
第12話「カラヴァッジョの呪い」
いよいよオリジナルの「Il commissario REX」の最終話です。
日本で放送された「ロレンツォ&レックス~ローマ警察シェパード犬刑事」では、全14話として放送した。
オリジナルの脚本を無視して(もちろん本国から許可を得てのことだと思うが)、放送順や最終話を変更することは、REXファンのみならず、初視聴する人たちに違和感を与えるばかりか、脚本家への冒涜である。
私は出版業界に身を置いてきた人間として、何冊か執筆もした。
自分の作品がこのような形で編集されてしまったら、どんな気持ちになるだろうか?
脚本家は12話完結で制作していることが、本作を見れば一目瞭然である。
最終話らしく、ロレンツォ、モリーニ、REXに絞って、カティアもゴーリも登場しない。
さらに観光、美術などイタリアらしい背景を盛り込んでストーリーが進むのだ。
本作のあとに、2本のエピソードがあるのは違和感がある。
この件については、以前にも言及しているので、こちらも読んでいただければ嬉しいです。
さて、冒頭から登場する美しい景色は、マルタ共和国。
ここから物語は始まる。

アクションチャンネルさんからの引用
ロレンツォとモリーニ、レックスは各国の警察が集まる会議に参加するためマルタ共和国へ。会議後は休暇を楽しむ予定だったが、イタリア人が被害者の殺人事件が起きたことで、マルタで捜査をすることになる。被害者は有名な美術評論家のラニエリ教授。教授は画家のカルヴァッジョの研究で知られ、彼の死には最近発見されたカルヴァッジョの幻の作品が絡んでいるようだった。ロレンツォたちは教授の助手や、絵の発見者に話を聞く。
ロレンツォ、モリーニ、REXの休暇。
ていうか、前エピでロレンツォはカティアと休暇をとってたよね😅😅😅
いや〜、イタリアっていいな〜と羨ましくなってしまった。

屋外での会議って、これも優雅でいいよね〜、素晴らしい!
退屈な演説😆が終われば、ご馳走が待っている!
REXはもうすでにありついてますが…

ところが、そんな時に事件発生!
3人に協力要請が!



国外の事件だからと、やんわり断るロレンツォだが被害者はイタリア人で有名な美術評論家。
美術が趣味のモリーニが激しく動揺している。
ロレンツォとモリーニは、渋々現場へと行くのである…。
今回、特筆すべき点がいくつかあるのでまとめてみた。
①教授の愛人として登場する人物

彼女ですよ!
なんと!
マルコ&レックスで登場する警察署長のアンナマリア(Alessia Barela)ですよ!
え?アンナマリア、逮捕されたのに、その数年後には警察署長になってるって🤣🤣🤣

シリーズ変わって、別の配役で再登場する最悪なパターンが、ウィーン版REXで派手に逮捕された犯人が、モーザー殉職後のREXの相棒刑事として颯爽と登場😅したアレックスだ。
その爽やかさが、同じ人物とは思えないほどだった。
②カラバッジョの名作「聖ヒエロニムス」を鑑定するREX😱
「聖ヒエロニムス」が保存されているサン・ジョヴァンニ大聖堂での撮影。果たして、本物の「聖ヒエロニムス」にREXがこんなに接近していいものなのか?




ま、おそらくレプリカを使用して撮影したと思うけど、このシーン、かなり笑える。
教授の助手に、REXは絵の鑑定ができる!と太鼓判を押されたがために、やる気満々のREX!

では、REXが「聖ヒエロニムス」に接近して「スンスン」している姿をご覧ください!
③贋作を見破りメッタ斬りにするREX
ラスト、カラバッジョの作品の匂いを記憶したREXは、カラバッジョの「マグダラのマリア」が贋作であることを見破り、絵をメタメタに食いちぎってしまうのである😱😱😱
このシーン、すごかったです。
まるで親の仇にあったようなREX。
めちゃくちゃです。
そして、事件の真相がとんでもなかった!
贋作を描いた本人が、本物が見つかったと鑑定を依頼。
研究者、鑑定者が10ヶ月もかけて鑑定した結果、本物だと認定。
しかし!
REXだけが「ニセモノ」だと見破ったのである。

④本作公開当時、「マグダラのマリア」は、本当に行方不明の絵画だった!
ドラマで使われているカラバッジョの「マグダラのマリア」は、正しくは「Saint Catherine of Alexandria(アレクサンドリアの聖カタリナ)」である。



しかし実際に行方不明の絵画をドラマ化するため、別の絵を使用する必要があったのか。
映像に出てくる文字も「La Santa Maddalena」字幕も「マグダラのマリア」。
ところが2014年、本物が見つかったのだ!
それがこの「法悦のマグダラのマリア」

2016年には世界に先駆け日本で初公開されたという、とんでもないことになってたんだね〜
今回は最終話に相応しく、イタリアを代表するカラバッジョの行方不明となっていた絵画「マグダラのマリア」と、カラバッジョが逃亡した地・マルタ共和国の観光案内、そして、ロレンツォとモリーニの友情をそれとなく描き、モリーニ最後のエピソードとなったのだ。

REXの活躍場面は地味に抑えて、二人に焦点をあてたことは、シーズン4(オリジナル)のストーリーで明らかになる。日本版では第13話ですが…。
個人的にはシーズン3最終話〜ってことで、気持ちは一段落〜。
しつこいレビューでしたが、絵画に疎い私にとっては、カラバッジョについて検索して勉強になった。
REXドラマは、これまで知らなかったことをたくさん教えてくれるドラマ。
「REX、かわいい〜🥰」というだけのドラマではないのです。
ウィーン版とローマ版では、そういう要素が散りばめられていることに感動するので、カナダ版REXに物足りなさを感じてしまうんだな。
次回、第13話はオリジナル版シーズン4第1話として紹介します!
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