I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン4 #12のこと

REXシーズン4 #12
第12話「邪悪な動機」Furchtbare Wahrheit(原題)

イメージ 1

シーズン4、いよいよ佳境に入ってきました!
今回は、久々にウィーン市内の観光案内バージョン und(and)REXのキュートなシーン続出、さらに可愛い子役が登場で、きゅ~んとなったエピソードだった。
REXのドラマに登場する子役たちは芸達者が多い。
それだけに子どもが出てくるストーリーは否応なく引き込まれるのね。
特に今回の子役君、ピアノも上手で将来有望だよ~(今、26歳くらいかな)

さて、事件はある宝飾店が強盗に襲われ、冷酷にも女性店員の1人は即死、1人は瀕死の重傷を負うところから始まる…。

イメージ 2今回のREX&アレックスの朝の風景は…。
以前にもちょっぴり書いたんだけど、アレックスのきれい好きが高じて、REXがため込んだおもちゃや宝物を処分するという、かわいそう~~~なシーンです(T_T)
REXの専用ソファの下に手を伸ばして、REXが隠してるオモチャを引っ張り出すアレックス。顔は笑ってるんだけど…
「ため込みすぎだ! 整頓しよう!」
と言って、REXが咥えている古いボールを引っ張るのである!
REXはムキになって渡そうとしない。
アレックスはそれでもボールを取り上げようとする。根負けしてボールを離すREX。
「ほら、新しいボールだ」イメージ 4
ふてくされるREXは、新しいボールには見向きもしないのであった。

しかし、箱一杯におもちゃ、ぬいぐるみ、スニーカーまでが詰め込まれて、これを片付けろって言われてもね…。
しかしREXは負けてないね。キッチンのオーブンの中にぜ~んぶ隠しました。
ま、アレックスにはバレバレだったけど。
REXにしてみたら、モーザーに買ってもらったオモチャもいっぱいあるわけで、大事な思い出のオモチャだと思うんだけど…アレックス、ちょっぴり意地悪よね…。



さて、アレックスたちが宝石店の現場検証をしているところへ、一人の少年が「ママ~~」と言って飛び込んできた。
少年の母親は宝石店で働いていたのである。母親は意識不明の重体だが、一命をとりとめたことを聞き安心する少年。少年の父親は夕方に「ウィーン楽友協会(Wiener Musikverein)」に来るというので、それまで殺人課オフィスで少年を預かることになった。


イメージ 5犬は子どもが好きだよね…。波長が合うのかな。
アレックスとクリスチャンが事件の手がかりを探る間、REXと少年は意気投合。おもちゃ箱から、音の出るおもちゃを見つけて、二人で遊ぶ。
少年はベートーベンの「運命」を弾くのだ。それをREXに教える少年。

母親の様子を見に行った後、アレックスとREXは、父親に少年を預けるために、楽友協会へ向かうのだ。

このホール、すごいよね~。
さすが音楽の都だわ。絢爛豪華という言葉がピッタリですよね。

イメージ 6

楽友協会について少し触れておくと、1812年設立されたオーストリア・ウィーンにあるクラシック音楽関係者による団体およびその本部の建物。大ホールは1870年に建設され、通称「黄金のホール」と呼ばれ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる演奏会場である。    
大ホール(グローサーザール)「黄金のホール」は、ホール内部の絢爛豪華な装飾と、構造はシューボックス型と呼ばれる直方体で、板張りの床、格天井、バルコン、カリアティード(建物の梁を支える女人柱)などに音波が理想的に反響する。さらに床下と天井裏には空間があり、ちょうどバイオリンの共鳴胴のような役割を果して一層豊かな音響を生み出す。
毎年元旦に全世界でTV中継される、ウィーンフィルニューイヤーコンサートが開催される場所である。第二次世界大戦終結直後は、一時ソ連軍の馬房にされかかったこともあった。
今回、ロケされた場所は、小ホール(Brahmssaal ブラームスザール)だと思うが、ここもまた素晴らしいホールだった。

イメージ 7

REXは、ここでピアノにも挑戦!
こんなすごいホールで犬にピアノ弾かせるなんて、な~んて太っ腹なウィーンなんでしょうか…

イメージ 8今回の事件はね、ピアニストだった父親が、母の不注意で指をケガしてピアノを弾けなくなったことが原因で離婚する。少年は母親と暮らしてるんだけど、父親が少年を取り戻したくて、宝石強盗を装い母親を殺そうとしたわけだね。
そんなことも知らず、少年は父親を尊敬し、重体の母を心配する。健気なの。
父親は少年をピアニストにすることが夢なんだわ。自分が叶えられなかった夢を託そうとする親は世界中にいると思うけど、その気持ちに応えようとする子どもの気持ちを、どれだけ理解しているだろう。

さて、今回はもう一つスペシャルなことが!
(個人的な見解だが)
アレックスがREXのことを甘やかし過ぎではないのかと日頃、疑問に思っていたのだが、とうとう、アレックスがREXを叱ります\(◎o◎)/!

REXは少年と一緒に遊んだ、音の出るオモチャが気に入って家に持ち帰ってきてるのね。
「練習あるのみ!」と少年に言われたことが気になってか、ベートーベンを完璧にするため、家でも練習しようと決意したわけだ!


イメージ 11真っ暗な家の中で、怪しく光る赤、緑、黄色のランプ…。
音を出すと、色の部分が光るわけよ。
し~んとした中、
響き渡るベートーベン「運命」…。

一度は優しくなだめながら、おもちゃを取り上げるアレックスだが、REXはそ~っとおもちゃを取り戻し、部屋に戻る。

ぷ・ぷ・ぷ・ぷぅ~! ぷ・ぷ・ぷ・ぷ~

注:ベートーベン「運命」の曲を想像して読んでくださいね(笑)

ついに、ブチキレるアレックス(-。-;)

イメージ 9「レ~~~ックス! 朝の4時だぞ!!! 
ヴルストゼンメルお預けだ!3週間だ!」

ヴルストゼンメル3週間ナシ???
食べ物には弱いREXだけに、しばし考える…。

沈黙の後、

「ぷふぇっ」と、一つ音を出して、

練習をやめるREXでした(爆)。



アレックスたちは、少年の話から父親が犯人と断定して、父親のアパートに行くのだが一足遅かった。そして少年も誰かに連れ去られたという通報が。
アレックスたちは、学友協会に急行する。ホールでは、父と子がピアノ連弾をしていた。
幸せそうな二人の姿…。
イメージ 10
アレックス、REX、クリスチャン、3方向それぞれ配置につき、アレックスが父親を説得する間、二人が囲むという作戦だ。

父親は少年を渡すまいと隠し持っていた銃を撃ちまくる!
REXにも銃を向ける父親を見て、少年はすべてを悟ったね…。
REXをかばおうとして無意識に走る少年が健気で可哀想で…。

尊敬していた父イメージ 3親が母親を殺そうした犯人とわかった時の気持ちを考えると、不憫でたまらない。大人って身勝手だよ! 子どもの気持ち、どうしてわかってあげられないのか…。

今回は、エンディングで見せた、少年のやりきれない表情がとても印象的だった。

そして、REXのキュートなシーン und アレックス初ブチキレ。
お気に入りエピソードの一つでした!