I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

Believe 船橋編⑦

 

2002年10月

森下動物病院で診察を受けてから、LANAの病状は一進一退を繰り返していた。

北海道大学のLaboに検査の依頼をするなど、院長先生はあらゆる手段でLANAの病気を探っていた。

原因不明の嘔吐、さらには下痢をするようになってしまい、食欲も落ちていく。

あの、食いしん坊のLANAが何も食べられず、私は薬を飲ませる毎日。

冬に向かっていく季節とともに、心まで寒々しくなった。

お嬢DONとみつ子の態度にも変化が現れ始めた。

 

LANAいじめがお約束だったみつ子が、いじめをピタリとやめたのである。

お嬢DONは、食前の儀式のパンチをやめた。LANAとの接し方があきらかに変わったのだ。

石油ストーブをつける季節になると、場所の取り合いが恒例だ。

真ん前に陣取るのはお嬢DON、その横はLANAとみつ子で争奪戦であった。

LANAが体力的に争奪戦に参加できなくなってからは、ストーブの前はDONとみつ子がぴったり寄り添って寝るようになった。

ところがLANAは2匹の間にぶにゅ〜〜〜っと、無理矢理ねじ込んでいった。

 

あああ! ラナ、やめなさい!

 

お嬢DONのパンチが飛ぶ…私はLANAを抱き上げようとしたのだが、

2匹は何事もなかったように、LANAを真ん中に寝させたのである。

これまで見たことのない風景。

DON、LANA、みつ子がストーブの前でくっついて寝ているのである。

 

ありえない!

 

こんなこと初めてだった。

仲の悪いみつ子とくっついて寝るなんて。

DONもみつ子もLANAの病状を理解して労わっている。

長年、一緒に暮らしてきた家族なんだ。

DONはLANAに一目置いていたので当然の態度とは思ったが、みつ子には驚くしかなかった。顔をみればケンカをしていた2匹だったのに。

 

3匹はいつも一緒に寝るようになった

 

 

秋も深まり、LANAの診察の日。

この日、ようやく病名が判明した。

 

大腸ガンだった。

 

私は、目の前が真っ暗になってしまい、先生が何かを説明していたのだが、覚えていない。いつものように丁寧に詳しく説明してくれていたのに、覚えていない。

 

食いしん坊LANA。

一番かかりたくなかった病気だよね。

いっぱい美味しいもの食べたいのに。

 

そして、手術をすることに。

がん細胞を切除し、その部分を繋ぐという手術。

平日午後の外来診察が終わってから、夜9時頃というスケジュールが決まった。

 

とにかく、手術が成功することを信じるしかない。

私とLANAは、ここまで🐭ねずみ先生(院長先生)を信じてがんばってきた。

 

そうだ!

手術が終わったら、

また美味しいものいっぱい食べられるよ。

ね、LANA!

 


To be continued......