いよいよ後半戦半ば、第6シリーズだ!
タイトルは、U2のアルバム「ZOOROPA」の代表曲、「Stay」からいただいた。
映画「ベルリン天使の歌」の続編「時の翼にのって」の主題歌。
いい映像だよね。ボノの顔が綺麗で惚れ惚れする🥰🥰🥰
映画も良かった。懐かしい。
さて。
1999年、夏の沖縄から帰った私は、また掃除屋に戻っていた。
好きなんだ、掃除が。
自分の部屋はとっ散らかってるのに、仕事となるとやたらに楽しい。不思議だ。
今度の掃除屋は、主に公共施設、マンションの共用部分、商業施設や企業など、毎日現場が変わる仕事。ここで私はプロ仕様の器具の操作までできるようになった。
オートバイの運転に似てることもあり、のみこみが早かった。
また、メンバーが面白い人物が揃っていて、プロカメラマンの卵や、元プロボクサー、さらにプロテストを控えたボクサー、大学を何年も留年してる学生、バンドやってる子。とにかくバラエティに富んだチームで、話題が尽きなかった。ボクシングの試合をみんなで応援に行ったり、音楽や文学の話で飲みながら盛り上がったりね。
ちょっと大学時代に戻ったような新鮮さがあったんだね。
1999年師走、仕事納めの日。
忘年会でのこと。
一次会は会社近くの荻窪の居酒屋で大騒ぎ。
二次会は吉祥寺に移動して、テキーラをショットでガンガン。
もうそろそろお開きにしようと解散して、私は駅の自転車置き場まで、みんなに送ってもらって、自転車に跨った。
「良いお年を〜!」
上機嫌で自転車を漕ぐ私。
いつもの路地を入ってカーブをした時だ!
目の前に電信柱が迫ってくるのだ!
あーダメ〜!ぶつかる〜!
と思った瞬間に、電信柱に激突!
ガッシャーン!
という激しい音と共に私は地面に突っ伏した!
激痛で起き上がれず、そのまま倒れていたら、掃除屋の仲間が戻ってきた。
「おい!大丈夫か!」
私はみんなに抱えられてタクシーに乗せられ、家に帰った。
翌朝。
なーんか口の中がジャリジャリする。
あー、地面に突っ伏した時、砂が口に入ったのか。
私はよろよろと洗面所に行き、口をすすいだ。
うん?
なんか、口の中、変だな。
鏡で確認しようと口を開けたら…
えーーーーーーーーー!
何コレーーーーーーー!
前歯が一本折れている😭😭😭
私は電信柱に激突した時の記憶を辿った。
そうだ!あの時、大口開けて笑ってたんだ!あー、それで前歯から激突したのか…。
あまりの馬鹿さ加減に呆れながら、私は病院に行った😮💨😮💨😮💨
そして。
明けて2000年。
プリンスが歌った「1999」も過去になり、「2001年宇宙の旅」もすぐそこ。
こんな時代が来るなんて、あの頃想像もできなかったなー。
正月休みも終わり、仕事が始まって間もない頃のこと。
家に帰るとみつ子がうつ伏せで「ごめん寝」状態で寝ている。
「みっちゃん、ご飯食べないの〜?」
呼んでも突っ伏したまま動かない。
「どうしたの、みっちゃん」
と、抱き上げて私は驚愕した!
みつ子の顔が血だらけなのだ!
さらに、顔を突っ伏していた絨毯が血の海になっているのだ!
「みっちゃん! みっちゃん! 何でこんな血が出てるのよ!」
私は震える手でみつ子を抱きかかえて、電話帳で救急病院を探した…。
To be continued….