REXシーズン1 ＃8
第8話「復讐」
Diagnose Mord（原題）
今回は私のお気に入りエピソードだ！
シリーズ１も中盤に入り、いろんな事件（不可解な事件も…）を解決してきたモーザー＆REXだが、初めてモーザーが潜入捜査に入る事件。
潜入捜査は見ていて面白い。いつもと違う顔を見ることができるからね。
そして、モーザーと離ればなれになるREXの切ない表情も秀逸で、お気に入りエピソードになったわけ。
事件は、Dr.グラーフの検死室から始まる。
Dr.グラーフの旧友は精神科の病院の医師で、3人の患者が立て続けに自殺、事故で死んだことを不審に思い、Dr.グラーフに相談しに来たのだ。彼はモーザーを呼び出し、真相を探ってくれと頼む。
そこで、匿名の患者から「事故ではなく殺人だ」という通報が入ったことにして、病院に調査に行くのだが医院長も看護師も頑なに否定。カルテも見ることができない状態だ…。
結局、モーザーがアルコール依存症患者として潜入捜査することに！
しかし、REXを病院に連れてはいけないから、犬嫌いのシュトッキーの家にお泊まりなのね…。
お泊まりの支度をするモーザーとREX。このシーン、最高にかわいいのよ！
REXのおもちゃとか、おやつのクッキーを二人でバッグに詰めるんだけど、REXはしょんぼりした顔でクゥ～、クゥ～、と悲しそうに鼻を鳴らすの。部屋をグルグルまわって、隅っこにお座りして…。
「仕方ないだろ、病院には連れていけないんだから…」
じ～っとモーザーの顔を見つめるREX。
本当、悲しそうな顔するんだよね～。どうして、こんな演技ができるのか？
さて、病院に入院したモーザーは、アルコール依存症の患者から少しずつ情報収集する。
医院長、看護師、セクシーな看護婦、み～んなどこか怪しい。
一方、シュトッキーたちは、死んだ3人の患者の共通点がアルコール依存症だったこと、3人とも血中アルコールはゼロだったのに死体からは「シュナップス」（酒）の匂いがしていたことを突き止めた。
次のターゲットはモーザーか？
危険を知らせるためシュトッキーはモーザーを近くの教会に呼び出した。
この時、一緒に車に乗ってきたREXは、車のパワーウィンドウを開ける技を習得！
ここで初めて学習するんだね～。
車から脱走して、病院の近くの木陰に隠れるREX。そこにモーザーが帰ってくる。
モーザーとREXは再会を喜ぶのだった！
季節は12月で、一面真っ白のウィーンの街並みも美しい。
モーザーは脱走したREXを病院の近くの建設現場の小屋に隠す。
夜、モーザーはREXにソーセージを持って行くのだ。
隠れてコソコソ会ってる風景は、まるで恋人同士みたいで微笑ましいのよ～。
テレビ見ながらニコニコしてしまうくらい幸せな気分になれるシーンです。
このエピソードでは、途中で犯人が判明するのよね。
モーザーが看護師の男に、夜中、襲われるわけ。未遂に終わるんだけど。
次の朝、REXは物的証拠の「シュナップス」の小瓶を確保するため、看護師の男を尾行する。
男の自宅にこっそり侵入して「シュナップス」の小瓶を持ち帰り、モーザーに渡す。
証拠は揃った、あとは動機だけというところまで追い詰めたモーザーだったが、その晩、危機が迫るのだ…。
看護師はモーザーを殺すため、お茶のポットに睡眠薬を入れたのだ。
ぐっすり眠ってしまったモーザー。
看護師はベッドに近づき、モーザーの腕にメスを突き立てる！
ゆっくりと流れる血…。
その時、REXは何かを感じていた。
激しく吠えるREX。
しかし、辺りはシーンとしたまま。
REXはモーザーの身に危険が迫っていることを第六感で感じたのか！
鍵のかかったドアに何度も何度も体当たりするREX。
振動で鍵が壊れてドアが開いた。
REXは雪の中を走る！
そして、モーザーの寝室のガラスを破って飛び込んだ！
驚く看護師に向かって、REXは飛びつき激しく吠え立てた！
「虫の知らせ」だ。
動物は人間よりはるかに野性を残しているから、こういう不思議なことが起こりうる。
実際に不思議なことはよくあるみたい。ドラマとはいえウソっぽくなかったんだな～。
結局、犯人の動機は何だったのか。
妻子を飲酒運転の車にひかれて亡くしたことで、アルコール依存症の人間に復讐していたのである。
犯人が根っからの悪人でないところも珍しかった。
このドラマって、犯人がどうしようもないバカ野郎ばっかりで、同情の余地ないのよ。
今回は「愛」がテーマだったのかな。
犯人は妻子を愛していたから復讐に走ったわけだし、REXが第六感でモーザーを助けに走ったのも「愛」が成せる技だよね。
さらにREX＆モーザーの絆が深まったエピソードでした！
