I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

REXシーズン3 #1 のこと

イメージ 1REXシーズン3#1
第1話「死のレース」Todesrennen(原題)



AXNミステリーチャンネルでは、
衝撃のシーズン3最終話が放送されたんだけど、こちらはようやく第1話。気楽にお付き合いください…。

今回はシュトッキーの後任刑事が、どんな登場の仕方をするのか期待度200%のエピソードだったのだが…。

事件は、カーレースのグループで一番速いと言われていた若者・ハインツが殺されたことから始まる…。ハインツが殺された夜、グループの新入り・クリスチャンはレースでハインツに負けた。レースが終わった後、クリスチャンはハインツと争いになる。ハインツが卑怯な手を使ったと声を荒げたのだ。その様子を見ていた仲間たちは、ハインツを殺したのはクリスチャンではないかと疑うのだが…。



さて、大好きなモーザー&REXのシーン、シーズン3も健在ですね。
今回は夜の風景。
クラシック音楽が優雅に流れる静かな部屋でくつろぐモーザーとREX。
外はしんしんとが雪が降り積もる。あぁ、ウィーンの冬ですね…。
モーザーは事件のファイルを読みながら、REXに言う。
「暖炉の薪が切れたな。どっちが取りに行く?うん?」
REXは「しらな~い」って、あっちを向いて寝ころぶ。
「俺は仕事してるんだから…ヒマな方が持ってくるべきだろ。レーックス、さ、持ってこい、ほら。早くしないと二人とも凍え死ぬぞ」

イメージ 2REX、やれやれという感じで重い腰をあげて、いやいやドアを開けて外へ出る。しかし、薪が置いてある倉庫のドアが固くて開かない。
「ワンワンワン! ワンワン! ワンっ」
「あ~、やれやれ、結局、俺が行かないといけないのか」
そこで、モーザーは固いドアの開け方をREXに指導するのだ。
「さ、やってみろ!」
REXは助走をつけて、どーんとジャンプして両手でドアを開ける。
「そうだ! よし!」

このシーン、大好き。父と息子の何でもない日常を切り取った場面のようで、あったか~い気持ちになる。
REXがドアを開けた時のモーザーの表情、完璧にお父さんの顔なの。
誇らしげに息子を見る目になってる。
ドラマの中では、モーザーの生い立ちを詳しく描いてないけど、セリフの端々から想像できるのは、家族は母親だけで素行が悪い少年だったこと、今は天涯孤独。元刑事のマックスを父親のように慕ってることから家族への憧れが人一倍強い感じ。そして、今はREXが唯一の家族。
だから、こういう時のモーザーの顔って、ジーンときちゃうのね。

事件は、クリスチャンに焦点を絞って捜査が進むのだが、この男の素性がわからない。無職、住所不定、身元がはっきりしない。しかも無届けの銃を所持。勘のいいモーザーは、ピンとくるものがあった…。

レース仲間が集まるカスタム工場に聞き込みに行くモーザーは、そこでクリスチャンを待ち伏せする。
カスタム工場は父と息子の二人で経営していて、車好きの若者たちの良き指導者でもあった。

車のレースが絡んだ事件ということで、そろそろモーザーのお手並み拝見か! 
とワクワクしていると案の定! 

「あの男、速いだろ」
と、工場の親父さんが言うと、モーザーが切り返す。
「そうだな、でも、上には上がいるもんだ」
ほ~、という顔をする工場の親父さん。
「ところで、あんたにも話を聞きたいんだが」とモーザー。

話すことはない、と背を向ける親父さんに、モーザーはクリスチャンと勝負をして、自分が勝ったら話をさせてくれというのである。

きたね…。思惑通りだね~。

モーザーはもちろん「アルファ155」

イメージ 3




















クリスチャンは「フォード・エスコート」という車ですね。
イメージ 6

この車、少し調べてみたんだけど、どうにも中途半端でいけません(笑)
「フォードエスコート」って言ってもいっぱいあってね、よくわからない。
しかし、写真はクリスチャンが乗っていたものと良く似たものを探したよ。
色も赤で。世界ラリー選手権WRC)のために開発されるような車種なので、たぶんすごく速い車だということは、わかりました!

そして、勝負!

敷地内を2週するレース。
スタートからクリスチャンにポールポジションを取られたモーザーは2番手を走る(って2台しかいないけど)。
ピッタリと後をつけて走るモーザー。
クリスチャンはモーザーに抜かれまいと、左右にハンドルを切る。
このままモーザー負けるのか…。

最終コーナー。
一瞬のスキを狙ってモーザーがクリスチャンを抜いた!

そしてゴ~~~~ル! きゃ~、かっこいい!!!!

ところで、REX。
レースの間、何してたのかって?
もちろん、応援団長ですよ! 
屋根の上で、モーザーの車を見守っていましたよ! 
この雄姿! ごらんください!

イメージ 4


「あんた、どこで運転習ったんだ」
「自動車教習所さ」

工場に置いてあったカートを見て、モーザーは言う。
「昔、あんな車でレースをしてたんだ」
ここで初めてモーザーがレースをやってたことが判明する。
部屋に無造作に並べられているトロフィー(モーザーの宝物→REXシーズン1#2)の理由もわかるわけだね。だからこそ、ここに集まる若者達の気持ちもわかるという筋書きなんだ。

で、事件はどうなるのかというと、工場の親父さんにはもう一人の息子がいて、彼もハインツとレース中に卑怯な手を使われて事故で死んでしまったのだ。息子の復讐をするため、親父さんはハインツを殺したというのが真相。

え、じゃ、クリスチャンって何者?

そうです。
彼がシュトッキーの後任刑事だったのです!
クリスチャンは、親父さんの息子が死んだ事件を捜査していて、真相を探るため潜入捜査をしていたわけだね~。

イメージ 5クリスチャン・ベック(Christian Boeck)
 Heinz Weixelbraun
 (1963年5月ウィーン生まれ)


今回のエピソードは、大きく二つの流れがあった。

シュトッキー後任刑事登場と殺人事件。
そこにモーザー扮するTobiasの車好き(笑)を、エッセンスとして加えることで、見応えのあるストーリーになったと思う。

どんなドラマでも新レギュラー登場は、賛否両論あるわけだしシーズン3にもなるとREX人気は不動のものになっていたはず。
しかも人気者のシュトッキー降板で、後任はかなりのプレッシャーだったろう。

それら全ての緊張感を「レース」というテーマを柱にすることで、Tobias(モーザー)が楽しんでたようにも思えるし、Tobiasファンにはこの上ないサービスだったような気がした。


そして、REXの演技も一段と磨きがかかっていて、新しい技も披露して笑わせてくれた。
酔っぱらいの技を見せてくれたのよ~~~~! ビール飲んで、酔っぱらっちゃうの! 超キュート!

今回はシーズン3 第1話ということで長くなってしまったんだけど、最後に新人刑事・クリスチャン・ベックとモーザーの絡みをYoutubeで見つけたのでリンクしました。

※ファンの方が編集したバージョンのようですね。