The Big Issue のこと
BobとJamesさんの人生の転機になったのは、The Big Issueの存在がある。
The Big Issueは、イギリスで1991年9月にジョン・バードとゴードン・ロディックによって設立されたストリート新聞。路上生活者や生活困窮者に対して正当な報酬を与え、社会復帰への支援目的としている。日本では2003年に創刊し、世界で最も発行されているストリート新聞である(ウィキペディアより)
私は、日本のビッグ イッシューは、創刊当時から知っていたが、販売者から購入したことはなかった。派遣社員になってから、品川駅前で販売者を見かけたが、気にも留めていなかったのである。しかしJmaesさんの本を読んでから、ようやくビッグイッシューの意義を知った。
JamesさんがBobとともに生きていくための助けになったのが、The Big Issueの販売だったからである。
しかし日本(私が住んでいた東京近郊)では、販売者がいる場所がなかなか見つからないことが多かったのが、映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」の公開で、Bob人気が高まり日本のビッグ イッシューの知名度が広まったのである。
そして、販売者に会える確率も高くなり、銀座、新宿、横浜で、Bob表紙のビッグイッシューだけではなく、バックナンバーも含めて何冊も購入した。
それから通信販売を行っていることも知り、すかさず購入した。
通販でも販売者の売り上げにもつながってくれるので、定期購入をしたこともあった。
本国イギリスでもBob表紙のThe Big Issueは大人気で、入手困難なバックナンバーが何冊かあった。
それでもなんとか手に入れたくて、Facebookで繋がったロンドン在住の方に購入してもらったり、Bob&James来日をコーディネイトしたYさんからいただいたりと、必死になって収集したのである。
当時の私にとっては、Bobに関わるグッズが欲しい一心で収集したが、The Big Issueの販売者さんへ間接的にでも貢献できたのではないかと思う。
微力かもしれないが、私と同様にBobファンの人たちがそれぞれ1冊購入するだけでも、少しの助けになる。
私はBobのファンになったことで、日本のビッグイッシュー販売者にほんのちょっとでも貢献できたことを嬉しく思う。
また、ビッグイッシューのようなシステムが、Bobによって広まったことはこれまでになく大きな出来事だったのではないか。
当時の私は自分のことだけで精一杯だった。
だから、路上生活者の人たちのことを考える余裕もなかったのだ。
しかし、そんな私にBobとJamesさんが教えてくれたことは、自分よりももっともっと大事なことだったのである。
あらためて、BobとJamesさんの出会いに感謝したい。
To be continued…