I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン7-8のこと

REXシーズン7-8
第8話「ロシアンルーレット」 Einer Stirbt Immer(原題)


Servus! 皆さん。
ほんの一瞬(笑)一段落したので、戻りました\(^O^)/
今週でシーズン7が終わってしまうので、少しでも先に進みたい!ってことで。


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さぁ、今回はREXドラマ犯人役ゲストとして超お馴染み(笑)の彼が登場!
そうです! このブログでは、超有名なMax Mayer氏ですね(-_-)
変人的なイッちゃってる犯人をやらせたら、右に出る者はいないという、なかなか素晴らしい俳優さんです(ウソ)。

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彼が出演したエピソードは、シーズン5 Epi 15「死のタロットカード」、シーズン6 Epi8 「死の芸術」、そして今回。※ご興味のある方はエピソードリストから過去記事へどうぞ(笑)

「死」というキーワードのエピに立て続けに出てますね(=_=)

彼が出てきた段階で、どんな内容の事件か想像が付くというか…。

もちろん、今回の事件の鍵となる言葉「アルス モリエンディ」というラテン語は、日本語で「死の芸術」。いや~、楽しみなオープニングだな~(爆)



その「アルス モリエンディ」という合い言葉で廃墟のような建物に入っていく男。
また、この男が見覚えのある男でね…(シーズン6 Epi6 で保安局の上層部役を演じた男ですよ!)
こうしてここに集まった人間達が、何をやってるかというと…。
2人の人間を鎖に繋ぎ、ロシアンルーレットをやらせてどちらが死ぬかを大金を払って賭けるという…、まったくバカバカしい世界ですね。
その元締め役が、Max Mayer氏です\(^O^)/

事件は、ここに参加していた一人の女性が恐ろしさの余り逃げ出し、殺されたことから始まる…。死に際、目撃者に語った言葉が「アルス モリエンディ」だったのだ…。

さぁて、今回は「ギャンブル」がテーマだけに、マーク&REXも自宅で「ロト」をやってます(笑)
数字を書いた、たくさんのピンポン球をバケツに入れて、交互に玉を選んで数字を書き込んでるんだね。もちろん、REXは数字も理解できますよ~。
「ロト」の用紙をキオスクのような(?)売店に出して登録してるところに事件一報の電話。
REXは、被害者の女性の足取りを追って廃墟にたどり着く。
そこは閉鎖された獣医大学の教室だった……。

ここでのRhett君の走りを見ましたか!
何とも可愛らしい足取りのRhett君。とても刑事犬とは思えない走り。何だかピクニックにでも行くような…捜査というより「るんるん」という感じで走るんだ(笑)
超キュート♡

今回も事件はどうでもよくて(爆)、私が反応した事に集中したいと思います!
まずは、ニキが「アルス モリエンディ」という謎の言葉を捜査するため専門家と話してるシーンだね。
中世の「死」に対する考え方や恐怖を説明している中で「メメント・モリ」と言う言葉が出てきました。

大好きな藤原新也の大ベストセラーメメント・モリ

Mèment-Mori
この言葉はペストがはびこり、生が刹那、享楽的になった中世末期のヨーロッパで盛んに使われたラテン語の宗教用語である。その言葉の傘の下には、わたしのこれまでの生と死に関するささやかな経験と実感がある。藤原新也著 Mèment-Mori 英語版より)


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この本に影響された人は結構多いと思うのですが、私もこの本を最初に手にした時の衝撃は忘れられません。
皆さん、機会があったらぜひ読んでみてください。


日本語はもちろん、英語版も文庫版もありますよ!
私は2年前に英語版を購入したのですが日本語版より写真が多いことと、藤原新也の言葉が英語でもしっくりくるのが心地いいですね。




そして、次に反応したのがモーツアルトの墓ですね。
怪しげな違法な賭け事の告知は、新聞広告に掲載された暗号のような文字。
それがモーツァルトの墓であることが判明したのである。

実は私がブログを始め、一番最初に書いたREXの感想日記がシーズン1第13話「楽聖ベートーベン」Bring mir den Kopf von Beethovenだった!
そこで初めてモーツァルトの墓の事を知り、REXロケ地の興味が深まったという経緯がある。
シーズン1ではベートーベンの墓とともに、モーツァルトの記念碑が画面に登場したが今回初めて「墓とされるもの」を映像で見ることができたというわけ。
現場に行ったフリッツが、墓のそばでうなだれる天使と同じ格好してるのも笑えた(笑)

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サンクト・マルクス墓地 Sankt Marxer Friedhof(St. Marx Cemetery)
オーストリアの首都ウィーンの郊外にある墓地。
1791年12月5日、モーツァルトは35歳の若さで他界した。その翌日、聖シュテファン寺院のクルツィフィクス礼拝堂で葬儀が行われ、この墓地に葬られた。墓地には、天使の像がある円柱形の墓碑がある。モーツァルトの祈念碑も建てられたが、没後100周年を迎えた1891年、この祈念碑はベートーベン、シューベルトブラームスなどが眠る中央墓地の名誉区に移設された。


そして三つめ。
REXの細やかな演技!
捜査線上に浮かんだ男の兄の元へ事情聴取に行った時のREX。
兄は、恋人がロシアンルーレットで死んでしまったショックで自殺を図るが、未遂。後遺症が残り、車いす状態。言葉もしゃべれない。
マークは何とか犯人である弟の居場所を聞き出そうとする。
兄は必死に伝えようと言葉に代わるものを指さす。REXはマークよりも先に兄の言葉を理解しマークに伝える。
REXドラマでは、こういうシーンが良く出てくるよね。
傷ついた人や悲しむ人の心を理解して、寄り添うREX。
Rhett君の優しい風貌が、そういうシーンを深めているような気がした。

さらに極めつけは、最後のシーンだ!
賭け事で殺されようとしている男を体を張って助けるREX!
手足を縛られ、首に縄を掛けられた男が大きな氷の上に立たされている。
その氷をバーナーで溶かし、徐々に男の首が絞まっていく仕掛け。
砂時計の砂が落ちるのが早いか、男の首が絞まるのが早いかという賭けの現場に踏み込むREXたち!

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暗闇の中、REXはすぐさま男を助けに行くのだ!
首にかけられた縄をはずそうとするのだが、きつく縛られた縄に歯が立たない。
男の足下の氷はどんどん溶けていく…。
REXは、男の足下の氷の上に腹ばいになるのである!
男の足が宙に浮かないようにと踏み台になろうとしているのだ!
男は、REXの背中に乗っかった! 
REXの背中に男の体重がかかる。
そして腹ばいになっているのは、氷の上。


REX! お前は何てヤツなんだ…!

自分を犠牲にしてまでも、命を救おうとする勇敢さよ!
この姿に、感動しない人はいないだろう(T_T)

どんな命も尊いことを、本能的に知っているREX。
それは、この世の中で最も大切な事ではないのか。

今回は、個人的に相性の悪い俳優(爆)の出演で最初は適当に見ていたのだが、生と死をテーマにした内容として、REXの最後の行動が私には大きな意味があったと思えるエピソードだった。

そして、もう一つのキーワード「ギャンブル」
エンディングは「ロト」の結果を車のラジオで聴くマークとREXの姿!
な~んと、REXが選んだナンバーが4等賞だったって(^◇^)
得意気に吠えるREXでした!