REXシーズン１ #12
第12話「爆弾テディ」
Todliche Teddys（原題）
今回のエピソード…。
REXシリーズでは、数少ない知能犯が登場した事件だった。
脚本もよくできてたと思うし、モーザー＆REXの駆け引きも楽しかった。
特にモーザーの女好きを逆手に取った犯人の巧妙な計画（失敗に終わるけど）、それを本能で察知するREXの態度も素晴らしかったね！
事件は、街角の玩具店の爆発から始まる。
現場に急行したシュトッキーとヘララー。爆発したのは老舗の玩具メーカー・グラマン社のテディベアだった。実はこれが2件目の爆発事件…。連続爆発事件として捜査を開始する。
その頃、REXは朝の街角を颯爽と走っていた。
パン屋、新聞スタンド、薬屋…、次から次へと買い物をこなす。店の人も慣れたものでREXが咥えやすいように袋の口をまとめて結ぶところなんか、常連さん扱いされてて良い感じ！
しかし、買い物はいつものパン屋だけなんだけど、今日はどうした？
ナント、モーザーは骨折で休暇中、足に仰々しいギプス！
だからREXは健気に買い物してたわけね。
しかも、買い物が終わると部屋の掃除を始めるし。
モーザーにコーヒー入れてくれって言われて、フリーズしてたけど（笑）。
お約束シュトッキーは、モーザー負傷のため、爆発事件の報告兼、お見舞い。
栄養つけないと…とか言って、お料理しちゃうのよね（やさしい部下だな～♥）。
そのあと、マックスもお見舞いに。マックスは、雑然とした部屋を見回して言う。
「ひどい部屋だな…。早く新しい嫁さんもらえよ」
その言葉に、REXが「フゥ～ッワン」と吠えて、過剰反応！
「しぃ～～! REXの前で女の話は禁物！」
「どうして？」
「嫉妬して、洗濯始めるんだ！」
服をくわえて、洗濯機に入れるREX。クリーニング済のワイシャツまで洗濯機に入れようとしてる…。
女の話になると洗濯始めるっていうのは、何なのだ？
自分が家事一切をやるから、女なんていらないっていうアピールか？
それとも行きずりの女の匂い（？）がモーザーの服についてるから、ついつい洗濯したくなるのか？？
モーザーがREXを初めて部屋に連れてきた日（第1話）、未練がましく結婚式の写真をREXに見せるシーンがあるのだが、部屋をよく見ると、その写真がまだ壁に飾ってあるんだよ。つまり元奥さんに未練がある証拠。その気持ちをREXは察してか、モーザーの女遊びを執拗に干渉してるのかも…。
一夜限りの女じゃなくて、本物の恋愛してくれよ～っていう気持ちだろうか？
さて事件は、グラマン社に恨みを持つ人間の犯行として捜査は進んだ。
グラマン社は先代が亡くなって娘が社長に就任したのだが、業績不振で大量リストラを敢行、解雇された一人の男から女社長は脅迫を受けていたのである。
以前、男は女社長と関係があり解雇と同時に捨てられていた。
しかし男は女社長を諦められず、しつこくストーカー行為を続けていたのだ。
この二人、実はアブノーマルな関係で、それがやみつきになってるという設定ですね…。あ～あ。
女社長が脅迫されてるはずだと確信したモーザーは、参考人聴取のため女社長を自宅に呼ぶ（!?）。
これって私情入ってるんじゃ…？
いくら骨折で動けないったって自宅に呼ぶか？？？？
モーザー「女好き」を決定づけるシーンだよね～。
モーザーのアパートに来た女社長を迎えるREXは…。
彼女の目をじ～っと見て、唸ったね。
今考えると、この時すでにコイツ怪しいって感じたんだね、きっと！
ドラマ見てる時は、REXがヤキモチ焼いてる姿にしか見えないんだけど…。
女社長はモーザーの質問をさらりとかわしながら、少しずつ核心をついていく…。
女社長の魅力にどんどんハマッていくモーザー。
REX、心配でたまらん!!!!
挙げ句の果てに、テキーラを二人で飲み始める（怒）。何なのだ、この二人は！
接近する二人、キスしようとした瞬間、REXが二人の間に割って入り、「ワンっ!!!」と叫んだ！
騙されるな！って言いたかったんだよね！
そこへ女社長の携帯に電話が入る。
それは、あのストーカー男からの脅迫電話だったのだ！
モーザーに抱きつき「私、怖い！」と泣き崩れる女社長…。
あ～、ダメ。完璧に騙されたよ、モーザー！
完全犯罪まであと一歩…というところだったが、そうはいかないんだよね。
ストーカー男がグラマン社で重体で発見されたとシュトッキーからの報告を受け、現場へ向かうモーザー＆REX、そして女社長。
REXと女社長に待機するようにと言って、モーザーは松葉杖をつきながら社長室に入る…。
現場には不可解なマイクロテープレコーダーが残されていて、そこでモーザーはすべてのカラクリを知ったのだ。
脅迫事件に見せかけて、会社を爆破し保険金を着服する計画だったわけ。ストーカー男を犯人に仕立てるためにタイマーで電話がかかるようにセットして、録音しストーカー男の声をわざとモーザーにきかせたわけ。ストーカー男は殺したつもりだったんだけど生きてたから、計画が狂ってしまったんだけどね～。
「急いで避難しろ！ 爆発する！ 早く逃げるんだ～～～～！」
その少し前、モーザーと入れ替わりにREXが現場へ走っていた！
REX、またもや単独行動か！
制服警官の制止を振り切り、全速力で走るREX。
そして社長室の棚に並べられている、いくつもの人形やぬいぐるみを見つめた。
すると一つのテディベアが、音楽とともに手足を動かし始めた…。
これは爆弾が仕掛けられたテディベアと同じものだ！
REXはお得意の首かしげポーズで「うん？」と言ってテディベアを凝視する。
REXが単独で現場に入ったことを知り、女社長に怒声を浴びせる。
「何分後に爆発するんだ！ 答えろ！ おい!!!」
あと3分、あと3分で爆発する！
グラマン社の倉庫には花火が大量に保管されていて、爆発すれば大惨事だ。
モーザーは、REXが凝視している爆弾テディベアを掴んで走り出した。
しかし、松葉杖のモーザーは思うように走れない…、案の定、転ぶんだよ！
テディベアがコロコロと転がっていく…。
REXはテディベアを咥えて走り出す！
「レーックス！ レーックス！！」
追いかけるモーザー、その時。
工場の敷地の外で、大爆発が…。
REXは無事なのか…。
放心状態のモーザーはフラフラしながら「REX、REX…」と力なく言う。
爆発の煙でもやってる暗い敷地内をフラフラとREXを探すモーザー。
「REX、REX…」
この時のモーザーは骨折姿も痛々しいけど、困惑してパニックになってる様子が痛いほど伝わってきて、涙がこみ上げてくるんだよね…。
しかし、大丈夫！
REXは不死身です！
建物の隅っこから、ちょこんと顔を出して「きゅ～～ん」と甘えた声でモーザーを呼んだ。
左手を負傷したが、かすり傷！
ケガをした手を優しく撫でるモーザー。
REXは必死にモーザーを守りたかったんだよ～。
愛する人を死なせるわけにはいかない！
自分が犠牲になってでも、助けるんだというREXの強い愛を見せつけたエピソードでした。
REXの愛を感じて、女遊びをやめてくれ～～モーザー！
