I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

愛ってなんだ? 70年代少女漫画に学ぶ③

アリエスの乙女たち

里中満智子 作

 


前回のお題、愛って、命がけなの?について、ベルばらをベースに語られてもね〜、と冷笑されかねないので😢ある教会の牧師さまの言葉を借りよう。

 

エスさまが言う「最大の愛」(ヨハネ福音書15:12-13) の定義を、こう解説する。

『命を捨てると同じくらいに自らの犠牲を払って、ただひたすら相手のために行動すること。そこに自らの欲望は一切ない』

とのことだが、うーん、幾分、命を捨てるよりは簡単そう…だがどうだろう?

人生を振り返った時、実際、こんなことをした記憶がないし、これからの人生でもできるだろうか…。

さぁ、ここでアリエスの乙女たちの登場だ😊

1973年から講談社「週刊少女フレンド」で連載され、一世を風靡した少女マンガ。私はベルばら同様、単行本で読んで相当のめり込んだ。

主人公の路実と笑美子は、高校生、そして異母姉妹。

不良少年の司と優等生の高志が二人の恋の相手となるのだが、この4人が「愛」とは何か?と、七転八倒するストーリーなのである。

思春期にありがちなマンガだね〜なんて言ってると、足を掬われるよ!

 


なーんと、この4人はひたすら愛する人のために、自分を犠牲にしまくるのだ!

おいおいおい〜、そこまでやるか? 大丈夫か?と言いたくなるほどだ。高校生にしては大人びてるような気もするし、しかし、その情熱は若さゆえとも思える。

そして、物語をよりわかりやすくするために、4人とは真逆に生きる人間たちも登場する。

 


里中満智子は、一貫して普遍的な「愛」をテーマにした作品が多く、非常に興味深い。

次回は「愛する人」のために自己犠牲を払う顕著な人物が登場する、里中マンガを紹介したい。

 

「愛」って命がけ(と同等の自己犠牲)なのか?

 

次回に続く。

(C)里中プロダクション