I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Walking on thin ice 吉祥寺編⑩

 

1998年11月29日、武道館。

私はLenny Kravitzのツアー3日間最終日に来ていた。3年ぶりの来日である。

1995年の「サーカス」ツアーの来日公演で初めてLennyのライブを見て以来、私はファンクラブに入会していた。

 

KISSのファンクラブのような派手さはなかったが、定期的に送られてくる会報誌で細々と情報収集していた。そして、ようやく来日が決定。

私は来日スケジュール3日間、全てのチケットを予約、そしてバックステージパスの抽選にもエントリーした。そして…

 

なんと!

バックステージパスが当たったのだ!

 

そんなことだから、私はこの時のライブを、実はあまり覚えていない。

バックステージで本人に会えた衝撃が強く、ライブの感動は途切れ途切れなのである。

人間の記憶は本当に不思議だ。

脳が勝手に取捨選択している。


ライブで記憶しているのは、右端の前から3列目の席で両隣の席が空席だったこと。この席は誰かとチケットを交換していて、Lennyがすぐそばで見られたので大興奮して踊りまくったこと。

Lennyが目の前まで来て、私を見ながら一緒に飛び跳ねて、目が合ったこと。他の記憶はなくなっている…。


そして。

ライブの後、バックステージでLennyと対面できる時が近づいていた。サインしてもらうために持ってきたのは、ヴァイナルのデビューアルバム「Let love rule」。それと親日家のLennyにプレゼントとして、うさぎの絵が付いた藍色の暖簾と感謝の手紙。

 

Lennyに会う前に、プレゼントはマネージャーさんに渡した。

マネージャーさんは、

「Lennyは、ファンをすごく大切にしているので、遠慮せずにハグしてあげてくださいね。サインは、ひとつだけでお願いします。写真撮影は、こちらのカメラで撮影して、会報誌に掲載するので、皆さまにお渡しできません。ごめんなさいね」

おおよそ、こんなことを言ってた。

 

バックステージでは、ライブを終えたメンバーたちが、ケータリングの食事とワインで盛り上がっていた。そこに髙島政宏が居て、メンバーたちと親しげに会話していたことが印象的だった。今さら知ったのだが、彼はKISSに影響を受けて無類のROCKファンとのことだ。なるほどね。世代が同じだしね。

 

 

そして、Lenny登場!

 

私たちファン(女性2人 男性1人)は、ため息のような叫びをあげていた。

なんと表現したらいいのだろうか、最終日だからか、開放的な感じの中で、Lennyが妙にリラックスした雰囲気で静かに歩いてきたので、

きゃー‼︎‼︎

みたいな雰囲気にならなかった。

 


ゆったりと歩いてきて、そばに来たLennyを見て、私たちはため息。

背が高くて、見上げるほど。

脚が長いから、ベルボトムジーパンがすごく似合ってて、バッサリ切った髪の毛が、60年代のヒッピーのようで、センスの良さが伝わる。


私はというと、何を言っていいのか頭が真っ白になってしまって、


「I love you, I love you, I love you! 」


と立て続けに3回言って、Lennyに抱きついた😍😍😍


すると、Lennyは…


「Thank you, thank you, thank You!」


と、3回応えてくれた!


あとで考えたら、なんてバカっぽい表現なんだと思ったけど、あの時の私が伝えたかったのはそれだけだったのだ。

それに手紙に詳しく書いたし。Lennyに神の存在を教えてもらったこと、それから私は神を信じていると。

だから、I love you それだけで良かった。

 

そして、これがサインしてもらったヴァイナル。

 



 

なのに....なんと言うバカ!

ペンがまだ乾いていないのに、ビニールに入れてしまって、滲んでしまった残念なサイン😭😭😭😭😭

 


だけど、あの超越した何かを纏ったレニーに直接会えて、ハグまで出来たことで、私は満足だった😊

 


1998年のライブ映像を探したのだが、見つからず。これはアメリカのテレビ番組。この曲でLennyはグラミーを取ってる。コンサートの高揚感はないけど、私の大好きなメンバーの時代の映像なので見てみてね。

 


www.youtube.com


Lennyとのバックステージ対面の高揚感はしばらく持続はしたが、反動は大きかった。4匹の猫たちが居たとはいえ、部屋では泣いてばかりの毎日。


私は、そのうち吉祥寺の街で泥酔するようになっていた…。

 

 

To be continued...