I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン1#7 のこと

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REXシーズン1 #7
第7話「シェーンブルンの殺人」
Die Tote von Schonbrunn (原題)


前々回で、REX&モーザーの脇を固める出演者を紹介したのだが、見事に男だらけ!
普通、刑事ドラマには1人くらい女性刑事がいたり、内勤の可愛い婦人警官がいたりするけど。
だから、それとな~くセクシーな女性がちらっと出てくる事が多い。しかも意味ありげに出てくる。
「うん? 何か犯人と関係ありそう…」みたいな感じで。でも、ぜ~んぜん関係ないのよ。
ただモーザーに色目を使ってただけ…っていう展開が多いのだ。

今回は冒頭からゴージャスな女性が登場!
しかも、舞台はシェーンブルン宮殿
金色に輝く宮殿、落ち葉舞う迷路公園を、颯爽と歩くゴージャスな毛皮を纏ったセクシー美女。彼女は一体誰?? 

そこに男二人が別の方向から歩いてくる。
一人は身なりのいい紳士、もう一人は作業着を着た男。
この後、迷路公園で何が起きるのか…。


さぁ、お約束REX&モーザーの朝の風景…
廊下に置いてある携帯電話が鳴ってるんだけど、ぐっすり寝ているモーザー。
ブランケットを被って寝ている(かわいい!)REXが、しょうがないな~って感じで電話を取りにいく。そして、モーザーのベッドにぽーんと放り投げる。
「…夜勤明けなんだから、勘弁しろよ…」
かまわず鳴り続けるベル…。モーザーは観念して電話に出た。
お約束のシュトッキーの電話は、シェーンブルン公園で女性の死体が発見されたという内容。
さっきのゴージャス美女が殺されたんだな。

被害者は下着と毛皮だけを身につけ、殺害現場も不明、動機も不明、所持品ナシ、身元不明という難事件へと発展する。

イメージ 2今回は、シェーンブルン観光案内エピソードですね~。

モーザー&REXが殺害現場周辺を捜索するシーンが頻繁に出てくるし、作業服姿の男は重要参考人として連行されるのだが、その男はシェーンブルン動物園の飼育係。ここに動物園があったことを、このドラマで初めて知った…。
それで、シェーンブルン動物園を調べてみると…

「シェーンブルン動物園は世界最古の動物園で、2010年には国際比較でヨーロッパ最良の動物園と評価されました。パンダやゾウの赤ちゃんのほか、多くの珍しい動物が毎年2百万以上の訪問者を迎えています。」

とのこと。さらに、

イメージ 31906年には飼育園では初めてのアフリカゾウの赤ちゃんが誕生して話題を呼びました。2007年には動物園では世界で初めて自然交配による出産でパンダの赤ちゃんが誕生し、フーロンと命名されました。2010年8月にも2匹目のパンダの赤ちゃんが生まれています。」

なんだって。
※ウィーン観光案内から抜粋。さらに興味のある方はシェーンブルン動物園サイトへどうぞ!※


さて今回のREXはというと…
警察犬の基本中の基本、現場での探索作業に終始徹底していたところが興味深かった。
たぶん、これが本当の警察犬の姿なのではないかと思う。
本来の警察犬は派手に犯人を追跡することでもなく、人質を救出することでもなく、地道に鼻を擦りつけて手がかりを探すことではないだろうか。
このエピソードは、それを言いたかったのかなとも思った。
広大なシェーンブルン宮殿の敷地、気が遠くなるような迷路公園、絶えずハラハラと落葉している地面に鼻をこすりつけて歩くREX。
モーザーが「よ~し、もういいぞ」と言って捜査を切り上げようとしても、REXはあきらめないのだ。
粘り強く探す姿は、静かな感動を誘う。

そして、とうとう発見するのだ。

写真が全て抜き取られたアルバムとバッグ。

重要な発見だったにも関わらず、決め手となる物証がない。
まるで迷路で行きつ戻りつしているような展開だ。
重要参考人として連行された飼育係の証言は、たまたま死体を発見したが、前科者だけに疑われるに違いない、とっさに落ち葉で死体を隠したというのである。

そして同じように公園にいた紳士は、実は被害者と不倫をしていた医者で、彼女が殺されてから現場に行くのだが、関係を疑われないために、アルバムから写真を抜き取っただけ、と証言する。

とにかく当事者たちは、疑われるのがイヤでウソついて、さらに証拠隠滅を図り、それゆえに真相が遠のいてしまってるんだよね。

あ~、この事件、どうやってまとめるつもり~?
45分のタイムリミットあるし…。心配になってきたよ…。
最後はやっぱりREXで解決するのかな…

さ~、REX。犯人は誰だ!
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真相究明のためシェーンブルン宮殿の公園に事件の当事者たちが一堂に集められた。
モーザーが事件の流れを説明する。
凶器はこの公園の木の枝であること、しかし発見されていない。
「凶器はここにあるはず、これからREXがその凶器を探す」というのだ。

さ~、REX、凶器を探せ!

様子を見守る人々。
落ち葉と枝が山と積まれた中を一心不乱に探す。

そして…。
一本の枝をくわえ、飼育係の前に持って行くのである。

「俺じゃね~よ、俺は殺してない!」

モーザーは、わかったわかったという顔をして頷き、枝を拾った。
そして、医者の奥さんの前に立ち、
「奥さん、ご主人の浮気にずっと悩まされていましたね?」
と優しく語りかける。涙を流す奥さん。そして、彼女は事件の真相を話すのである…

決め手はね、奥さんが指にバンドエイドをしていたことなんだよ。
殺した時に犯人もケガをしているってことで、モーザーはそれを見逃さなかったんだよね。

最後は時間切れ、たたみかけた感じの脚本…。ちょっと不満!
だけどシーンの半分は、シェーンブルン宮殿だったし、観光案内としては楽しめたね。
それと地味なREXもなかなか精悍だったし。
こういう展開もありかな~。