1993年。
新婚の私たちの新居は、JR大宮駅から徒歩15分ほどのマンション。
ようやく大宮の話ができるね〜。
特にこだわりのない土地だったが、ここでは様々な事件が起きて印象深い場所だ。
特に猫たちにとっては良い環境だった。
1階でバルコニーが広く、共有部分は芝生があって、そこで日向ボッコしたり。
Hの実家にも近いので、いつでも行き来でき便利な場所だった。
私は、しばらくHと一緒に通勤して仕事を続けたが、専業主婦を一度やってみたかったので、4月に退職した。
Hは会社を辞めて起業する計画を立てていたので、それまでの間の短期間の専業主婦。
しかし、やってみて思ったけど、退屈で気が狂いそうだったね😔😔😔
やっぱり、向き不向きがあるね。私には無理だ。退屈過ぎて、死ぬかと思った。
実際、この頃から心療内科を受診し始めたもの。
主婦も立派な仕事です!な〜んてきくけど、仕事なんて午前中で終わっちゃうじゃない。子どもがいなかったら、暇で暇で馬鹿になっちゃうよ🤣🤣🤣
ま、Hが起業して、ようやく救われたけど。
2人で社名を決めたり、名刺やロゴマークをデザインしたり、営業したりと、夫婦というよりは、共同経営者、ビジネスパートナーの様相が濃かった。
楽しかったね、あの頃。
ゼロから何かを創ることが性に合ってるだけに、いきいきしてた。
猫たちは、Hにすぐになついて家族団欒、平和で幸せな日々だった。
一番の驚きは、BOSSだ。
Hは、これまで一度も動物と暮らしたことがなく、結婚の話になったとき、こんな事を言ったのだ。
「ユカと結婚すると、もれなく猫3匹も付いてくるの?」
あたりまえではないか!
猫たちは私の命に代えても守るべきモノたちである。
しかもHは、動物に触るのが怖いとまで言い始めた。
初めてHが新小岩の部屋に来た時のこと。
彼は、猫3匹がゴロゴロしているリビングに立ち尽くし、どこに身を置いていいのやら、とドギマギしている。
私が猫たちを抱っこして移動してスペースを作ると、そこに怖々座った。
すると。
おもむろにBOSSがにゃーんと言いながら、Hのそばに来て、勢いをつけてドーンと倒れ込んだ。
Hにお腹を見せて、ゴロンゴロンである!
彼は仰け反って、本気で怖がっている!
*猫を怖がる人を初めて見た。
H「え?何してるの、この猫…」
私「挨拶してんのよ。お腹なでなでしてあげてよ」
H「え? 俺、触れない…」
私「大丈夫だから、なでなでしてみて」
Hは、恐る恐るBOSSのお腹を触った。
そして、すぐに手を引っ込めた。
H「なんか、ふわふわで怖い、噛まない?」
私「大丈夫だって!BOSSは優しいから大丈夫」
H「ゴロゴロ言ってるけど、気持ち悪いの?吐きそうなの?」
私「…………」
彼は猫がゴロゴロ言う音も聞いたことがなかったのだ!
動物と暮らしたことがなく、触るのが怖かった彼が、こういう自体になろうとは!
大の猫好きに変身した姿である。
そして、もう一つ。
新事実が発覚!
BOSSは、人間の男が大好きだった!
これは、Hが特別に好きと言う意味ではない!
人間の「野郎ども」全員だ!
第1位 米屋の兄ちゃん。イケメンでムキムキ。米10キロを軽々担いでくる姿に❤️
第2位 取材に来るカメラマン。彼が座ったテーブルの真ん前に座って見つめる❤️
第3位 Hの友人、同僚、会計士の先生。常に側でゴロンゴロン❤️
別格1位 動物病院のT先生→☆Catwalkで詳細書きます!
特別待遇 Hのお父さま。となりに座って犬のようにお控えをする。
とにかく、「野郎ども」が家にたずねてくると、ゴロンゴロンの嵐である。
喉をゴロゴロを通り越してキュルキュル言ってる。
女性への態度は明らかに適当で。
これって結婚するまでわからなかったことだ。
そして。
1993年6月9日。現天皇陛下と皇后さまが、結婚の儀を行なった翌10日。
私たちは、アフリカ・ケニアへと旅立つのである…。
*なんでわざわざそういう日を選ぶかね🤣
To be Continued.....