが、何とも可愛らしいRexでした。
ウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedho)のことが気になり、ちょっとだけ調べていたら、映像に出てくるのは、モーツァルトのお墓ではなく「モーツァルトの記念碑」なんですね~(右がモーツァルト、左がベートーベンのお墓)ドイツ語のWikipediaを見たら、「W. A. Mozart Grabdenkmal(墓の記念碑)」と書いてあった!
さらに、モーツァルトのお墓は「遺体はウィーン郊外のサンクト・マルクス墓地の共同墓穴に埋葬された。誰も霊柩車に同行することを許されなかったため、実際に埋葬された位置は不明である」な~んて書いてあって、中央墓地に祈念碑として移動する時にもまた位置がわからなくなって、現在のサンクト・マルクス墓地にあるのは、「モーツァルトの墓とされるもの」と表現されている…。
ここには他にもシューベルト、ブラームス、ヨハン・シュトラウスなど著名人のお墓がいっぱいあるみたい。地図もらって、見学できるようになってるみたいね~。
は~やくウィーンに行ってみたいな~。