卒検、そして…。
2006年3月12日。自由練習1時間目。
自由練習は白いゼッケンをつける。
ゼッケンの色が違うだけで、ちょっぴり気分が違う。
この日はA指導員。
A指導員はリラックスさせてくれることで、いつものびのびと練習できた。
大型バイクに乗る楽しさも教えてもらった。
おもむろにA指導員が言う。
「前から気になってたんだけど、クラッチ握る指がおかしくない?」
「は?」
「クラッチをかける位置は第2関節の部分でひっかけるように握る。そうじゃないと微妙な操作ができないよ。握りすぎなんじゃないか? それとも、指、短いの?」
最終段階の補習の時に言われても…😂
前から思ってたなら、もっと早く指摘して欲しかったです😡
この日、卒業検定の日程を3月25日に決めて、前日24日に自由練習の予約を入れた。
3月24日。自由練習2時間目。
暖かい春の陽射しが嬉しかった。
コースに出ると、教習生は私は一人。
悠々と練習できるな〜とニンマリ。
今日が最後の練習か…。
明日は卒検だ。CB750と仲良くなるのも今日が最後のチャンスだな…。
危ないところもまだまだあるが、大きな失敗をしなければ、ギリギリ合格ラインだろうと言われた。
落ちて元々だと思えば、気が楽だ。
緊張しないわけではないが、納得できるようにがんばるだけ。
帰り際、受付の皆さんがエールを送ってくれた。
9ヶ月も学校に通った劣等生だもん、いやでも覚えちゃうよね🤣
そして卒業検定、当日。
朝から緊張していた。
だいたい、試験などというものをこの20年間受けたことがないのである。
緊張して当然なのである。
ドキドキしながらコースへ。
試験官はK指導員。
名前が呼ばれた。
確認、乗車、発進。
試験が始まった。
初っぱなから難関のクランク。あ〜。
そして、波状路。
一本橋。
大の苦手だった坂道発進。
急制動は、40キロ出す!
最後の信号、確認して…
これでゴール!
結果はいかに?
あ〜不合格😂😂😂
実は初っ端クランクでパイロン倒したのだ!
この時点で不合格決定なのだが、K指導員が『続けていいよ〜』と言ってくれて、最後まで続行させてもらったのである。私はすぐに補習を受けて再挑戦の予約を入れた。
3月29日。2回目の卒検。
前の晩は眠りが浅く、睡眠時間は4時間足らず。
極度の緊張感から眠れなかったのだ。
ここで学んだ9ヶ月の集大成。
CB750に乗ってコースを走る、それを楽しむだけでいい。
それだけ!
3日ぶりのCB750。
聞き慣れたエンジンの音。
そして発進。ちゃんと走っている。
この日の試験は、坂道発進でエンストやら、大回りやふらつき、合図も失敗したし、一本橋の秒数も減点されるだろう。
私は、結果発表までの時間、虚脱感でボーっとしていた。
そして……。
やったー! 合格😂😂😂
驚きと安堵感と嬉しさと、ちょっぴりの寂しさと……。
指導員から減点のポイントを説明された。
ギリギリではあるが、安全確認がしっかりできていることから合格にしたという。
私は、その足でまっすぐ江東試験場に向かって、真新しい免許証をゲットした!
「大自二」「普自二」が並んでいるではないか!
これで大手を振ってハーレーに乗れるんだ〜。
K指導員とタンデムした時みたいに、カッコよく乗れるかな〜。
風を切って、カーブを曲がれるかな〜。
あ〜、9ヶ月間の教習。
指導員の皆さま、長い間ありがとうございました!
Give me fuel 教習所日記 (完)