激戦、Front row!!!!
2010年9月25日。
さいたまスーパーアリーナ、私は会場入り口で列に並ぶ。
NYに一緒に行ったS君、ブログで友達になったMさんも一緒だ。
ファンクラブ(metclub)の会員は、先に入場できるということで、午後3時30分になって、スタッフが「1番から20番まで」って言ったような気がしたんだけど、もう、その瞬間からみんながど〜っと走り出した。
私は後の人に押されて、走らなきゃいけない状況になり、とにかくみんなと一緒に走って会場に入ってしまった。
殺気立ってた。
私は突き飛ばされないようにと、全速力で走ったのだ。
しかし、一緒に並んでたS君もMさんもどこにいるかわからず、私は一人に。
運良く、最前列、しかもほぼ中央に陣取ることができたのだ。
絶好のポジション!
私はLarsに見せるバナーを取り出し、紐をくくりつけて設置。
ところがだ…。
あとからあとから、人間がどんどん入ってくる。
どんどん身動き出来ない状況になってきた。
なんだこれは?
しゃがむこともできない。カバンから携帯出すのも一苦労。
直立不動のまま、ラッシュの電車の中よりひどい状況。
時間はまだ午後4時前である。
METALLICAのライブの前にはオープニングアクトが2つも出るのだ。
この体勢のままMETALLICAが出てくるまで、こうしてなきゃいけないのか。
信じがたい状況だ。
座ることもできない、トイレにも行けない。
途方に暮れた。
しかし、ここまで来たらもう観念するしかないだろ!
Larsにバナーを見せるために最前列取ったんだ。
それだけのために根性でがんばろう!
ところがその決心がもろくも崩れそうになるのは、オープニングアクトの演奏が始まってからだ。
ガンガン押されて、すごいことになってきた。
鉄のついたてのパイプがあばら骨と膝頭に食い込んでくる。
ハンパじゃない!
さらには、後ろにいた大阪弁の女が私の隣に割り込んできてからは、もうこの女とのバトルで、疲れきってしまうありさま。
「ダメダメ、もう!! 後に行きなさい!」
怒鳴る私。
こんなことでケンカしてるなんて、情けなくなってきた。
楽しみにしてたライブなのに、なんで怒鳴ってるのよ。
徐々に衰弱していく私…。
泣きそう…。
そして、午後7時15分過ぎ。
ようやく、
ようやくMETALLICAの登場だ!
どよめく会場!
Larsのチャイナ(シンバル)で、カウント4つ。
私の大好きなCreeping Deathだ!
血管切れそう!
こんなに近くで見られるなんて…。
感激と感動と、涙が出そうになってるのと、もうぐっちゃぐちゃ。
体中痛くて、足が疲れてて、倒れそうだったけど、そんなのどこかに吹っ飛んだ。
Larsの顔があんなに近くに見える〜。
身体中が痛くて死にそうで大阪弁の女とのバトルは続いていたが、それに勝るものがあるのが最前列。
Larsが時々、ステージの前まで歩いてきてくれて、私のバナーを見て笑ってくれたし、冷たい水が入ったコップも、私達の方に投げてくれたし。
場所的に、Larsが右サイドに来る確率が高いこともわかった。
時間はどんどん過ぎていき、最後のSeek&Destroy…。
あ〜、もう終わっちゃう。
楽しいことは、あっという間。
曲が終わって、大歓声の中…
えっ?! えっ?!
Larsが!
Larsが、ステージから下りてきた?!
え〜〜〜〜〜〜!?
こっちに来る!
こっちに来てるよ!
まっすぐこっちに向かって歩いてくるではないか!!
私は、Larsの目的が、私のバナーだとすぐにわかった。
周りの人間が、どっとLarsに向かって突進する。
私の頭の上からは、何本もの手が伸びて、まったく収拾が付かない状態。
「Lars!Lars!」
大勢の人間が叫んでいる。
Larsは、私が作ったバナーの真ん前に立った…。
To be continued...