エコキッズイベントVol.1
アムールヒョウがすむロシアの森を守ろう!
2008年9月4日〜10日 横浜・有隣堂ギャラリー
Yuri Shibnev氏撮影のアムールヒョウの写真と共に展示したのは、ロシア・ケドロバヤ・パジ自然保護区の雄大な自然の風景。
アムールヒョウはこの森に生息しているエゾシカなどを捕獲して生きていた。
しかし森が人間たちのエゴで破壊されて以来、獲物が激減、密猟とのダブルパンチで、絶滅の危機へと陥っていくのである。さらに獲物がなくなったことで、牧場の家畜を襲うようになり、害獣としても扱われてしまう。
会場では、アムールヒョウが家畜を襲っている写真も展示した。それは襲われている家畜の悲劇とともに、人間が招いた愚かな真実を伝えるためである。
来場者たちはそれらの写真を息をのむように見つめていた。
私があえてこれらの写真を展示したのは、残酷な光景であるには違いないが、人間への警告として受け取ってもらいたい、そう思ったのである。ここでは掲載しないが(とかく真実を曲解する人々も少なからずいるので)、いつかまた写真展を開催できることがあれば展示しよう。
この雄大な風景の写真を撮影したのは、
Anatoly Petrovs氏(アナトリー・ペトロフ)。ペトロフ氏の本業は、ネイチャー分野のビデオカメラマンだが、アウトドアに強いことで、2006年~2007年に一時的にケドロバヤ・パジ自然保護区でレンジャーとして働いていた。
この森を守ることで、多くの命が救われる。
写真展当時から、精力的に保護活動をおこなってきたロシアと日本の人々によって、ケドロバヤ・パジ自然保護区の野生動物たちは、少しずつではあるが、増加しているようだ。アムールヒョウも80頭〜100頭くらいに増えているらしい。
ロシアの森も、日本の森も、その先には人間の命につながっているのだ…。
#4 マカマカロシアへ行く 絵本朗読とピアノコンサート に続く…。