Remembering Pearl Harbor
2016年9月28日。
この日、私は Pearl Harbor(真珠湾)のUSS Arizona Memorial(戦艦アリゾナ記念館)に連れてきてもらった。
ここは、ハワイ・オアフ島の観光名所でもあり、各国から多くの人たちが見学に来る。
日本のツアー観光客を乗せたバスも停まっていた。
私はZ氏にチケット予約からすべてを任せていたので、いつもの観光気分で訪れたのだった。
Pearl Harbor Historic sitesに入ると、美しい公園が広がっていた。
Souvenir Shopなどが並んでいて、なんとなくウキウキした雰囲気だ。
USS Arizona Memorial(戦艦アリゾナ記念館)に行く前にドキュメンタリー映画の上映があり、私たちは列に並んで待っていた。
ふと周囲を見回すと、日本人ツアー観光客は、別の入り口に並んでいた。
日本語字幕版が上映されるのだろうか。私はZ氏と一緒なのでアメリカ人と同じ列に並んでいる。
しかし並んでいる間、私は居心地の悪さを感じ始めた。みんなが、チラチラと私を見ているような…。
アメリカ人にとって、Pearl Harborの激戦は、忘れることができない屈辱だ。
その記憶は代々引き継がれ、12月7日(現地時間)には、全米各地で特別番組
"Remembering Pearl Harbor” が放送されるという。
映画は20分ほどで終わった。
日本の零戦が飛ぶ映像に、私は大きく動揺した。
これが当時の映像なのだろうかと思えるほどのド迫力。
そして、零戦の攻撃は執拗であり、よく考えられた作戦だったことに感心する。
こんな小さな島国が、アメリカ相手に戦いを挑んてくるとは、誰が想像したろうか?
私は言葉を失った。
ぱ〜っと館内に灯りがついて、人々は座席から立ち上がった。
静かな空間。誰も彼も言葉を失っていたのである。
皆、一様に重い足取りで歩いていた。
外に出ると、太陽の光が眩しかった。
グループごとにUSS Arizona Memorial(戦艦アリゾナ記念館)へと渡るボートに誘導された。私はひとり離れてボートの座席に座った。
この戦争は、一体なんだったのだろう。
この海の底には、零戦に乗り込んだ若者たちだって沈んでいるはずなんだ。
日本兵もアメリカ兵も一緒に死んでいったんだ。
そんなことをつらつらと考えながら、海を眺めていた。
今、あの時のことを思い出すと、悲しくて涙が出る。
複雑で説明できない悲しさ、疎外感。
ここからは、Z氏が撮影した写真をアップする(解像度低めなんだけど)。
私は意気消沈していて、撮影することさえ、忘れていた。
アリゾナの乗組員は、この下に沈んでいる。
現在でも、アリゾナの隔壁の腐食によりオイルが漏れだしており、海面まで上昇しているのを目視できる。このオイルは「アリゾナの涙」または「黒い涙」と言われることもある。
www.pearlharborhistoricsites.org
私たちは、戦争で命を落としたアメリカ兵と日本兵の魂に祈りを捧げた…
To be conitued.....