I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

☆Memories 19

 

タスマニアンタイガーの映画

THE HUNTER

 

2007年6月に出版した「マカマカ タスマニアへ行く」は、タスマニアンタイガーがサブキャラクターとして登場する絵本だ。

タスマニアンタイガーは、日本名フクロオオカミ、学名サイラシンという。

絵本のタスマニアンタイガーは、この学名からサイラと名付けた。

 

「マカマカタスマニアへ行く」を出版したのは2007年。

今回紹介する映画「THE HUNTER」は、2011年の作品。日本公開は2012年だ。

私がこの映画の存在を知ったのは、すでにDVDになってから。TSUTAYAでレンタルして見た。おそらく2013年くらいだったと思う。

絶滅したと言われているタスマニアンタイガー最後の1頭を、金のために追う人間たちの話である。タスマニアで起きている、さまざまな問題を背景に、百戦錬磨の傭兵として生きてきたハンターがタスマニアンタイガーを追うのだ。

そして、感情を封じ込めた孤高のハンターが、タスマニアで出会った一つの家族との交流から、自らの魂を突き詰めていくのである。

絶滅したと言われているタスマニアンタイガーと、一人の男の人生が重なる。

 

この映画のコピー

 

最後の標的。

男は何に照準を合わせたのかー

 

うまいな、と思った。

私も書籍制作の際につけるオビ(これは日本独特だね)に一言で内容がわかるコピーに頭を悩ませたものだ。

 


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この映画の主人公・ハンターは、最後にタスマニアンタイガーを突き止めるのだが…。

*ここからはネタバレなんだけど、めちゃくちゃ感動するシーンだから、書いちゃう!

CGで作られたタスマニアンタイガーの映像が、よくできているのだ。表情がね。

ハンターとタイガーは最後の会話をするように視線を合わせる、そしてタイガーはハンターに命を委ねたのだ。人間のエゴかもしれない、って思えるラストシーン。

切り刻まれて、研究のために細胞をとられて、跡形もなく存在しなくなること。

そんな最後を迎えたくないタイガーの願いを受け止めたハンターの最後の決断。

私はこの映画を見た時、ハンターの気持ちが痛いほどわかった。

私が描きたかった「マカマカ タスマニアへ行く」も、同じだったからだ。

 

もう、誰の目にも触れないところへ。

 

人間はどうしたって「最後の日」が来るまでは同じだ。

希望がないようだが、受け止めるしかないのだ。

 

禁じ手😂だけど、大好きなシーンの紹介。

 


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ウイレム・デフォーが最高にいい!

おそらく彼の作品の中で最高傑作なんじゃないか。

日本でどのくらいの評価があった映画かわからないが、隠れた名作とも言われている映画なのだ。

アマゾンプライムでは見られないので、どこかでDVDを入手して見てもらいたいな。

絶対、面白いから!

 

 

原作:ジュリア・リー『THE HUNTER』

監督:ダニエル・ネットハイム

キャスト:ウイレム・デフォー、フランシス・オコナー、サム・ニール 他

2011 年 オーストラリア作品