教習第一段階終了!
2005年7月。
私は、12時間の教習を終え第1段階終了のハンコをもらった。
しかし、これもギリギリの成績でクリアしたのである。
入校手続きの際に行った適性検査の結果は散々たるもので、こんな人間に免許を与えていいのか? と、悶々とした。
以下、検査結果だ。
注意力 ………「D」
判断力 ………「D」
柔軟性 ………「E」
目に入るアルファベットは「C」と「D」。
ときどき「B」が紛れている。
一つだけ「A」があった!
「身体的健康度」か...
さらにこんなことが、ツラツラと…。
社交性のある目立ちやすい人柄です。なんでも上手にこなせる方です。反面、むら気で負けず嫌いでわがままです。こうした欠点をよく自覚して暴走しないよう充分に注意してください。健康状態は良好で、この点に関して運転に差し支えるようなものはまったくありません。
そうか。そこまで私を見抜いたか。
さらに続く。
-安全性についての注意点-
一つのことにとらわれてしまい、運転中に自分を見失ってしまうことがあります。危険なので注意が必要です。ちょっとしたことで心の平静がくずれる傾向があり危険です。せっかちで自分を押さえることが苦手です。些細なことに腹を立てていたら事故に繋がります。気をつけましょう。自分を中心にして物事を考えがちです。もっと相手の立場を考えて行動してください……… (原文ママ)
コンピュータ恐るべし…だね🤣🤣🤣
私は、第1段階終了の見極め教習で、必須科目をやっとのことでこなす程度、コケたり、パイロンにぶつかったり、教習所一の劣等生だったのではないだろうか。
この日、クランク、S字をしつこく練習した後、波状路、スラローム、一本橋、坂道発進……。何度も何度も繰り返す。
真夏の太陽の下で、私とK指導員の2人だけがコースを走り続ける。
「だいぶ、暑くなってきたね。エンジンも熱くなってきたかな?」
K指導員はエンジンをさわる。
「クールダウンするために、少し風を切って走りましょう!」
K指導員が外周を飛ばし始めた。私は必死についていく。
「オートバイは楽しい乗り物なんです。その楽しさを感じて欲しいな。危ない乗り物でもつらい乗り物でもないんですよ」
K指導員はその後、オートバイの基本を教えるために、私を後ろに乗せて教習コースを容赦なく飛ばした。
「おちる〜! やめてくださ〜い!」
奇声をあげる私と楽しげなK指導員。
カメラマン伊勢氏が捉えた教習コースでのぶっちぎりタンデム走行。
スピード感が伝わるいい画像だよね〜。
オートバイは楽しい乗り物である!
最後のしめくりの教習を受けたあと、私はついに第一段階終了のハンコをもらったのである。
「いいんですか?ハンコ押しちゃって」
「心配しなくて大丈夫、上手になるから」
K指導員の言葉を信じ、私の大型自動二輪教習は第2段階へと進むのだった…。
To be continued....