REXシーズン1
第4話「死への逃亡」
Flucht in den Tod(原題)
(前回のつづき…)
犯人に撃たれて負傷したモーザー。
REXは、モーザーの「逃げろ!」という指示で、その場を逃げ切った。
モーザーは縛られ、目隠しをされ、密入国のロシア人たちと一緒に赤いバンに乗せられた。どこへ連れて行かれるのか…
さて、このロシア人密入国者たち、何のためにオーストリアに連れて来られたのかというと…
腎臓の闇取引のためだったのだ!
う~ん…なんだか、暗くなってしまう話だな。
臓器移植が必要な病気で苦しんでいる人たちがいて、お金が必要な貧しい人がいる。
だから臓器を売る人が存在して、闇取引が成立する。
しかし密入国者はそうとは知らず、殺されて腎臓だけ摘出されてしまう。
死体は身元がわからないように、バラバラにしてゴミ処理場に捨てる…。
密入国だから元々身元がわからないし、本国でも捜査はしない。
闇から闇へと葬られてしまう…というわけ。
当時の旧ソ連崩壊後の東ヨーロッパは、本当にいろいろなことがあったんだなと考えさせられた。
赤いバンが到着した場所は、古い大きなお屋敷。
そこには、ロシア人たちが何人もいて、死ぬのを待っている状態だった…。
モーザーは、地下牢に閉じこめられる。
そこは、鉄格子の小さな天窓があるだけの真っ暗な地下牢だった。
その頃、REXはというと…
しっかり赤いバンを追跡して、モーザーの居場所を突き止めてるね!
さっすが~、REX!
そして鉄格子の天窓から下を覗いて「クゥ~~クゥ~~…」と悲しそうに鼻を鳴らすのだ。
さぁここからは、REXの独り芝居が始まります!
人間なんて、な~んの役にも立ちません(笑)
ナント!
鉄格子を歯でくわえて、ぶっ壊しちゃうんだよね~。
ウソだろう!って思うけど…。
鉄格子を引っ張り、周りのコンクリートをじわじわ壊すという方法で、鉄格子を外すんだな。
そして、天窓からモーザーの背中めがけてジャ~ンプ! 着地も見事!
次は両手を縛っている縄をほどく。筋トレした成果がここで出るわけよ~。
綱引きの要領で、REX、縄を引っ張る引っ張る!
ようやくモーザーの手から縄がほどける。
見つめる二人… 抱き合う二人…
な~んだか~、
こういう演出は犬を擬人化し過ぎてる気もするけど、ま、REXだから許しましょう!
地下牢から二人は脱出をするのだが、時遅し、犯人たちはすでに逃亡した後だった。
大体ウィーン警察は何やってるのか?
ほ~んと、のんびりしてるよね、ウィーン警察って。
モーザーは脇腹を撃たれてて出血が止まらず、意識が朦朧としてるっていうのに!
そして、とうとう倒れてしまうのだ!
REXは「クゥ~~クゥ~~」と言いながら、モーザーの顔を叩くが反応がない!
REXは走った!
助けを求めて、走る、走る!
そしてパトカーを発見、警官たちを現場へと誘導するのだった!
危機一髪、REXが現場を知らせたことで、モーザーは命拾いをした。
タンカに乗せられたモーザーに頬ずりして顔を寄せるREX。
抱きしめてあげたくなるほど、可愛かった~!
REX、今回も大活躍だったね! 勲章モノだよ!
あんまりREXをこき使わないで欲しいね、ウィーン警察さん!