I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン4 #1のこと

イメージ 1REXシーズン4 #1
第1話「新パートナー 前編」 Der Neue(原題)


あらためまして、

Frohes Neues Jahr!
あけましておめでとうございます!


2012年最初の投稿は、REXシーズン4 第1話。
本国では、前回の「モーザー殉職」と同様に90分のTVムービーで放送された、REXの二代目相棒・Alexander "Alex" Brandtner (アレックス・プラントナー)登場のエピソードですね!

アレックスは、シーズン1第10話でも紹介した、犯人役でゲスト出演しているGedeon Burkhard(ゲデオン・ブルクハルト)が演じます。

そう、このブログの「アラーム・フォー・コブラ11」でも紹介している、肉体派イケメン俳優! 
私は元々、ジャーマンシェパードのREX君のファンだったのだが、このドラマを見るようになり、ヨーロッパの俳優さんたちにのめり込むようになったわけ。

イメージ 2モーザーTobiasさんはもちろん、Gedeonの、マッチョなのに繊細な感じが非常に新鮮だったのね。
ボクシングやってる姿なんかストイックでしびれた(ボクサー大好き!)。

写真は、アラーム・フォー・コブラ11の第1話で、真っ赤なフェラーリに乗る「ワル」の役をやってるGedeonだね!

さて、そんな私好みのマッチョ・Gedeonがどうやって登場するのかドッキドキだったんだけど、
期待通り、ファンを喜ばせる演出でうなってしまった!

今回は、モーザー亡き後のREXの深い悲しみと、新入りアレックスの登場、そして事件の3つの要素を絡ませたエピソードで脚本家たちの苦労が見えた。

事件は、あるホテルにチェックインしたドイツ人が、ひょんな事から隣室に滞在していたイタリア人に殺されることから始まる。たまたま銃を出していたところをこのドイツ人が目撃してしまい、口封じのため殺されたのだ。そして遺体はドナウ川へ…。

イメージ 3その頃、REXは…。
モーザーと暮らしたウィーン郊外の一軒家で、一人寂しくヘララーとクリスチャンを待っていた。
ガランとした殺風景な部屋には、すでにモーザーの持ち物はない。
REXのおもちゃ、ドライフードが入ったオリジナルディスペンサー、お気に入りのソファとバナナのダンボール箱の上に置いたランプが一つ。

バナナのダンボール箱は、モーザーとこの家に引っ越してきた時、荷物を入れて一緒に運んだ思い出の箱だ。
そのダンボール箱が幸せだった二人を思い出させて涙を誘う。

REXはあれから、この家から一歩も外に出られないのだ。
そんなREXをどうしたら元気づけられるのかと、ヘララーとクリスチャンは交代で泊まりに来ているのである。一緒にいてあげないと食事もしないからだ。思えば、REXには二度目の悲しみ。
こんな日が訪れるとは、誰もが思っていなかったこと。

このREXの傷心の演技は、これまでの動物映画やドラマでは見ることのできない最高の演技だったと思う。肩を落とし、うなだれて、涙をうっすら浮かべた表情。
どうやってこんな事ができるのか、あっぱれとしか言いようがない。

一夜明け、眠っているヘララーの顔をじっと見つめるREX。
そして、お約束の電話が鳴る。事件発生だ。
袋に包まれた男性の遺体がドナウ川で発見されたのである。
現場検証の最中、遺体が入っていた袋が川に流されそうになり、ヘララーとクリスチャンは袋を確保するように大声で怒鳴る。

すると突然、一人の男が川に飛び込み袋を追い始めた!
軽快に泳ぐ男は、ほどなく袋を確保し二人の前に差し出した。

「誰だ、お前は!」
「今日から異動になったプラントナーだ。よろしく!」


イメージ 4爽やかな笑顔!
そして濡れたTシャツが超セクシー!!!!
そうです! 
二代目相棒アレックスの登場!
いや~、まいったね。
いきなりこうきたか! 
濡れたTシャツって、がばっと脱ぐよりセクシーなんだよね~~~! 
この登場の仕方はやっぱり肉体派Gedeonをわかった人間でないと、こうはいかない! さすが! 脚本家のセンスに拍手!

新入りアレックスは、濡れた服を着替えて殺人課オフィスへ。
そこにクリスチャンが捜査から戻る。

「ピーターは?」(ヘララーのファーストネームね)
と言うアレックスにクリスチャンは顔を曇らせて答える。
「REXの家。一緒にいないと食べないんだ」
アレックスは、ちらっと片隅に目をやる。そこはREXのいつもの場所。
「POLIZEI」のロゴがあるブランケットの上に、たくさんのおもちゃが並び、壁にはおすまし顔のポートレート…。
アレックスは自分の思いを打ち消すように、手元の資料に視線を落とした。

その夜。
クリスチャンがREXの家に行き、食事の用意をしていると、REXが何かの気配を感じて玄関に行く。「うううう~~」と唸りながらドアを睨むREX。

ノックの音。

ドアを開けると、そこにはアレックスが立っていた。

「Hallo!」

アレックスは優しくREXの耳元で言う。
REXはアレックスをじーっと見つめると、キッチンへと戻っていく。

クリスチャンはREXの様子をアレックスに話し、どうしたものかと相談する。家の契約も終わってしまうのに、ここから出ようとしないREX。誰がどうやってREXの面倒を見ればいいのか、途方に暮れていた。

そして、アレックスはREXに語りかけるのだった…。

ここからは、Youtubeをご覧ください。
前回に引き続き、KommissarRexChannel のフランス語吹き替え版です。
アレックスはREXの家に一晩泊まることになり二人が心の交流をする、とってもステキなシーンを編集した動画です。アレックスのとろけそうな優しい表情、REXの瞳がキラキラ輝くシーンをご覧ください! 明るい未来を感じさせてくれます!


実は、アレックスには辛い過去があり、もう二度と犬とは関わりたくないと思っていた矢先のREXとの出会い…。

アレックスは、弁護士の父親と医者の母親という家柄でお坊ちゃまとして育ったのだが、家の近くにあった警察犬学校の影響で犬が大好きになり、親の反対を押し切り、警察犬のハンドラーになるんだね。
警察ではコマンド部隊に所属し「アルコ」という警察犬とともに活躍していた。ある爆撃作戦でアレックスは最愛の「アルコ」を失い、自分も右耳を負傷。難聴になってしまうのだった。
「アルコ」を失った辛い思いから二度と犬とは関わらないと決め、コマンド部隊から殺人課に異動願いを出したのだ。

しかし、運命とも思えるREXとの出会いにアレックスはREXと生きる道を選ぶんだね。
「アルコ」との悲しい思い出を引きずるよりも、REXとの未来に託したのだろう。
傷を負った二人の心が解け合うような朝のシーンは、はっきり言って恋人同士の初めての朝みたいで、ちょっぴりやりすぎか? とも思えるけど、Gedeonの長~い睫毛とREXのとろっとした瞳の見つめ合いは、パーフェクト! イケメン本寮発揮のシーンだな。

さて、この後、REXは刑事として復活できるのか?
そして、謎のイタリア人たちは何しにウィーンに来たのか?

後編につづく!

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