2015年11月。
私は再び、Yokosuka Naval Baseで働き始めた。この時はSeasonal Employmentではなく、通常のアルバイトとして採用された。
1年前に勤務したShoe Departmentに配置され、懐かしい面々に会えて嬉しかったなぁ。
勝手知ったる職場ではあったが、それ以上に勉強しなければならないことも多く、自分の無知さ加減にほとほと呆れることも多々あった。
50歳を過ぎてから、新しいことを覚えるのは、なかなか大変だったが、謙虚になれる機会でもあったね。
元々、高飛車な性格だったから🤣ここで働くことは大きな意味があったんだなぁ。
そして…。
2016年5月。
私は、ある1匹の猫との出会いを通して、緩やかに回復の道を辿るのだ。
この出会いがなければ、今も変わらずみつ子の死を悔やみ、怒り、赦すことが出来なかったに違いない。
その猫は、横須賀の書店に居た。
私は何を買うでもなく、ぶらぶらと本を見ながら歩いていた。
コーナーを回った時、平積みにしてある本の表紙に目が止まった。
その猫は、本の表紙の中に居た。
魅力的な表情で真っ直ぐに見つめる瞳は、何かを伝えようとしているよう。
私はその本をしばらく見つめて、手に取ってみた。
中をパラパラとめくったが、すぐに元の場所に戻して書店を立ち去ったのである。
まだ猫の本や猫グッズを手にするほど、精神が回復していなかったのだ。
猫の顔を見ると、どうしてもみつ子を思い出し涙が出てくる。
しかし、家に帰ってもあの猫の顔が気になって仕方ない。
いつの間にか、インターネットで調べはじめたのである。
すると、どんどん情報が出てくるではないか!
すごい有名な猫じゃん!
A street cat named BOB
ロンドン在住の猫である!
私はBobに一目惚れした。
それからというもの、私は出版されているBobの本を片っ端から手に入れた。
翻訳されてないものや、カレンダー、BIG ISSUE (イギリス版)などなど。
当時は、翻訳されている本は2冊しかなかった。
Bobがどんな猫だったのかって?
このブログを読まれている猫好きな方だったら、もうご存知ですよね?
知らないという方がいらしたら、ぜひ、本を読んでみてください!
面白くて、感動的で、一気に読めます!
こうして、私は2016年5月からBobの情報を集めることが、楽しみのひとつになったのだ。
みつ子が他界して2年。
ようやく、普通に猫と接することができるようになったのだ…。
To be continued……