I LOVE MY LIFE −猫とROCKと愛の日々−

2022年11月から1年に渡って還暦ブログをほぼ毎日更新、2023年11月からは海外ドラマ「Kommissar REX」そして、REXドラマの🇨🇦版/🇮🇹版のレビュー記事。それ以前は海外ドラマ「Kommissar Rex」全編のレビュー記事です。

ダヴィデ&レックス~ローマ警察シェパード犬刑事〜Il commissario REX☆エピローグ: Nuovo modello Rex

 

新しいREXモデル

ローマ版ダヴィデ編は、歴代REXドラマで異彩を放つシリーズだった。

2シーズンで終了したことが非常に残念でならない。

せめてあと1シーズン制作して欲しかった。

REXドラマ史に残る名シーンあり、REX危機のシーンでは超問題作あり、これまでとは一線を画すシリーズだったと私は思う。一方でREX伝統のお約束は捨てて、独自路線でストーリーが進むことに違和感があったのも確かだ。

カナダ版ハドソン&レックスのように、新生REXであれば納得する。

しかしダヴィデ編は、ロレンツォ殉職後のストーリー。

相当のプレッシャーの中で制作されたと思う。

ウィーン版モーザー編を意識したロレンツォ編だっただけに、ロレンツォ殉職後は当然、ウィーン版アレックス編と比較するだろう。

モーザー殉職後登場したアレックスとは差別化した何かが必要だった。

そして生まれたのが「Angel on my shoulder」の名シーン

 

 

ダヴィデのキャラクター設定も緻密に練られたと思われる。

それだけに、アレックス同等の容姿端麗なEttore Bassiが起用されたのは当然だろう。

しかしダヴィデ初登場シーンはファンに挑戦するかのように、ダヴィデをアレックスと対極の位置に立たせたローマ版制作陣の意気込みは目を見張るものがあった。

アレックスは自らREXに心を開き、飛び込んでいった。

ダヴィデは自分を拒絶するREXに二の足を踏みながらも挑戦する。

二人の刑事とREXの出会いのシーンは甲乙つけ難い名シーンである。

改めて新刑事とREXが心を通わせるシーンを紹介したい。

 

ウィーン版アレックス編

アレックスがウィーン警察着任初日の夜、REXに会いにモーザー宅を訪れ、一晩一緒に過ごした朝の風景。

 

youtu.be

 

 

ローマ版ダヴィデ編

拒絶されたまま心を開かないREXにどう接したらいいのか祖父に電話で教えを乞うダヴィデ。

youtu.be

 

 

さて、ダヴィデについての疑問をこれまで指摘してきたが、その流れでEttore Bassiがレーサーだったり、舞台とレースという映画の紹介などの記事を見つけて、必死にイタリア語を翻訳した。

そしてとうとう見つけたのがこの記事だ。

 

REX – Ettore Bassiがシリーズを降板した理由を語る

シェパードが主人公の「旧来のREXモデル」に戻すという制作側の決定に納得できず、シリーズを降板したと、Bassiは明かした。

 

以下記事引用

In attesa della sesta stagione di Rex, dove troveremo Francesco Arca nei panni del nuovo commissario e il pastore tedesco Achi a sostituire Nick (che nella quinta aveva preso a sua volta il posto di Henry), in molti si chiedono perché Ettore Bassi, apprezzato protagonista della quarta e quinta stagione – entrambe andate in onda nei mesi scorsi – abbia abbandonato la serie. Il quotidiano Il Secolo XIX decide di fare la domanda direttamente a lui, che non risparmia qualche polemica con la produzione:

Franscesco Arcaが新しいREXの相棒刑事を演じ、ジャーマンシェパードのAkiがNick(シーズン5でHenryに代わって登場)の後任となる「REX」シーズン6を待ちわびる中、最近放送されたシーズン4とシーズン5で人気を博したBassiが、なぜシリーズを降板したのか、多くの人が疑問に思っている。Il Secolo XIX紙は、制作陣との論争を隠そうとしないBassi本人に話を聞いた。

“Ho lasciato il commissario Rex e con grande dispiacere, perché è finito in trappola, in un meccanismo perverso che non riesco a spiegarmi, e che non condivido. Io ho sempre creduto nell’impostazione registica di Andrea Costantini in un Rex dove c’è molta ,azione e, al tempo stesso, dove il commissario mantiene caratteristiche di personaggio a tutto tondo, dove uomo e cane interagiscono senza trasformare nessuno dei due nella semplice spalla dell’altro. Il favore del pubblico giovane, anche su Facebook, ci ha dato ragione ma certi produttori hanno preferito invece tornare a un’impostazione più tradizionale che non è nelle mie corde. Non mi restava che andarmene”.

