I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン7-4のこと

REXシーズン7-4
第4話「小さな証人」
Ein Zeuge auf Vier Pfoten(原題)

Servus! 皆さん。
急いで感想日記を更新中。
というのも、来週はちょっと仕事が忙しくなるので、今のうちにという感じ。

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シーズン7が始まってからREXファンの様々な声をネット上で読んでるのですが、やはり否定的な意見が多いようですね…。
それだけモーザー編、アレックス編のREXを愛している人たちが多いということでしょう。シーズン7から見ることができないという意見も多く見かけます。

でも私はちょっと違う…。

私もシーズン5,6については「駄作」とか言ってコケにしてたわけですが(^_^;)
よくよく考えてみればですよ。人間、完璧なんてあり得ませんから。
多くの人間たちが関わって作るわけですから、そりゃ毎回、ファンが満足できるものを作ることはできません。それに甘んじてもいけませんけどね。
常に完璧を目指して努力するべきだとは思います。

私はテレビドラマの制作に関わった経験はありませんけど、一つの作品を多くの人たちと協力しながら作る経験はあるので、そこで起きる様々な問題、例えば経費、時間、人間関係とか…いろいろな問題が重なってくると本当に辛いんですよ…。
だから、どちらかというと作る側の立場に立って見てしまうんですよね(T_T)

REXを制作していたスタッフたちは、いつも一生懸命だったと思いますよ。
というか、そう思いたい(^◇^;)

モーザー、アレックスと人気が続いてきたドラマを、マーク&ニキで、どう人気を確保するかということに相当頭を悩ませたと思うし、そこには多くの葛藤があったはず。
だからこそ、私はREXシリーズが日本で放送される限り見続けます。
そこにはスタッフたちの努力が見えるからですよ。
しかしながら、完成したものが世に出れば批判も含めて評価されるのは当然で、それを謙虚に受け止め、さらなる努力を続け、制作に反映してくことは必須ですよね。

前置き長かったですけど、今回は制作者側の必死な努力が伝わるエピソードだったんじゃないのかな…。
少なくとも私にはその努力がひしひしと伝わり、エンディングでは涙さえ出てしまいました…。


まずは、冒頭の事件発生の場面ね。
いきなり、めちゃくちゃいい女がでてくるわけだ。で、ちょっと影がある…。
その女性が、夜の酒場をうろつき誰かを捜してる…。そして、路地で思わず出会った小さな野良犬。
毛並みはボロボロで見るからに汚い。でも、その目の愛らしいこと…。
彼女はその子犬を抱き、家に連れて帰ろうとする。彼女は門を開いて入ると、門灯が不穏に点滅する…。
部屋に入ってすぐさま電話をかける彼女。留守電に録音しているらしい。
嫌がらせをうけているという内容を、誰かに訴えているのである。
その時…、彼女の背後から近づく不審者…。子犬は身の危険を感じ身を隠す。じっと様子を伺う子犬…。
彼女が受話器を置いた途端、不審者は彼女の首を絞めた!
子犬は思わず不審者の足首に噛みついた! しかし抵抗むなしく、彼女は死んでしまうのだ…。

その頃、マークとREXは洗車中~。
このシーンはREXドラマでは新鮮なシーンだった。
モーザーの時代から乗り継いでるアルファロメオ「通称アルファ155」は、マークにも引き継がれ、それを自宅の庭で洗車してるんだよね。へぇ~って感じ。

ここで、少しマークの家の様子がわかるんだけど、若い人が憧れるような家?
古い倉庫を改造したような家で、NYのSOHOみたい?
第1話からマークは家を改造してるみたいんなんだけど、今回、この家の様子が明らかになってくるね。
洗車シーンでは、REXにホースを担当させてるんだけど、これが後で登場するんだわ。
モーザーの頃から踏襲してるREXの行動が事件解決に役立つというシーンね。
今回、ようやく出てきたね\(^O^)/

次の朝。
なぜか、オフィスで朝食のマーク&ニキ。
しかも! 

ヴルストゼンメルではありません! クロワッサンよ! 

え~~~!
私のこのブログタイトルはどうなるのよ(×_×)
REXもクロワッサンを美味しそうに食べてるし! おいっ! おまえもか(-.-#)
あ~、ヴルストゼンメル争奪戦をやってた頃が懐かしいよね…。


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そして事件発生。
現場検証をするマーク&ニキとREX。
すると、REXは何かの匂いに気がついた。そう、あの子犬だね。
匂いを追って庭に出ると、震えて隠れてる子犬を発見!

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子犬が出てきた場面から、期待が大きくふくらむ今回のエピなんだけど、その期待を裏切らず、REX&子犬のシーンはどれも秀逸だったね~。どれもこれもですよ!
REXが健気に子犬を世話する場面は、REXファンを唸らせたんじゃないのかな。
Rhett君の演技力の進歩にみんな大満足だったでしょ!

