第4話「気に入らない写真」 Todliche Verfuhrung（原題）
今回は、被害者がドイツからの旅行者という設定だったので、丸ごとウィーン観光エピソードよ。
撮影は1995年だけど、今もほとんど風景が変わってないんじゃないのかな。
事件は、ホテルの部屋でドイツ人旅行者の死体が発見されたことから始まる。
現場には争った形跡があり、所持していたカメラからはフィルムが抜き取られていた。
やがてフィルムの在りかが分かり、モーザーたちは現像された写真に事件の手がかりを見出そうとするのだが…。
このドイツ人旅行者ってのが、おっかしいのよね～（笑）
同性愛者のおじさんで観光名所の撮影をしているふりして、美形の男の子を捜してるわけよ。
一人の青年に声をかけるところが「Kleines Cafe（クライネスカフェ）。
このカフェは、ドラマでよく出てくるので調べてみたら、イーサン・ホークとジュリー・デルビー主演の 「Before Sunrise」（1995）に重要な場所として出てくるのね！
この映画は好きで、何回も見てるのに舞台がウィーンだったなんて！ いかにその頃ヨーロッパに興味がなかったかってことですよ。
ちなみに続編の「Before Sunset 」（2004）も見たけど、ジュリー・デルビーが老け込んじゃって、痛々しかったな…。
ドイツ人旅行者は青年を連れて名所を回って写真を撮った後、市民公園（Volksgarten）へ。ここも素晴らしくきれいな場所でうっとり～。
季節も夏を過ぎた頃なのか、バラが見頃の季節だったみたい。
何気なくパシャパシャ撮ってたんだけど、それが原因で殺されちゃうわけね。
さて、モーザー＆REXの朝の風景…。
とうとうこの日が来てしまった…。
REXの悩みの種、登場。
最後の引っ越しの荷物を運ぶ、モーザー＆REX。
REXも小さいダンボール箱を健気に運んでます～。
バナナのダンボール箱なんだけど、このダンボール箱がその後、思わぬ形で出てくるのね…。
思い出すと、胸がジーンと熱くなる（泣）。
幸せだった頃のモーザーとREXの姿がバナナの箱で蘇るんだよね…。
モーザーは健気に運ぶREXを見て優しい笑顔で言う。
「それは重いからいいぞ。見張っててくれ」
言われた通りバナナの箱を見張るREX、するとそこへソニアが自転車で近づいてきたのが見えた！
REXはすぐさま、車のドアを閉めて、家の門を閉め、門にかけてあったモーザーのスーツを隠し、茂みに潜んだ！
こんなことしても無駄なんだけど、REXにしてみたら必死なのよ。
ソニアに近づいてもらいたくない！ という意思表示だよね。
しかし、モーザーとソニアは再会を喜び食事の約束までしてしまった！
REXがっくり…。
ドイツ人旅行者殺人事件は難航していた。
ヘララーが長期休暇をとってイタリアに遊びに行ったりしてるから、人手が足りない！
そこで思いついたのが、モーザーの先輩かつ恩人のマックスに手伝ってもらうこと。
ドイツ人旅行者が撮影していた市民公園の張り込みよ。
モーザーがマックスに張り込みの依頼をするレストランのシーンで出てくる料理が、気になった。
グヤーシュ（Gulasch）という料理。
マックスは、こんなレストランで、優雅にお昼を食べてたのよね～。
二人の会話からウィーン独特の料理なのかな～と気になったので調べてみたら、ハンガリー起源のシチュー料理とのこと。ドイツ語的にグラッシュなどといわれることもある。
代表的なハンガリー料理であり、「蒸し煮・シチュー」の一種とされる。一般的にハンガリー家庭では主菜として食べられることはなく、日本の味噌汁のような存在である。
かつての大ハンガリー圏をはじめ、オーストリア、ドイツ、チェコ、ポーランドなどでも食べられている。ウィーン風グヤーシュ（Wiener Gulasch）は、ここに目玉焼きとダンプリング（小麦粉を練ったお団子）を添えたもの。
（Wikipediaより）
ほ～、なるほど。
これ食べてみたいな～、REXもよだれタラタラだったし。
そしたら、レシピもあったので紹介（すっごく簡単にできそう！）
材料* 360gの角形に切った牛肉
* ラード
* パプリカ ティースプーン2杯
* じゃがいも約800g
* たまねぎ半分（スライスする）
* にんにく（みじんぎり）
* 塩
* 胡椒
* 角切りにしたトマト一個
* 生のグリーンペッパー60g
（なくてもよい）
* キャラウェイ ティースプーン1杯
１） 熱した鍋にラードを溶かし、みじん切りにしたたまねぎ、にんにく、キャラウェイを入れる。
２）香りが出てきたら牛肉をいれ焼き目をつける。肉に焼き目がついたら適当な大きさに切ったじゃがいもと水、塩、グリーンペッパー、トマトを加えて煮込む。肉がやわらかくなったら塩と胡椒で味を調える。なお肉は羊肉でもよい。
ウィーンの人は、心底、食を大事にしているんだな。
カフェもレストランも時間の流れを忘れさせてくれるような佇まいで、なんて贅沢なのかな～と思ったよ。
さて、マックスとREXの張り込みは、殺人事件の影に大規模な麻薬組織が絡んでいることを発見する。REXに発信器をつけ（REXだからできる技！）公園に出没する麻薬の売人のそばに潜ませ会話を傍受、毎度のごとく、REXが縦横無尽に走り回り、犯人逮捕だね。
今回は、REXが走る姿も絶品だったけど、ウィーンの街並みに溜息が出るエピソードでした！