『Il commissario Rex』を去ることになり、私はとても残念な気持ちです。なぜなら私は彼(ダヴィデ)が説明できず、共有できない、倒錯した仕組みの罠に陥ったからです。私はアンドレア・コスタンティーニ監督のアプローチ、つまりアクション満載でありながらも、刑事が多才なキャラクターとしての特徴を維持し、人間と犬が互いの単なる相棒にならずに交流する、そんな作品を作ってきた。Facebookでも若い視聴者に指示されていたことが、我々が作り上げきてきた世界の正しさを証明している。しかし一部のプロデューサーは「より伝統的なアプローチに戻ること」を望んで、結局、私は降板せざるを得なかったのです』

 

 

Del resto lo stesso Costantini, da noi intervistato a fine aprile, confermava che già sotto la sua regia c’erano stati dei problemi con la produzione tedesca, troppo legata al vecchio modello Rex e che non apprezzava quindi le novità introdotte a partire dalla quarta stagione:

さらに4月末に我々のインタビューに応じたコスタンティーニ自身も、彼の指揮下において、ドイツの制作陣には問題があったことを認めています。制作陣は『旧来のREXモデル』に固執しすぎて、シーズン4以降に導入した『革新性』を評価しませんでした。

 

“Con la Beta, o meglio con il Produttore tedesco che la rappresenta qui in Italia, abbiamo avuto molte divergenze, proprio sulla visione del nuovo Rex. Lui pur riconoscendoci la bontà del lavoro svolto era molto legato al vecchio “modello rex”, con tante gags dove erano tutti un po’ sempliciotti e il cane un super genio. Modello nel quale io non mi identificavo”.

『Beta、またイタリアで彼らの代理をしているドイツのプロデューサーとは『新しいREXモデル』のビジョンをめぐって、さまざまな意見の相違がありました。プロデューサーは我々の作品の質を認めてくれましたが、『旧来のREXモデル』に非常に執着していたのです。それは、登場人物が少し単純で、犬が超天才という、ギャグ満載のスタイル。それは私には共感できないモデルでした』

 

記事全文は以下

www.tvblog.it

 

この記事を読んだ時、制作側とプロデュース側の対立の構図があったことを知り、想像した通りだと納得した。ダヴィデ編制作の裏では、かなりの闘いがあったことを示唆するEttore Bassiのインタビュー記事。

私は当初からダヴィデ編への違和感、つまりは歴代REXドラマに流れる伝統的なスタイルを否定する世界観に、戸惑いながらも居心地のいい不思議な気持ちで視聴していた。

この、新しいREXモデル(Nuovo modello Rex)をもっと見たいと思ったファンは大勢いたに違いないのである。

たびたびレビューでも語ったが、孤独なダヴィデとロレンツォを失った悲しみのREXが出会う設定は、これこそ歴代REX通じて流れる世界観なのだ。ウィーン版モーザー編からの伝統をしっかりと引き継ぎながら、そこから新しい世界を構築しようとしていたと思われるダヴィデ編。

ダヴィデ編シーズン2(オリジナル版シーズン5)の第10話では、REXの魂を奪われたダヴィデの孤独が極限に達する。

それは、愛する者を自らの手で死に至らしめようとする、あまりに残酷な試練を、神はダヴィデに与えた。

 

 

まるで旧約聖書  創世記 22章1-19「イサクの犠牲」と重なる。

神はダヴィデの愛に応えるように、REXの魂をダヴィデの元へ返したのである。

ダヴィデの心の壁が融解していく瞬間。

そして、第11話と最終話(オリジナル版)ダヴィデの心が開いていくさまを描き、次シーズンへと繋げたに違いないのだ。

ここから、真のダヴィデとREXの関係性が始まり、最終章へと繋げたかったのではないか。

そう思うと、心から残念に思う。

 

 

REX役を務めたNick君は、Ettore BassiとともにREXドラマから去った。

Nick君はシーズン2(オリジナルシーズン5)撮影後、すぐに引退したと思われる。

REXドラマのプロモーションでEttoreと共にイベントに参加したのは、Aki君だった。

 

Aki君とEttore

こちらの記事は改めて紹介したいが、笑顔のEttoreとAki君が映った写真を見ると、実はマルコではなくダヴィデでシーズン6の脚本が描かれていたのではないか?と思ったくらいだ。この件は、改めてブログで紹介したい。

 

ダヴィデ編が完了した時点で、ロレンツォ編とダヴィデ編ランキングの作業に取り掛かろうと思います😤

本当に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

ダヴィデとの別れが、あまりに名残惜しくて、だらだらと書いてしまった😂😂😂

機会があれば、ぜひぜひダヴィデ&レックス~ローマ警察シェパード犬刑事」をアクションチャンネルで視聴してみてください!

 

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