里中満智子 作
前回のお題、愛って、命がけなの?について、ベルばらをベースに語られてもね〜、と冷笑されかねないので😢ある教会の牧師さまの言葉を借りよう。
イエスさまが言う「最大の愛」(ヨハネの福音書15:12-13) の定義を、こう解説する。
『命を捨てると同じくらいに自らの犠牲を払って、ただひたすら相手のために行動すること。そこに自らの欲望は一切ない』
とのことだが、うーん、幾分、命を捨てるよりは簡単そう…だがどうだろう?
人生を振り返った時、実際、こんなことをした記憶がないし、これからの人生でもできるだろうか…。
さぁ、ここでアリエスの乙女たちの登場だ😊
1973年から講談社「週刊少女フレンド」で連載され、一世を風靡した少女マンガ。私はベルばら同様、単行本で読んで相当のめり込んだ。
主人公の路実と笑美子は、高校生、そして異母姉妹。
不良少年の司と優等生の高志が二人の恋の相手となるのだが、この4人が「愛」とは何か?と、七転八倒するストーリーなのである。
思春期にありがちなマンガだね〜なんて言ってると、足を掬われるよ!
なーんと、この4人はひたすら愛する人のために、自分を犠牲にしまくるのだ!
おいおいおい〜、そこまでやるか? 大丈夫か?と言いたくなるほどだ。高校生にしては大人びてるような気もするし、しかし、その情熱は若さゆえとも思える。
そして、物語をよりわかりやすくするために、4人とは真逆に生きる人間たちも登場する。
里中満智子は、一貫して普遍的な「愛」をテーマにした作品が多く、非常に興味深い。
次回は「愛する人」のために自己犠牲を払う顕著な人物が登場する、里中マンガを紹介したい。
「愛」って命がけ(と同等の自己犠牲)なのか?
次回に続く。