METALLICA #3
2008年2月。
私は、御茶ノ水イシバシ楽器本店で、TAMAのLars Urlichシグネチャー・スネアドラムを手に入れた!
ドラム初心者には、あまりにもクセのあるドラムで高価な買い物だったが、私の選択肢にはLars のシグネチャー以外なかったのだ。
ドラムセットも揃えたかったが、さすがに無理なので、Lars仕様に近づけるためのベースドラムのペダル、TAMAのIron Cobra、Zildjianのハイハット、練習用のdwのスタンド、スネアスタンドを揃えたのである。スティックもLarsシグネチャーをファンクラブのショップから購入したのだが、初心者には重すぎるので、とりあえず飾っておくだけにした。
あとはスタジオで練習して、余裕ができたらTAMAのドラムセットを買う。
そして、部屋で練習できるようにと、スネアとハイハットにはパットを敷いて、ペダルにはバスタオルを巻き、床には絨毯と発泡スチロールでなんちゃって防音設備を手作りした。
しかし古い木造2階建の家だけに、1階の母の部屋に音が響くのは仕方がなく文句を言われながらも練習をした。
そして、独学で練習するには限界があったので、ドラム教室に通うことにした。
横須賀中央郵便局の近くにYAMAHA音楽教室のドラム科があり、個人レッスンを受けることにした。
毎週1回、30分のレッスン。
S先生は、ジャズドラム専門で有名なミュージシャンともプレイしている先生だ。
私は毎回練習のたびに、めちゃくちゃ重いLarsシグネチャーを持参してセッティングして練習する。きっと先生も呆れていただろうね〜🤣🤣🤣
30分しかない時間をセッティングで時間を使うという、バカさ加減。
でも、とっても愉快な先生で、私が髪の毛を振り乱しながら叩く姿を見て、
「やっぱりロックは髪が長い方がカッコいいよね〜」
と、褒められた。え? それって褒められてんのか🤣🤣🤣
先生も一応、商売だから。あまりに下手くそで褒めるところなかったからかもね。
しかし!METALLICAの曲を1曲でもマスターすることが目標だったので、私は真剣だった!
先生の教えで感銘を受けたことがあった。
リズムは永遠に刻むことができる、という言葉だった。
1拍を半分にして2打、またそれを半分にして4打、また半分にして8打、16、32、……..って永遠にリズムを刻むことができる。
2本のスティックでどんどん刻んでいく。
ダブルストロークを使えば、どんどんどんどん刻める。
リズムはまるで人生のようだと思ったものだ。
1拍は1拍だけれど、人ぞれぞれ音色が全然違う。
私は人生という1拍を、どこまで刻むことができるかって、いつも挑戦していたような気がする。
今は、すでにドラム練習dwスタンドは押し入れの中、Larsシグネチャースネアドラムだけはいつでも見えるところに飾っているが、練習はもう何年もしていない。
ドラム教室にまた行きたいといつも思っているが、踏ん切りがつかなくて。
しかし還暦を迎えたことだし、もう一度、永遠にリズムを刻んでみるのもいいかもしれない、と思ったな。
さて、私の人生の師、Larsのドラミングを紹介しておきたい。
若い頃の髪が長い時代の映像だけど、カッコいいので見てね!
METALLICA編3連発は、とりあえずプロローグ。
このあと、さらに突拍子のない事態に発展していくので、一旦、ここで締めることにしよう😄