REXシーズン3 #2
第2話「ばら撒かれた恐怖」Stadt in Angst(原題)
これはスペイン版DVDボックスです。ebeyで見つけた
クリスチャン・ベックが正式にウィーン警察殺人課に着任、今回はモーザー&ベックの初コンビの事件だ。
冒頭、登場するのは、お得意のウィーン名所案内。
今回はウィーン市庁舎前広場で1月~3月に開催されるスケート場・アイスドリーム(Wiener Eistraum)が舞台。
事件は「アイスドリーム」でスケートをしていた女性が、突然死亡することから始まる。
彼女は死ぬ前に兄のマーティンとお金のことで口論していて、マーティンから缶ジュース「メガベーシック」を受け取り飲んだ直後の出来事だった。
検死の結果「メガベーシック」の缶に青酸カリが入っていたことが判明する。
ウィーン市庁舎前広場は、クリスマス前の時期には、
伝統的なクリスマスマーケットが立ち、観光客も多いらしいね。今が、ちょうどその時期で賑わっていることでしょう。すごくきれいでしょ~!
今回はモーザー&REXの朝の風景はなく、新入りベックとREXが親交を深める(?)シーンでしたね。
夜、殺人課のオフィスでベックがホワイトボードに書いた下手くそ(笑)な絵を指さしながら、REXに語りかけている…。
絵に書いてある物体を識別できるかの実験らしい。絵は三つ。「骨」「人形」「ヴルストゼンメル」。
REXは伏せの状態で、退屈そうにベックの話を聞いている。
仕方なく言われた通りに「骨」、次に「人形」をくわえて、ベックの足下にボトンと落とす。
かなり乱暴に落っことしてたね。よっぽど退屈なのか「あくび」までしている(笑)
「よし、ここまでは偶然かもしれない。次は、これを持ってこい!」
言葉が終わるか終わらないうちに、REXはヴルストゼンメルを咥えて、ベックの足元にお座りした。
その様子をドアの影から見ていたモーザー。
「ベック、REXはお前よりもずっと賢いからな」
犬だと思ってナメたらいけない。REXは普通の犬ではないのだから。
しかも刑事犬なんだから、基本的には新入りベックの先輩なのよ。
そして、この日からREXの後輩イビリがお約束シーンとして加わるわけです!
事件は、状況証拠から兄マーティンが容疑者として浮上。経営していた事業が失敗、妹に借金をしていたこと、最後に缶ジュースを渡したことなど、不利な証拠が揃っている。
そのため、兄は自分の潔白を証明するため自ら、スケート場に行き現場にいた人物を探し始めた。
兄を尾行していたモーザーとベックは市庁舎のバルコニーから望遠鏡で様子を見守る。
このシーンや、冒頭の事件発生時の撮影は市庁舎のロケですね。
スケート場、夜のステンドガラスの光、バルコニーに立つ二人の様子は、第1話でリンクしたYoutubeの動画に登場しているので、見てみてね!
マーティンは執念で目撃者を見つけて、潔白を証明する。そして事件は振り出しに。
誰が缶ジュース「メガベーシック」に青酸カリを入れたのか?
そうこうするうちに、第2の事件が発生してしまう。
事件は、無差別殺人→「メガベーシック」社への脅迫へと展開するのだ。
犯人は「メガベーシック」社を解雇された人間だったんだけど、日本にも「グリコ・森永事件」があったよね。迷宮入り事件になっちゃったけど。
今回は、REXは鼻を使った地道な捜索担当で、犯人逮捕はベックに花を持たせたストーリーだったよ。
それよりも、REXのキュートなシーンが続出したことが今回の目玉かな~。
モーザーが、検死結果を聞きにDr.グラーフの検死室(病院?)に行く時は必ず一人で行くんだよね。
犬は入れないルールなのかな?
そういう時、REXはオフィスでお留守番。
ベックも捜査で出かけていたので、ヘララーと二人きりだ。
ヒマを持てあまして、ちゅーちゅー鳴るオモチャで大暴れしているREX。
すごいのよ、この暴れ方が! ストレスたまってるのかな~って思うほど、めちゃくちゃ暴れてるんだよね…。しかも、一人で…。
ヘララーは、見るに見かねてREXに言う。
「暴れるのやめてくれよ。それよりも植木に水をあげてくれ」
「う~ん?」と、返事をするREX。
「植木に水をあげてくれ!」
「ふぅ~ん」と鼻を鳴らすREX。
すると、REXは赤いジョウロの取っ手を上手に咥えて、植木に水をあげるんだよね~!
REXは、現場担当の刑事犬だからオフィスにいる時はヒマなんだ。
オモチャもいっぱい置いてあって、お泊まり用なのかな、ご飯の缶詰も用意してある。
昼間からイビキかいて寝てることもあるし!
今回のエピソードは、シーズン3でREXを初めて見る視聴者のために、REXのキュートなシーンを散りばめた構成になっていたような気がするな~。