捜査線上に被害者の恋人が浮かび、捜索してる途中、ガソリンスタンドで事件発生だ!
男がガソリンを浴びて、弁護士の男を呼び出さなければライターで火を付ける! と脅しているのだ。
この男、殺された彼女の恋人である。そして、彼女が死んでしまったことで自暴自棄になり、彼女と浮気をしていた弁護士の男を呼び出せとわめいているのだ。

ここで、さっきのホースが登場ですよ!
ガソリン男をニキが説得している間、マークとREXが背後に回り、REXがガソリン男に目がけてホースの水をぶっかける、という作戦だ! 
REXの器用なホース使いが功を奏して、ガソリン男は無事逮捕。
しかし、この男が本当に恋人の彼女を殺したのか…という疑問を持ったマークたちは、さらに捜査を進める。

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ここで、ちょっと感じたこと。
マークは、モーザーやアレックスのようにREXとの絆が深まってないんだよね。
その違いを表そうとしてるシーンがあったよ。

REXは、子犬が犯人の足をかじったときに付着した血液が証拠になる、ということを必死にマークに訴えるんだよね。だけど、マークはそれにちっとも気づかないわけだ。
もしも、これがアレックスだったら、すぐに気づいたはず。でも、マークは犬と一緒に暮らすのは初めて。
だから、REXの訴えてることが、今ひとつ理解できないでいる。

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子犬が汚いから風呂に入れようとする場面でも、REXはそれを阻止するわけだ。
でも、マークはその時「どうして?」という顔をする。

そのシーンを見てる私たちは、すごくイライラするんだよ。
でも、それがこのエピソードの核だと思った。

『マークは、今、REXとの絆を深めている途中である』

という制作者側からのメッセージだと思った。

これまでのREXとは違うのだ、というメッセージ。
モーザーとアレックスは100%完璧だったけど、マークは100%ではない。
だから見守って欲しい。 っていうのかな。


ま、それはさておき、事件のつづき。
殺したと思いこんでいたガソリン男の記憶が曖昧なのは、酒に酔っぱらってたからなんだよね。
彼はアル中で、彼女のためにアル中治療をしたばかりだったわけ。
しかし真犯人は、そのことを利用して、ガソリン男が犯人のように仕組んでたわけだ。
しかも、周到に用意してたよね、この犯人。
彼女が弁護士の男と浮気をしていたとウソを吹き込んだりして。
それでケンカをさせて、酒を飲ませて、記憶を喪失させ、現場には彼の犯行であるような証拠を残したわけよ。

でも最終的にはREXの根気強い訴えが、ようやくマークに伝わり、唯一の証拠である子犬の口に付着していた血液を採取、ガソリン男が犯人ではないことがわかったわけね。

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真犯人は誰か。
彼女が住んでた家の管理会社の男だったのよ。
彼女が立ち退かないので嫌がらせをしてたんだけど、それでも立ち退かないので、殺しちゃったというわけよ。
今回の犯人はREXお得意の身勝手なアホたれ犯人でしたね~、久々に。

エンディングは、釈放されて警察署から出てきたガソリン男に、REXが子犬を託すシーン。
きれいにシャンプーしてもらった子犬の可愛らしいこと!
子犬のリードをREXがくわえて、ガソリン男の元に走っていくのよ。
そして「この子をよろしく」と言って、彼にリードを渡すのよね。
あ~、このシーン、きれいだったよ。
ガソリン男の笑顔がね…。子犬の長い毛と彼の髪の毛がさらさらっと風に吹かれて、すごく気持ち良さそうで。
彼女は死んでしまったけど、彼女を守ろうとした子犬と一緒に前を向いて歩いていく。
その姿をREXと、マーク&ニキ、フリッツが見守るのです…。

ちょっと涙が出るエンディングでした…(T.T)


さぁ~、今回はまだ終わらないのよ!

以前の記事、REXモーザー編 再検証その1で登場したウィーン警察が、このエンディングの背景として出てます!
これはあきらかにモーザーの頃とは違う風景なんだけど、マーク編ではここが警察署であるという、はっきりとしたシーンだったよね。

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それと、このエピソードの真ん中でCM入ってすぐの場面、外観が映る。
その次のシーンで、マークたちのオフィスが映ります。
流れとしては、この建物内に殺人課があると考えていいと思うんだな~。
裁判所内に殺人課のオフィスがあってもおかしくはないと、以前マリさんにもらったコメントにあったんだけど、たぶん、その線が濃いような気がしてきたね。

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この風景ですよ。
これ、エンディングの風景と同じです。
ウィーン最高裁判所です。
モーザーの頃とは違ってるけどね~。

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これは、裁判所に入ったところの風景かな…。
この奥というか、繋がってるところが殺人課ではないかと想像してるんだけど。

それから今回は、子犬が出てくる場面では子犬のテーマを使ってたのが印象的だった。
この曲は、子犬のために作曲された曲なのかな…。
だとすれば、すごい力の入れようだよね~。
とても可愛い曲で頭にこびりついてます。

今回は、いろいろな事を考えさせられるいいエピソードだったよ。